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松岡茉優さん、芦田愛菜さん出演ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第6話は鵜久森（芦田愛菜）が1っ回目の人生で死を選んだ理由が東風谷（當間あみ）との関係の中で描かれました。複雑な鏡像関係や肯定的なメッセージと相反する展開など、非常に難解で興味を惹く内容でした。
放送日・あらすじ
放送日
2023年8月19日（土）22:00～ 日本テレビ系列で放送
あらすじ
ストーリー＃06『拝啓、今を生きるすべての貴方へ』（2023年8月19日放送）｜最高の教師 1年後、私は生徒に■された｜日本テレビ (ntv.co.jp)
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キャスト
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相関図・座席表｜最高の教師 1年後、私は生徒に■された｜日本テレビ (ntv.co.jp)
感想
まず最初に
公式サイトのトップページの写真が変わってしまいましたね。
今回のストーリーは複雑で一周目と二周目が書いていてごちゃごちゃしてしまいました。
いつもに増して拙い文章で、読みづらいと思いますが申し訳ございません。
何が書いていて難しいかというと、一周目の東風谷の言葉、鵜久森の態度が2周目の二人と鏡のように対照的に配置されているんです。
それが細かくて全部は紹介しきれないのですが、鵜久森が東風谷に言っている言葉（東風谷が鵜久森に言っている言葉も）は1周目の自分に向けて語りかけている面があります。
逆に一周目の言葉が二周目の自分が解決しなければならない課題にもなっています。
鵜久森の2周目の人生
さて、前回鵜久森（芦田愛菜）が3周目の人生を送っていることが発覚しましたが、「なぜ文化祭の事件を知っていたのか？」という点を巡り、一部で「3周目なのではないか？」という論争が起こっていました。
今回の補足説明によると
- 一周目で自殺したのは10月4日だった。
- 学校には行かなかったが、事件化した出来事は家にいても伝わってきた。
ということだったようです。
ネット上の考察が深読みしたことで、結果的にこのドラマが2周目に人生を描きながらも、「1度きりの人生」の尊さを自覚した脚本であることがはっきりしました。
最初は自殺した日について10月の虫が鳴いていた日という漠然とした表現をしていましたが、「10月2日」「10月3日」という風に字幕が入れられています。
これまでもこういう日付の入れ方はやっていたかもしれないですし、特に意識せずに見ていたのですが、徐々に鵜久森の態度から「あれ？この日付って……。」ってなるんですよね。
4月6日の始業式の日の出来事が鵜久森の視点から語られました。
そして同じ境遇の九条（松岡茉優）が「人を平気で傷つける生徒たちを教育する」という天命を成し遂げるために2度目の人生が与えられたのに対して、「鵜久森の天命は何か？」というのが今回のテーマになります。
東風谷（當間あみ）の告白
鵜久森の死に深くかかわっていたのが東風谷でした。
彼女は自分でも整理できていない恋愛感情を困惑したまま鵜久森に伝えてしまいました。
鵜久森を好きでいながら、勇気がなくていじめに加担していた罪の意識や悔恨も合わさって複雑な感情を抱えていたようです。
一周目の人生では彼女の想いがある意味自殺の最後のきっかけにすらなっていたようですね。
文化祭の夜東風谷が聞きそびれた言葉は一周目の人生で鵜久森が言いそびれた言葉でもあり、時空を超えて二人は向き合うことになります。
このドラマでは「好きなことを好きと言う」ことや、「好きだとありのままの自分を表現する」ことの尊さを描いていて、今回はそれを世界に自分の内面を晒す勇気と称していました。
ある意味いじめの問題とも共通していて、鵜久森も東風谷も「良くない」とか「止めてほしい」と表明することを恐れ避けていたことでいじめを増長させてしまっていたんですね。
東風谷にとって鵜久森の言葉を受け止める勇気を持つことは真の贖罪でもあり自己表現でもあるんでしょう。
東風谷の態度は相楽（加藤清史郎）の心無い謝罪とも対比されています。
これまでフォーカスされた生徒たちは皆自身の想いを隠すことなく表現しています。
それらに比べると相楽はまだ本音を一切見せていません。
一周目の人生で東風谷は鵜久森が死んだ後も学校に通い受験にも成功したようです。
「好きな人が死んだのに平気だったのか？」という疑問もわきますが、葛藤を抱えながら生きていたのかもしれませんね。
鵜久森の天命
上で触れたように、二周目の人生を与えられた理由を鵜久森は自問していました。
彼女が出した結論は東風谷に「ありがとう」と伝えることでした。
一周目で彼女は「私なんかを好きと言ったら東風谷さんに迷惑がかかるよ」とはぐらかしてしまいました。
「迷惑」という言葉は東風谷が今回言ったセリフでもあります。
絶望の中で自分を見てくれていた東風谷に対して、感謝を表現することすらできない自分へのモヤモヤ感が自殺の引き金になったのでしょう。
好きなものに好きだと偽らずに表現することこそが生きることの意味なのかもしれませんね。
「貴方の想いの全てには応えられない」と言っていますが、東風谷も鵜久森も互いに相手を追いかけていたという意味では想いは成就したのかも。
鵜久森の遺言と九条の今後
鵜久森は九条に遺言を残しました。
カメラに向かって語り掛ける様子は今まさに悩みを抱えている人に向けてのメッセージとも言えます。
4月6日の演説のような長台詞は一周目の人生で遺言として残そうと思っていた感情だったようです。
私はこの演説の熱量が苦手で一時このドラマを観るのを躊躇していたのですが、こういう理由があったんですね。
「命をかける必要は無い」「人生は放っておいても変化していく」という生きることを肯定する楽観的なメッセージとは裏腹に、彼女は運命にからめとられるように死んでしまいます。
果たして、彼女の努力は無駄だったのか？運命を変えることはできないのか？彼女のメッセージは正しいのだと証明するのが次回以降の内容になりそうです。
また、「彼女を殺害した人物が誰なのか？」「九条を殺害した人物と同一なのか？」「九条の死も避けられないのか？」という新たな謎の解明も今後描かれるでしょう。
おわりに
初回以来の最重要回でした。
次回以降芦田愛菜さんが退場するとなるとドラマの雰囲気は変わりそうですね。
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