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フェルマーの料理【第8話感想】

 

 

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高橋文哉さん、志尊淳さん出演ドラマ『フェルマーの料理』第8話が放送されました。次回から最終章に突入するということで、今回はそのための下準備、これまでの経緯と岳の選択を描いていました。早足で雑な部分もありましたが、魚見などあらゆるエピソードを捨てることなく上手くまとめています。

 

放送日・あらすじ

放送枠

TBS 金曜日 22:00~

放送日

2023年12月08日

あらすじ

あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『フェルマーの料理』

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
フェルマーの料理 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

基本情報

原作

小林有吾『フェルマーの料理』

 

脚本

渡辺雄介/三浦希紗

キャスト

主要人物
北田岳(高橋文哉)数学に人生を捧げてきた数学少年。
朝倉海(志尊淳)二つ星レストラン「K」のオーナーシェフ。
赤松蘭菜(小芝風花)前菜を担当。
乾孫六(板垣李光人)コミ。
王明剣(朝井大智)スープ担当。
ダビド・サロ・ペーニャ(フェルナンデス直行)魚料理担当。
ジャン・ジョルダン(ジュア)デセール担当。
布袋勝也(細田善彦)スーシェフ。
福田寧々(宮澤エマ)給仕長。
魚見亜由(白石聖)岳の高校の同級生
西門景勝(及川光博)岳が通う高校「私立ヴェルス学園」の理事長。
北田勲(宇梶剛士)岳の父親。

相関図はコチラ↓

相関図|TBSテレビ 金曜ドラマ『フェルマーの料理』

感想

海失踪

前回2週間だけ店を空けると言っていた海が結局帰ってきませんでしたね。

今回は最終章につなげるための下準備の回といった雰囲気でした。
海が10歳だった2005年から岳が豹変した2024年までを描くことで、海の過去、Kの設立経緯、海の秘密、第1話から登場していたKの現在の様子を一気に描いています。
語り手も途中でいつの間にか海視点になっていることもあって強引な面もありました。

最初に取り合えず気になった点を羅列しておきます。

気になった点

1 2005年のパリってあんな感じなんですかね?
あの雰囲気は1920年代とか、『ワンスアポンアタイムインアメリカ』の感じがしました。
2 スポンサー夫婦が豹変する
料理の変化に気付いたスポンサー夫婦が岳を呼び出しますが、なぜか妻が「美味しかった」と言い出して円満解決します。
そういうことは普通岳を呼び出す前に夫婦間で意思統一しておくものじゃないのかな?
もしくは、妻に主導権がある夫婦として描いておくべきですよね。
3 西門が海の秘密を暴露しなかった理由
西門が今まで海の秘密を知りながら黙っていた理由を問われるシーンがあるのですが、唐突でどちらともとれないし、どうでもいいです。

これ以外にも「あんたが作り上げた怪物の末路」とか、唐突なセリフが多いんです。
言葉のインパクトに対して描きこみの量が不足していることがこのドラマでは頻繁に見受けられます。
そもそも岳の実力を周囲が評価していることにもそれほど納得できていません。
もっといえば、現在の岳が豹変しているのも飲み込みづらいです。

それでも面白かった

このように結構急ぎ足で雑な展開でしたが、それでも面白かったです。
その理由としては、「合理的であることを信条としている岳が、海が返ってくるのを待ち続けるという不合理な選択をするまで」という軸がしっかりしていて、その中に仲間との絆や海への信頼という岳らしさが反映されているからなんですね。

そこに魚見との別れや父親とのエピソードが絡められていて、いろんな要素を捨てることなく上手くまとめ上げた印象があります。

魚見オーストラリアへ

学生時代から岳の心の支えであった魚見がオーストラリアへ留学することになりました。
「私だと思って」と世話のいらないサボテンをプレゼントするなんて健気ですね。
岳への想いを抱いていたのに、放っておかれていた彼女はそれでも岳の夢を応援しています。
そして未練を断ち切るために見送りすら断りました。

互いに支え合い刺激し合う二人の関係性は見ていて「青春」って感じがして楽しかったです。

白石聖さんは来週からネットフリックスで配信される幽遊白書に出演されています。
志尊淳さんも出演していますよ。

幽☆遊☆白書 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

おわりに

次回からは2024年の状況が描かれるようです。岳は今のままでは先代の放漫経営のツケに苦しむ2代目社長みたいに見えてしまうので、料理の真理を探究する孤高の苦悩が深く描かれることを期待します。