本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。
佐々木蔵之介さんが登場すると画面が引き締まりますね。
放送日・あらすじ
放送日
2023年4月24日(月)21:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください
風間公親-教場0- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
相関図はこちら↓
風間公親 教場0 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
倒叙形式
このドラマは先に犯人を明らかにする倒叙という方式をとっています。
今回は椎垣教授(佐々木蔵之介)が法医学者で、司法解剖のシーンが長かったので「あれ、方式が変わったのかな」と思っていたらやっぱり倒叙でした。
『警部補古畑任三郎』でも法医学者は犯人として登場しています。
解剖中に青酸ガスを吸ってしまう事故は『監察医 朝顔』でも登場しています。
青酸カリの連続自殺 謎にひそむ悪意…朝顔に命の危機が! - フジテレビ (fujitv.co.jp)
昇進が決まった矢先にこのミスが発覚することをおそれて椎垣は犯行に及ぶのですが、素人には初歩的なミスのように見えるので「これも犯行計画の一部なのか?」って思っちゃいました。
殺された宇部が事実の公表にこだわった理由もわかんないです。
ちなみにブッポウソウという鳥は夏鳥らしいですよ。
ブッポウソウ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
ちょうど4月下旬の今頃に東南アジアから飛来するようです
県の天然記念物ブッポウソウ 小学生が巣箱かけ 天龍村|NHK 長野県のニュース
隼田登場
今回から瓜原に代わり、隼田(新垣結衣)が風間道場に入りました。
彼女はシングルマザーで、子供との時間を大切にするため深夜まで捜査に追われる刑事課への転属は望んでいませんでしたが、風間が才能を見込んで指名したようです。
いわば巻き込まれた形なので、やる気はありません。
でも「子供がいるから」を言い訳にはしたくないと思っているようですね。
風間との問答では「わかりません」とか、ふざけているかのような答え方をしていました。
ひょっとすると前回までの瓜原(赤楚衛二)は相当優秀だったのかもしれません。
ここで隼田のキャラクターがよくわからなくなりました。
「できることは一人で、できないことは二人で」という隼田家のモットーは自立していていいなぁと思ったのですが、考えてみれば二人で世界が完結しているんですね。
このあたりが後に風間から指摘される「弱音を吐けない」という欠点につながるのでしょう。
3つの課題
さて、犯人はわかっているので解決すべき課題は3つです。
- 遺書のテンゴクとは何か?
- なぜわざわざいまわの際に坂道を上ったか?
- 解剖が終わっているのに証拠はどう確保するか?
一つ目の”テンゴク”が天国ではないことは誰でもわかるのでイージーです。
死者を解剖する解剖室を語呂合わせでテンゴクと呼ぶのは洒落が聞いています。
大学なら学生たちの間でそういう呼称が流布されるのは自然です。
その分すぐバレそうな気もしますが……。
二つ目の坂道の件、ポンコツ刑事二人のシミュレーションはふざけているようでいて、被害者の行動の不自然さを視覚的に見せてくれています。
そして県境を越えれば管轄が移るというのも司法解剖というシチュエーションを利用した優れたトリックだと思います。
三つ目の遺体の保管については待機遺体がキーワードとして登場します。
捜査のリミットとして登場した祖母の葬儀の話が、後に決定的な証拠として機能しています。きれいな伏線だといえるでしょう。
椎垣は結構おっちょこちょいで、マスクをつけることを指示し忘れるし、学生なら大丈夫だろうと思っていたら簡単に違和感に気付かれるし、計画はそれほど上手く行ってません。
それでも遺体さえ荼毘に付されれば証拠がないはずだと高をくくっていたのでしょうね。
隼田がよくわからない
隼田は椎垣を尋問中に意識を失います。
ここでの新垣さんが体調が悪いように見えないんですよね。
体調が悪い的な話はしているんですけど、伝わってきません。
過労なのか、発熱なのか、緊張なのか?
それに風間から交番への転属を言い渡されるのですが、どの部分が問題だったのかもわかんないんです。
瓜原には応援したい気持ちが湧いてきましたが、隼田はそもそも人物像すらつかめません。
次回に期待ですね。
まとめ
トリックの無理矢理加減は前回までより軽減されたと思います。
その分、ストーリーの伝え方が下手になったような気がします。
このドラマは『古畑任三郎』とは異なり、犯人と刑事の対決ではなく新人と指導官の対決がメインです。そのため犯人の事情が単なる背景に追いやられてしまうという弱点があるんですね。