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Believe(テレビ朝日・木曜9時・木村拓哉)第8話感想

 

 

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木村拓哉さん出演ドラマ『Believe』第8話が放送されました。最終回目前にもかかわらず、狩山夫妻の会話にほぼすべての時間を費やすという大胆な構成でした。天海さんと木村さんの夫婦にはいまいちしっくり来ていませんが、夫婦の再生がうまく描かれていたと思います。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日木曜日 21:00~

放送日

2024年6月13日

公式サイト

テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

井上由美子

(『緊急取調室』『BG〜身辺警護人〜』)

キャスト

狩山陸          木村拓哉
狩山玲子      天海祐希
本宮絵里菜  山本舞香
南雲大樹      一ノ瀬颯
磯田典孝      小日向文世
秋澤良人      斎藤工
林一夫         上川隆也
黒木正興     竹内涼真
坂東五郎     北大路欣也

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

感想

このドラマについて

このドラマが扱っているテーマを一言で言い表すならば、「一度口をつぐんだ者は一生沈黙しなければならないのか?」ということです。

この問いはとても現代的で、時代にあっていると思います。
例えば、MeToo運動のような過去の性被害への告発があった場合に、そのカウンターとして「どうして当時警察に相談しなかったのか?」であるとか「告発している側にもそれを利用した面や下心があったのではないか?」といった批判がなされることがあります。
そして多くの場合、時効であるとか、証拠がないなどの理由によって、正規のルート・法的なルートでの救済の道ってすでに閉ざされているんですよね。

では、被害を受けた人は沈黙しなければならないのか?となると、それは冷酷すぎます。
難しい問題ですが、社会として向き合い解決しなければならないですよね。

このドラマで狩山がおかれている立場はこのMeToo運動と似た部分があります。
「なぜ裁判で本当のことを言わなかったのか?」「真実を訴えたいならば、脱獄のような非合法な手段ではなく、正面から再審請求すればいい」という狩山の行動への疑問点は過去の性被害を告発した当事者たちに向けられた批判とパラレルです。

さらにこのドラマはジャニーズの性被害問題にも通じる、組織の腐敗、見て見ぬふりをする人々などの問題も絡めていて、いろんな人が共感できる内容になっていると思います。

第8話

「設計図が何度でも書き直せるように、人間は何度でもやり直せる」という肯定的なメッセージもあり、私はこのドラマを好意的に見ています。
ただ、狩山の妻・玲子(天海祐希)が出てくるとテンションが下がるんですよねぇ。

狩山に感情移入しているせいか、彼のやろうとしていることを妨げているように見えてしまうんです。
彼女の振る舞いは妻というより母親です。
「1時間だけ猶予が欲しい」っていうのはもはや『緊急取調室』です。

これは個人的に感じたことなのですが、天海祐希さんの演技って、あの場に観客がいるような感じを受けるんですよね。
夫婦二人の空間に思えないというか、スケール感が大きいというのか、私は素人なのでうまく言い表せないですけど。

でも、二人で住むことのないである家の設計についてあれこれ話し合ったり、14年前に生じた夫婦の隙間について少しにおわせたり、面白いところもありました。

法廷へ

いよいよ狩山は逮捕され、法廷で真実を明かすフェーズに入るようです。
法廷では弁護士がキーパーソンになるでしょうね。
「なぜ橋を崩落させたのか?」という最大の謎に迫りつつ、南雲や坂東などが真実を告白することになるのでしょう。

おわりに

次回最終回ですね。

最終回直前の大切な回をほぼ夫婦の会話に費やすという大胆さはよかったと思います。