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罠の戦争第4話感想

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年2月6日(月)21:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ

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相関図 | 罠の戦争 | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)

 

 

感想

谷間の回

今回はちょっとつまらなかったですね。1~3話を秘書編とするならば、この第4話は5話以降の議員編への橋渡し的な回でした。妻の可南子(井川遥)の存在感が大きくなってきたのも選挙へ突入することを考えれば自然です。

後援会長

犬飼が病に倒れ、息子の俊介も不祥事を引き起こしたため党は鷲津(草彅剛)の擁立にかじを切ります。鷲津は立候補する気はなかったのですが、後援会長の鰐淵(六平直政)が息子の事件のもみ消しに関与しているのではないかと周辺調査をはじめます。

この展開がイマイチのれなかったんですよね。後援会長が無関係であることはこのドラマの性質上なんとなく予想できるし、鷲津が立候補することも確実なのでそのためには後援会長を懐柔するしかないんです。そして認知症の母親が登場すれば話の筋道はほぼ決まってしまいます。俊介の反撃も本人が死に体なので怖くない。

真相

鰐淵は県連役員も務めていて地元の名士なんでしょう。会社の経営がうまくいってなくても、母が認知症で困っていても見栄が邪魔をして誰かに助けを求めることができずにいたんですね。鷲津の誠実な人間性に心を開き協力を約束します。「あいにく今の私に金はないが」という言葉がプライドの高い鰐淵から出たことが印象的でした。

鷲津の息子を突き落した犯人は警察への根回しもできる永田町の人間であることがわかりました。普通に考えれば総理(高橋克典)でしょうね。総理が指示したか、政務秘書官の猫田が忖度しているのでしょう。事務秘書官には警察系の人もいますし、現実の出来事とも何となくリンクします。次点で怪しいのは幹事長(岸部一徳)、大穴で厚生労働大臣(片平なぎさ)ってところでしょうか?

蛯沢の過去

蛯沢(杉野遥亮)が犬飼に恨みを抱くきっかけとなった出来事は既に紹介されていましたが、今回詳しく描かれました。”なのはな運送”っていう名前を聞いて蛍原が記憶をたどるっていう展開は自然でうまいです。

蛯沢の兄の陳情を聞いたのは鷲津でした。業務が立て込んでいたし、重要ではないと判断したのでしょう。鷲津は適当にあしらい「善処します」と言い残し、犬飼にも報告していませんでした。蛯沢が恨むべき相手は鷲津だったのです。なんとなく『白い巨塔』を思い出しました。

個人的にこの展開は予測はしていましたが、思っていたよりも早く明かされました。いつ蛯沢が気付くのか?蛍原が伝えるのか?気づいたときにどのような行動に出るのか?いろんなことが考えられるので今後が楽しみです。

でもそもそも政治家に資金調達の手助けをしてもらおうっていう陳情の内容自体が無理筋なのはずっと引っ掛ってます。親身に聞いてあげるべきだったとは思いますが。蛯沢自体も卵をぶつける程度にしか恨んでいないし、もう一つ何かがのっかってくるかも。

「ミイラ取りがミイラになる」といいますか、鷲津もいつの間にか誰かを踏みつける側の人間になっていたんですね。これでこのドラマの終着点は見えてきました。

あとは鷲津がこのことを覚えているのか?が気になります。