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大奥第5話感想

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放送日・あらすじ

放送日

2023年2月7日(火)22:00~NHKで放送

あらすじ

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大奥 - NHK

 

 

感想

家光・有功編終了

今回で家光編は終了です。しかしまだ綱吉が誕生していなかったのでそのあたりが描かれました。有功の部屋子であったお玉が家光と子をなし、この子が後の綱吉です。つまり綱吉編の桂昌院(竜雷太)がお玉です。

 

家光が綱吉を身ごもってから最期を迎えるまでの有功との交流は以前にも描かれていた内容なのでそれほど面白くはなかったかな。

有功が春日局が務めていた大奥取締役に就任し、家光亡き後も4代家綱の後見人として役目を果たしたんですね。有功が着ていた服の模様は第1話で登場した流水紋でした。

綱吉編

阿佐ヶ谷姉妹が町人の役で登場していました。NHKは阿佐ヶ谷姉妹が好きですね。

綱吉のころの元禄時代は町人文化が花開いた時期でもあるし、女性が演じている歌舞伎なども紹介されて面白かったです。そこから綱吉へと話題が展開するのも自然でした。

色狂い

綱吉(仲里依紗)は当代一の色狂いとして紹介されます。その例として牧野成貞のエピソードが引用されます。

史実としては成貞は綱吉が将軍になる前・館林藩主から使えた側用人で、その妻の大戸阿久里と娘の安が大奥に入ったとの説があるそうです。

 

本作では男女が逆転しているので牧野成貞が阿久里の性質も併せ持っていました。大奥に飽きた綱吉が家臣の屋敷に出向き、果てには大奥に親子で出仕させ、精を吸い取り死に追いやってしまします。サキュバスのイメージですね。吉宗・家光・綱吉とそれぞれ三者三様のキャラ付けがされていて面白いです。

右衛門佐登場

冷遇されている御台所が京都から呼び寄せた公家の右衛門佐(山本耕史)が登場しました。彼は公家でありながら武家の言葉を使い周囲の信用を取り付けたり、桂昌院に西陣織の袈裟をプレゼントして煙に巻いたり、かなりの戦略家です。自分を高く売りつける策を次々に講じていきます。この交渉術、『シンウルトラマン』を思い出しちゃいましたね。

 

彼は学問にも通じていて大奥で儒学の講義をします。彼の狙い通り綱吉が登場、綱吉も廊下で聞いただけで孟子だって分かったってことは博識なんでしょうね。

 

二人の問答は孟子の易姓革命という思想をめぐるものです。

右衛門佐は王朝交代を肯定する孟子の思想を説いていましたが、綱吉が気に食わない様子を見せたので、論語にすり替えてご機嫌を取ったんですね。その様子を見て綱吉は右衛門佐が噂通りのくせ者だと思ったということなんだと思います。右衛門佐のキャラクターを見せるだけでなく、綱吉が単なる色狂いではないことをそれとなく示すいいシーンだったと思います。