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放送日・あらすじ
放送日
2023年2月20日(月)22:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
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相関図 | 罠の戦争 | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)
感想
名前を出すだけで
権力とは相手の行動を変えさせることでしょう。そういう例が今回は多数登場しました。
- 鷲津(草彅剛)の名刺を出すだけで融資がうまくいく
- 総理(高橋克典)の名前を出しただけで党内総務が態度を変える
- 鴨井大臣(片平なぎさ)が前に出るだけで刃物を持った男が委縮する
- 鶴巻幹事長(岸部一徳)の顔を見ただけで検問が通過できる
- 鶴巻幹事長のスクープは雑誌も取り上げない
具体的に何かをしなくても名前を出すだけで相手が勝手に従ってくれる、以前「忖度」という言葉が話題になりましたが、権力者が権力を振りかざすまでもなく物事は変えられていくんですね。
こういう例をたくさん挙げて「権力は使い方によって良い結果も悪い結果も生む」と視聴者に示すのはうまかったと思います。
話としてまとまりがありました。
ただ、陳情にすべて答えることが本当にいいことなのかは疑問がありますけどね。
犯人捜し
前回鶴巻幹事長が事件隠ぺいに関わっていることを知った鷲津は早速幹事長を尾行します。
なにも秘書にやらせなくてもいいと思いますし、誰も行先を知らないというのもあり得るのかな?
医師にあっていたっていうのも、今後もうひと展開ありそうです。
霊園で追跡をかわして別の車に乗り換えるっていうやり方は永田町あるある何ですかね?
幹事長の選挙違反をさせておいて後で脅しの手段に利用するやり口は、反社会勢力の手口そのものです。
これがあるあるだったら嫌だな。
幹事長は隠ぺいを頼まれただけなので少し余裕があるし、鷲津を買っているところもあるんですよね。
鷲津に対する「なかなかやるじゃん」って感じ、嫌いじゃないです。
蛯沢の兄
蛯沢の兄をめぐる件についても進展はありました。
蛯沢は鷲津が担当者だったことを知らなかったし、鷲津も忘れていたようです。
鷲津は結局言い出せませんでしたね。
そして皮肉なことに研究職に戻ることも考えていた蛯沢を政治の世界に引き留める結果となってしまいました。
最終回までに蛯沢は真実を知るでしょう。その後どんな行動に出るのか楽しみです。
鴨井大臣
鶴巻幹事長に隠ぺいを依頼したのは鴨井大臣だったようです。
もう真犯人っぽいキャラクターはほとんど残っていないので彼女がかなり事件の中枢にいると思います。
このドラマは鷲津の復讐譚であるとともに、サブストーリーとして鴨井大臣が代表する女性の社会進出、男社会の永田町と女性大臣っていうのがあったと思うんです。
セクハラ事件、応援演説、鷲津の妻・可南子(井川遥)の復帰などいろんな場面で顔を出していたし、社会を変えるために権力を手にするという面で鷲津と共通していました。
その彼女が犯人側となるとドラマの構図が大きく揺らぎそう。
まとめ
ドラマって基本的に10話で一つの作品ですが、一話ごとのまとまりや完成度も大切だと思います。
その意味でドラマの展開を進行させつつ、「権力とは何か?」という問題提起をして見せた今回は優れています。