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グレイトギフト【第2話感想】

 

 

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反町隆史さん出演ドラマ『グレイトギフト』第2話が放送されました。爆発的に面白いわけでもない、かといってつまらなくもないというタイプのドラマです。俳優陣は豪華ですが、それぞれのキャラクターの性格や関係性があまり描かれていなくて、ぼんやりとした印象を受けます。

 

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日 木曜日 21:00~

放送日

2024年1月25日

公式サイト

木曜ドラマ『グレイトギフト』|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

黒岩勉

キャスト

藤巻達臣(反町隆史)病理医。
久留米穂希(波瑠)検査技師。
奈良茉莉(小野花梨)穂希の後輩。
伊集院薫( 盛山晋太郎)病理医。
郡司博光(津田健次郎)医師。藤巻の同期。
白鳥稔(佐々木蔵之介)教授。麻帆と琴葉の主治医。
本坊巧(筒井道隆)事務長。病院の経理を担っている。
奥野信二(坂東彌十郎)理事長。政財界にも繋がりがある。
安曇杏梨(倉科カナ)会員制ラウンジ・アルカナムのオーナー
神林育人(尾上松也)
藤巻麻帆(明日海りお)藤巻の妻。元看護師。心臓に重篤な疾患を抱えている。

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|木曜ドラマ『グレイトギフト』|テレビ朝日

感想

脅迫状

第2話の予告を見て「ひょっとしたらものすごく面白い展開になるかも!」とちょっと期待していたのですが、そうはなりませんでした。

つまらないわけではないのですが、「ほどほどに面白い」の域を出ないんですよね。

殺人球菌・ギフトを勝手に使用した白鳥に宛てて脅迫状が届き「きっとギフトの作成者が送り付けてきたのだろう」と真犯人を探すという展開はワクワクしました。
でも考えてみれば、藤巻のもとに脅迫状が届けられることには多少違和感がありますよね。
モノローグが多い割にはこの点について強調することはなかったです。
もうちょっと視聴者に注目ポイントを印象付けるような演出があればいいのになぁ。

結局脅迫状の送り主は全くの別人で、ちょっと拍子抜けでした。

ギフト

このドラマを見ていてまず違和感を抱くのは「なぜ性質もよくわからない殺人球菌をいきなり使用するのか?」という点です。
いくら証拠が残らないといえども、まだデータがそろっていません。

例えば何か期限があって一か八か使用せざるを得ないとか、衝動的に使ってしまったというのなら理解できます。

あるいは白鳥が「これは神からの贈り物だ。もし私が神に選ばれたのなら、上手くいくはずだ。」的な思考の持ち主なら、強引に使用するのもアリだと思うんです。
でも、本作の白鳥はそういう人物でもなさそうですよね。
そして案の定神林に勘付かれています。

また、白鳥以外のキャラクターも殺人球菌の存在をすんなり受け入れすぎのような気がしますね。

神林が行動や動機の面から犯人に迫るというのは主人公と異なる視点で面白いですし、毒が混入されたことを疑うという展開は自然です。
藤巻としても彼が毒物混入の線で動いているうちは怖くないはずです。
神林が細菌の存在に気付いた時が一番緊張が走る瞬間ですよね。
神林が真相にたどり着くまでの筋道と心理戦をもっと見せてほしいので、そういう展開が増えればいいなぁ。

リアリティ

今明らかになっているギフトの性質については藤巻の仮説にすぎません。
ギフトによる死亡例が増えていくことでその性質が徐々に明らかになっていくはずで、そういったアカデミックな要素ももう少し欲しいですね。
「もし病理医が正体不明の最近に遭遇したら何を考えるのか?」というシミュレーションを見てみたいです。
というのも、この細菌は完全犯罪に都合の良すぎるので、リアリティがないんですよね。
逆に「そういう細菌があるものとして」権力闘争を描くのであれば別にそれでもいいのですが、今はどっちつかずになっている気がします。

推進力

このドラマの主人公はたまたま事件に巻き込まれたタイプで主体性に欠けます。
そして彼を取り巻く人間関係もあやふやなんです。
妻を心配しているが夫婦関係は冷めきっていたり、プリンを譲ってもらっただけでスパイを引き受けたり、よくわからないですよね。

上野樹里さん主演の『アリスの棘』というドラマでは主人公は復讐のために病院に医師として潜入するというストーリーでした。
主人公が主体的に動き、真相に迫るタイプのドラマに比べると、本作は若干推進力に欠けるかも。
「権力の使い方を覚えた」と言われていたので、徐々に主人公は病院内の権力闘争の中で変質していくのでしょう。
その過程に期待したいと思います。

おわりに

本坊巧(筒井道隆)が買っている犬の名前を知っていることでマウントを取りにきたのは面白かったですね。
私か現時点では彼が一番怪しいと思っています。