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新空港占拠【第8話感想】

 

 

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櫻井翔さん出演ドラマ『新空港占拠』第8話が放送されました。前回山猫の正体に迫ったにもかかわらず、今回は武蔵の妻・裕子をめぐるいまいちピンとこないストーリーが延々と続きました。次回に期待します。

 

放送日・あらすじ

放送枠

日本テレビ 土曜日 22:00~

放送日

2024年3月02日

公式サイト

新空港占拠|日本テレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

福田哲平

キャスト

武蔵三郎(櫻井翔)
武蔵裕子(比嘉愛未)
武蔵えみり(吉田帆乃華)

和泉さくら(ソニン)
岩槻澪(白石聖)
川越和夫(片桐仁)
本庄杏(瀧内公美)
武蔵二葉(奥貫薫)
天童美香(黒沢あすか)
宇和島健介(濱津隆之)
久留米勝利(長田成哉)
白河巌(俵木藤汰)
米沢秀夫(富川一人)
庭瀬美月(結城モエ)
壬生正雄(手塚とおる)
正体不明の謎の男(ジェシー)

相関図はコチラ↓

相関図|新空港占拠|日本テレビ

感想

今回はイマイチでした。
前回山猫の正体など、核心に迫る内容だっただけに足踏みした印象です。
順番に振り返ります。

裕子の話

武蔵の妻・裕子の件については必要だったのかな?と思ってしまいます。
予想していたことではありますが、大河の動機は八つ当たり、もっといえばペイシェントハラスメントに近いものがあって共感できるところがないんです。

なぜ共感できないかというと、脚本上裕子に全く非がないように設定されているからなんですね。
仮に「外科部長の指示にいったんは反駁したものの、最終的に指示に従った」とか「裕子が適切な処置をしていれば助かっていた」という描写があれば納得できます。
しかし実際は裕子は事情をまったく知らされておらず、知っていたとしても姉は助からないんです。
過度に裕子を守りすぎているため、大河が八つ当たりしているだけに見えるんですよね。
そうであるならば、大河を姉の死を受け入れられない未熟な青年として描いたほうがいいです。
それに裕子が仇なのであれば、自身の治療を頼むのも図々しいですし、裕子の娘を危機にさらしてよい理由にもなりません。

内部分裂とスパイ

獣内の裏切者探しはそれなりに面白かったです。
前シリーズから続く、悪事を暴いた後は社会にゆだねるというルールには個人的に納得できない部分がありました。
今回鬼たちの起こした事件の顛末も描かれていますし、この部分に切り込んだのはいいと思います。
でも本当に疑問を持っているのならメンバーにはいくらでも人質を殺害するタイミングはあったんですけどね。

あの妊娠エピソードもロミオとジュリエットのような話になっていくのであれば今後に期待できます。

一方で警察内部に潜入した犬の話は微妙でした。
このドラマを見ている人なら誰でも岩槻が怪しいことには気づいていたと思います。
でも前シリーズの分析官である駿河が裏切ったあとに後釜として加わったのが岩槻です。2代続けて分析官が裏切り者であるというのはあまりにも工夫がないですよ。
分析官が万能すぎるという問題が生じています。
よく考えれば分析官が二人いることにも、片方が裏切り者という以外は特に意味がないんですよね。
でも動き回る武蔵を部屋に閉じ込め、人質の側に事件解決を迫るという逆転は面白そうなので次回に期待します。

ネタ晴らしの順番

手塚とおるさんが正しい演技をしています。
形勢は圧倒的に不利なのになぜか余裕がある、というのは悪役のボスキャラとして正しい振る舞いです。

でも二つほど問題があるんですよ。
私たちは彼が山猫ではないことを知ってしまっています。
そして今回のシステムの乗っ取りは彼が計画したものではなく、獣内の単なる仲間割れに過ぎません。

そのせいで北見という男にちぐはぐな印象を受けました。
彼が逆転する気配もないのでハラハラもしません。

おわりに

ダンスホールの特定はサクサク進んで面白かったです。
大河の職業がタクシー運転手ではなくタクシードライバーなのは敢えてなのかな?

音楽が『阿修羅のごとく』っぽいのも内に秘めた獣性の表現なのかも。