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ある程度覚悟はしていましたが、思ったよりつまらないですね。
放送日・あらすじ
放送日
2023年4月25日(火)21:00~テレビ朝日系列で放送
あらすじ
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相関図・キャスト|unknown|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)
感想
いつまで吸血鬼の話してんだ
今回はほとんどの時間を吸血鬼の生態を説明するために費やしていました。
こういうのって考えている方は楽しいんでしょうね。
観ている側はそうでもないんです。
ニンニクを食べると牡蠣にあたったみたいになるとか、血を一日2リットル飲むとか、そういうのは面白いですかね?笑えますか?
吸血鬼がいる世界を受け入れようという姿勢で歩み寄って観ているのに、その設定で遊ばれると嫌な気分になります。
こころが吸血鬼の話を茶化されて嫌な気分になっていましたが、視聴者に向けてそれをやっているんです。
血を製品として売る商売が成立するほど吸血鬼がいる世界ってことなら、夜働いている人は全員吸血鬼だってことにしたら良いんじゃないかな?
ファンタジーなドラマがあってもいいとは思いますが、その世界の中での整合性は確保してほしいですね。
それにもしこのまま吸血鬼の設定が緩い感じで進むのなら、結婚に向けて乗り越えるハードルって低くないですか?
というか、根本的に吸血鬼である必要がないのでは?
差別のメタファーになってないです。
クローズドな空間
さて、殺人事件が発生しているのですが、ここでも問題があります。
こういうドラマって外界から閉ざされた村とか、そこまでではなくても閑静な住宅地とか、ある程度クローズドな空間でなければならないと思うんです。
例えば『あなたの番です』はほぼ一棟のアパートでの出来事です。
このドラマは2話目にしてあの商店街から抜け出してしまいました。
例えば、「虎松が赴任してきた町は一見新設で楽しい人たちがくらしているけど、村では夜に殺人事件が起こる。そして小高い丘の上のお屋敷には吸血鬼が住んでいるという噂がある」とかなら考察ドラマとして面白いかもしれません。
でもこのドラマではどちらかというとこころの方が部外者なんですよね。
つまり相性が悪い
このドラマにはやりたいことが2つあります。
一つ目は相互理解です。
隣に住む人や恋人だってどういう人か本当に理解しているとは限らない、そして互いを知り認め合うことは大切だ、あなたの愛する人が吸血鬼だったらどうしますか?
っていう問いかけです。
もう一つは謎解きです。疑心暗鬼になり魔女狩りのように吸血鬼を迫害する人間を描くんじゃないかなと思います。
しかし、2つのテーマは相性が悪いんですね。
ありふれた存在か、特別な存在か。
オープンな世界か、クローズドな世界か。
正反対です。
このドラマはその難しさに無頓着な感じがします。
まとめ
吉田剛太郎さんのオーバーな演技で笑わせる以外は退屈な時間でした。
吸血鬼のドラマを作る機会なんて一生に一度しかないので、制作者も思いついたアイデアを全部放り込んでいるんじゃないか?と思わせるほど散らかっています。