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松岡茉優さん、芦田愛菜さん出演ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第4話は窪塚洋介さんの息子の窪塚愛流さんとAKB48の本田仁美にフィーチャーした回でした。描かれたのは居場所がない孤独と、悩み続ける覚悟です。非常に高校生に特有の悩みで同世代の人には響いたんじゃないかと思います。
放送日・あらすじ
放送日
2023年8月5日(土)22:00~ 日本テレビ系列で放送
あらすじ
ストーリー#04『拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ』(2023年8月5日放送)|最高の教師 1年後、私は生徒に■された|日本テレビ (ntv.co.jp)
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キャスト
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相関図・座席表|最高の教師 1年後、私は生徒に■された|日本テレビ (ntv.co.jp)
感想
タイムリープ
このドラマは1年後生徒に殺害される未来を変えるためにタイムリープした主人公のストーリーですが、今回ようやくその線が進み始めました。
学校、特に教師という職業は4月に新しい生徒を迎え、3月に卒業するという日常を延々と繰り返しています。
ある意味タイムリープを地で行っているんですよね。
『うる星やつら ビューティフルドリーマー』という名作アニメも学校を舞台にしています。
Urusei Yatsura 2: Byûtifuru dorîmâ (1984) - IMDb
他にもループ系の映画と言えば『恋はデジャブ』『パームスプリングス』なんていうのもあります。
Koi wa Deja Bu (1993) - IMDb
Palm Springs (2020) - IMDb
こちらにも近いような気もします。
関係ないですけど、フジテレビの『She』というドラマで松岡茉優さんは親友の失踪の原因を探るためビデオカメラを勝手に回して盗撮する役をやっていました。
今回の特徴
このドラマは九条が生徒たちと向き合うことで、逆に生徒から大切なことを学び、それを夫婦関係にフィードバックするというのがお決まりのパターンでしたが、今回は逆になっていました。
夫から「そんなわけない」という否定より「そうかもしれない」という肯定の方が大切なことが多いというのを聞いて、それが「九条の妄想に過ぎない」と行動を拒む栖原の説得に使われました。
このドラマの特徴
パパ活や援助交際、JKビジネスが学園ドラマで取り上げられることは多いです。
しかしこのドラマの表現はかなり特徴的です。
他のドラマなら江波がかなり危険な状況に追い込まれたところに九条が現れて救出するでしょう。
しかし、このドラマではかなり前段階で江波がパパ活に関与することを食い止めています。
これが社会情勢の変化によるものなのか、価値観の変化によるものなのかは分かりませんがかなり穏当な結末でした。
まぁ、結末を知っているからこそ先回りできるんですけどね。
わかりやすさ
今回は夏休みの終わりに傷害事件を起こす江波を中心とするお話でした。
隣のクラスで万引き事件が起こったが、担任教師が警察に迎えに行くことはなかったというエピソードが入れられていたのが分かりやすくて良かったですね。
九条が江波を彼女を殺害する人物の第一候補として挙げている理由は一度頼られたことにあります。
ここで、「ドラマかよ!」とメタ的なツッコミが入ることで、担任が警察に迎えに行くことはドラマではよくあるが、一般的ではないということが示されました。
これが非常に気が利いていました。
またしても九条の事なかれ主義が明るみになりましたね。
栖原竜太郎 (窪塚愛流)
窪塚愛流さんは窪塚洋介さんの息子さんで、声質や顔立ちなどは確かに似ています。
でも、どちらかというと雰囲気的には豊川悦司さんに近い感じがしました。
役柄が窪塚洋介っぽいというか、どこかすかしていて、飄々とした役でした。
「人生はイージーだと思っていた」なんて窪塚洋介のためのセリフですよね。
正解が分かりきったことにしか関わりを持ってこなかった栖原が、恋心を寄せる江波の悩みに真剣に向き合い「答えはない」と結論づけたのは良かったと思います。
答えがないとは「これからもずっと悩み続け試行錯誤を続けなければならない」と同義ですし、彼はイージーではない人生を受け入れたということなんでしょう。
しかしそれでも、悩む人のそばに寄り添うことはできるという優しさも良かったですね。
やっていることは前回とあまり変わらないというか、このドラマ自体が基本的に「見て見ぬふりをやめましょう」ていう内容なので似た感じになってしまいますね。
九条の予言は具体的ですが、その未来の出来事自体に衝撃を受けているわけではありません。
「人生はイージー」とか「居場所がない」とか今まさに危惧していることを言い当てられた時に生徒たちは衝撃を受けています。
この演出はリアリティがありますね。
吉田羊さん
鵜久森の母親として吉田羊さんが登場しました。
何もないところにわざわざ吉田羊さんを起用することはないでしょうし、久しぶりに楽しそうな娘の変化に安堵の表情を浮かべるさまが、深読みすれば怪しく見えます。
でも、インタビューで吉田羊さんは
と答えているので、普通の母親役なんだと思います。
彼女も娘の変化にうすうす気付きながら、見て見ぬふりをしていたのかもしれません。
もう一度鵜久森が苦境に立たされた時に彼女がどのような行動に出るか、母親を代表する役として登場するのでしょう。
おわりに
このドラマは毎話「拝啓、○○な貴方へ」と手紙のような副題がつけられています。
手紙は一対一のやり取りですから、今まさに悩みを抱えている誰かに向けてメッセージを送りたいという気概で作っているんでしょうね。
届けられるメッセージはあんまり納得いかないものや、言葉遊びに過ぎないものなども含まれていますけど、その中から自分が必要としていた言葉が見つかることもあるんだと思います。
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