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最高の教師【第3話感想】東風谷(當真あみ)らの回

 

 

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松岡茉優さん、芦田愛菜さん出演ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第3話はスクールカーストでギークと呼ばれるようなオタクや優等生たちにスポットライトが当てられました。恐怖心のあまり理不尽な扱い・序列を受け入れてしまっている彼らに「心のままに」振舞うことの大切さを説いていましたね。

放送日・あらすじ

放送日

2023年7月22日(土)22:00~ 日本テレビ系列で放送

あらすじ

ストーリー#03『拝啓、心優しき貴方へ』(2023年7月29日放送)|最高の教師 1年後、私は生徒に■された|日本テレビ (ntv.co.jp)

配信状況はこちらや公式サイトでご確認ください↓
最高の教師 1年後、私は生徒に■された - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

 

キャスト

相関図はコチラ↓
相関図・座席表|最高の教師 1年後、私は生徒に■された|日本テレビ (ntv.co.jp)

感想

星崎の特殊性

星崎透 (奥平大兼)は他のキャラクターとは少し違います。問題児だらけのあの暮らしにいてどこかスクールカーストの枠外にいます。
傍観していたそれまでの日常が九条の手によってつくりかえられていくことに興奮を覚えているさまは、『金閣寺』の主人公などのような災害に直面して突如生き生きし始めるタイプですね。
彼が犯人っていうこともあり得るでしょうが、もう一つの可能性としては彼が映画を撮り始めることに関連したパターンも考えられます。
「最終回、努力の甲斐もなく九条が再び突き落されるが実はそれは星崎の撮影する映画の1シーンだった」というパターンです。
個人的にはこの結末が結構あり得るんじゃないかなと思っています。

珍しいお話

このドラマは初回で壮絶なイジメが発覚しているので、クラスメイト全員が程度の差こそあれ加害者です。
今回はその中でも傍観者タイプ、自分に標的が向くことを恐れて見て見ぬふりをしていた臆病な優等生タイプが取り上げられていました。
学園ドラマではあまり取り上げられない人々のような気がします。

不良や問題児がいると教師はその子のためにリソースを費やします。
その結果真面目な生徒たちはないがしろにされていきます。
昔の学園ドラマでは不良と教師の魂のぶつかり合いみたいな展開が好まれていたので彼らは無視されていたんです。

そういう存在に目を向けた点は評価に値すると思います。
眉村や日暮が九条に腹を立てたのはこの事とも関連していると思います。

卑下する癖

「僕らなんか」と現状を変えることを諦め、不利益を被っても反駁せず泣き寝入ることに慣れてしまった彼らは悪い想像によって行動を縛られてしまい、相手が間違っていると思っても指摘できずにいたんですね。

それにしても九条は学生時代に夏穂という得難い親友を得ていたのに一回目の人生では傍観する側に回ってしまっていたんですね。
鵜久森が死んでも、瓜生が転校しても、一年間何もしなかったという異常性が怖くなってきます。

スクールカースト

今回取り上げられたのはスクールカーストの問題です。生徒同士がクラスメイトに序列を決めて上位の不良に気に入られるような振る舞いをしています。
今回取り上げられた工学部のオタクや優等生はアメリカでギークと呼ばれる階級でいじめられっ子の次に下位の層に位置しています。

九条の指摘する「自分を傷つける人たちと仲良くしたいのか?」という疑問はこのことに向けられています。
スクールカーストという言葉を使わずにスクールカーストを表現しているところが良かったと思います。
「スクールカースト」と言われてしまうと、「あぁ、アレね」ってなってしまいその現象の不自然さが伝わりにくくなってしまうからです。
本来不良や部活を頑張る子、優等生、オタクは序列づけられるものではありません。
しかし学校という箱に押し込められることでなぜか序列が出来てしまうんですね。

鵜久森と友達になることは阿久津や東風谷にとって階段を降りることになります。「心のままを伝える」とは階級に縛られずに本当に友達になりたい人と友達になろうってことですね。

おわりに

九条は1年後殺されるという未来だけでなく自分が学生時代に体験した経験からも生徒たちに向き合っています。
また、夫との関係は生徒たちと向き合う過程で彼女自身に変化をもたらし良い方向へと変化していきます。
居酒屋は九条の過去、自宅は九条の現在をあらわしているのかもしれません。

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