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Get Ready! 第7話~これまでで一番面白かったかも

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年2月19日(日)21:00~TBS系列で放送

あらすじ

www.tbs.co.jp

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相関図|TBSテレビ 日曜劇場『Get Ready!』

 

 

感想

扱ったテーマ

医療ドラマではしばしば自死を選んだ患者が登場します。

通常のドラマにおいて、死を選ぶ患者と無条件に患者の命を救わなければならない医師は相反する存在なのでドラマが生まれるんだと思います。

ただ非常にセンシティブな話題ですし、私はこのドラマの倫理観をあまり信用していないので「大丈夫かな?」って思ってたんですけど杞憂でしたね。

そういう難しいところは軽くしか触れず、手堅くまとめていました。

あまり良い言葉ではないかもしれませんが分をわきまえてます。

冒頭の違和感

冒頭、望月遥(畑芽育)が屋上から飛び降りるまでに与えられる情報にちょうどよい具合に違和感がちりばめられているんです。

  • なぜ不登校の岡田夏美(池間夏海)ではなく望月が飛び降りたのか?
  • 西島里佳(竹内カンナ)はいじめの加害者なのか?
  • なぜ担任(前田亜季)に呼ばれたタイミングで飛び降りたのか?
  • なぜ日誌を空に投げたのか?

これらの違和感が後に明かされる真相で回収されるので気持ちよさがありました。

優れた演出

とくに日誌を投げるのは単純にゆっくり舞い降りる紙と飛び降りという視覚的な演出なのかなって思っていたのでやられた感がありました。

他にも別のシーンですが、スペードがコンビニのおにぎりを食べているというのも、祖母が亡くなったことをそれとなく示すし、そのおにぎりが赤飯であることからスペードの心の優しさが垣間見えます。

こういうの好きです。

気の利いた演出がたくさんあったので個人的にはかなり満足感がありました。

医療ドラマではない

実はいつの間にか「手術代をだれが払うか?」っていう話にすり替えられています。

それに飛び降りは計画されたものではないし、一命をとりとめたことや仮面ドクターが出現したことは偶然なので、特に西島の行動は不自然ではあります。

最後のエースの「救ったとして生きられるのか?」という問いや、せっかく助かったのに復讐に及んでしまう展開も、強引に「生きる価値とは?」というこのドラマの本筋に戻したように思えます。

今回は面白かったけど、このストーリーは探偵ドラマや弁護士ドラマでも可能なんですよね。

医療ドラマではないんですよ。

最初からエースをリーダーにせずに、メンバーの一員として、医療要素も控えめに「生きる価値を問う謎の集団」ってことにすればよかったんじゃないかな?

でも、今回の手術シーンはエースが何をやっているのか口頭で説明していたのでわかりやすかったです。

まとめ

そういえば占い師は全然登場しなくなりました。警察だったり千代田病院だったり無駄なものが削がれてきたようです。今回演出が凝っていて面白かったけど残り話数が少ないんですよね。もう一回最初から仕切り直して“ブラッシュアップ”すれば面白いドラマになりそうなんだけどなぁ。

藤原竜也さんと前田亜季さんは『バトルロワイアル』で共演しています。