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2024年大河ドラマ『光る君へ』第8話が放送されました。病に倒れてもなお権力争いのために策略を巡らせる兼家のすさまじさと、それに翻弄されるまひろの様子が描かれました。直秀の退場も徐々に近づいてきているようです。
放送日・あらすじ
放送枠
NHK 日曜日 20:00~
放送日
2024年2月25日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
大石静
キャスト
多すぎるので省略します
相関図はコチラ↓
大河ドラマ「光る君へ」 全体相関図 - 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK
感想
花山天皇の出家
このブログでは何度も書いていますが、このドラマの一つのクライマックスは花山天皇の出家のエピソードになると思います。
そして、道兼はその出家のキーパーソンです。
今回は道兼がどのようにして花山天皇に取り入ったかを描いていましたね。
兼家の天才的な政治センスは病床でも発揮されました。
「花山天皇が自分のことを憎み嫌っているのなら、その『父に嫌われている道兼』という人物を作り上げればいい」という、すべてを道具としてしか見ていない彼らしい発想でした。
前回為時が間者をやめたいと申し出たとき、あっさり認めたのは彼の素直で実直な性格はむしろ間者ではないほうが利用価値があると思ったのでしょう。
彼の読み通り為時を足掛かりにまんまと天皇に接近することができました。
花山天皇とまひろ
花山天皇は愛する忯子を兼家に殺されたことを知り、怒りを覚えます。
彼女が成仏できないのは、兼家への恨みというよりは彼が執着しているからなのかもしれません。
そういう感じで出家に誘導するのではないかと思います。
安倍晴明が「それはわかりませぬ」と否定していましたが彼がやったんですよね。
一方のまひろは不意に訪ねてきた道兼の前で、母の形見である琵琶を演奏します。
怒りに飲み込まれ左右されない強さを手に入れたということかな?
「母はどうして死んだのですか?」という質問は「お前に殺されたんだよ」というホラー展開になりうる緊張感が漂ってました。
赤染衛門の語っていた「内心は自由」みたいな話もここに関連しているのかな?
まぁ、道兼が語った話が嘘だとしても、彼が人の道を外れなければならない過酷な立場にいることは事実なわけで、全部が嘘なわけでもないんですよね。
どうやら道兼は自分が殺した相手が為時の妻であることは知らないようです。
「真面目か!」みたいなツッコミの軽さが効いてました。
兄弟のような道長と直秀
道長の弟という設定で貴族のふりをしている直秀ですが、彼は屋敷の構造をやたらと質問していました。
明らかに野球でしたけど、キャッチボールをする二人の様子は本物の兄弟のようです。
直秀の見え透いた嘘を信じようとする道長と、最後の裏切りと破滅の対比が面白いですね。
直秀はまひろに海とその先にも広がる世界の話をしていました。
『山のあなた』のような内容でしたね。
彼ら散楽のメンバーたちが持つ自由で何にも縛られない空気がまひろにどのような影響を与えるのでしょう?
次回牢につながれるとすれば、鳥かごの中の鳥になるわけですし、その布石にも思えます。
おわりに
こまろも無事だったということで、一安心ですね。
次回はおそらく直秀が最後になりそうですし、道長の結婚が兼家と詮子のどちらの文脈でなされるのかも気になります。