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既に関心がシーズン2へ移っているかのような終わり方でしたね。ちょっと残念。
放送日・あらすじ
放送日
2023年3月14日(火)22:00~NHKで放送
あらすじ
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大奥 - NHK
感想
将軍家重
前回人の役に立ちたいと吉宗(冨永愛)に約束して将軍になった家重(三浦透子)でしたが、早速心が折れてしまったようです。
部下たちは言葉が上手に伝えられないことに嫌気がさ行ったのではないかと推察していましたが、もっと深い悩みや無力感があったことが明かされます。
家重が障害を抱えていることから部下たちは心のどこかで軽んじているし、だからこそ大御所になった吉宗を頼るのですが、その軽んじる気持ちは吉宗や視聴者にもあるんです。
だから「勝ち筋が見えぬのだ」という家重の洞察力にハッとさせられるんですよ。
当時は米を中心とした経済なので、凶作になれば農民や商人が困窮しますが、かといって豊作になったとしても米価が下がることで今度は武士が困窮してしまうんです。
つまり、どうなったって誰かが苦しむ仕組みになっていて勝ち目がないんですね。
これは米価に一喜一憂し、幕府の財政ばかりを気にして農民を困窮させた吉宗の限界でもあります。
田沼(當間あみ)の提案は米中心の経済をやめて現実に合わせて貨幣経済に移行しようというものです。
これはこれで失敗するのですが、とりあえず次世代が隠居した吉宗にはない発想を生み出し希望のある終わり方になってます。
穏やかなひととき
病に倒れた杉下(風間俊介)のもとに水野(中島裕翔)や藤波(片岡愛之助)が訪れました。
水野が生きていることを初めて知った藤波はおろかな殺生をしたとしたと思って長年悔いていたことを打ち明けます。
第1話では藤波の策略により水野が殺されそうになっていたわけですから、最終回に二人が和解するのはきれいな形ですね。
血なまぐさいやり取りの数々を10話分見てきたからなおさらそう思います。
『没日録』
紛失していた没日録が発見され吉宗に届けられます。
そこに書かれたのは吉宗の側近・加納久通(貫地谷しほり)がこれまで吉宗の政敵を殺害していたことです。
家継は病で死んだようなので、3人を手にかけたことになります。
吉宗が幸運と思っていた出来事の裏で策謀があったという結構ショッキングな内容ですが、汚れ役を引き受けていた加納に対して「つらかったであろう」とねぎらう吉宗が印象的ですね。
幼少期の大名行列を眺める吉宗と加納の様子は以前にも出てきていますが、この事実を知った後では違うものとして受け止められます。
綱吉の時も死に際に側近との物語が差し込まれていましたが、このドラマは基本的に大奥の面々と将軍を描いているのでイマイチ描きこみが足りない気がしてしまいます。
吉宗の最期
吉宗はこのドラマ内で『没日録』を読むことで、ストーリーテラーのような役割を果たしてきました。
彼女が見る走馬灯はこのドラマのハイライトになっていて、これまでの印象的なセリフの数々が登場します。
代が変わるとそれまでの話が遠い昔のように感じてしまいますね。
それだけ毎話内容が濃いということでしょう。
そして吉宗の走馬灯は未来にまで及び、現代の渋谷の交差点に立つ冨永愛で終わります。
う~ん、わかるんですけどね。なんかなぁ、嫌だなこういうの。
現代に飛ぶのはいいとしても、あそこかな?
吉宗が憂いているのは国が滅ぶことですよね?
まとめ
青木昆陽とサツマイモが登場し、蘭学の成果が徐々に出ていることが示され、シーズン2へと移行していきます。
最後の出島を見つめる女性は平賀源内(鈴木杏)みたいです。
シーズン2は秋放送ということなので半年空きますが、それまでに原作を読んでおくっていうのもありだと思います。
将軍はもちろん、大奥で言うと瀧山とか和宮とか篤姫とか、他にも西郷や坂本龍馬、勝海舟など幕末の関係者もいますし、誰が演じるんでしょうね。
これまで全く映像化されていない領域ですし、楽しみ方がシーズン1とは変わってくるかも。