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高橋一生さん・本田翼さん出演ドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』第1話が放送されました。シーズン2を始めるにあたって何を描くのか、シーズン1との継続性や違いをどうやって表現するのか、という設計図がしっかりしていたので安心して視聴できました。
放送日・あらすじ
放送枠
テレビ朝日土曜日 23:30~
放送日
2024年4月13日
公式サイト
土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』|テレビ朝日
基本情報
原作
ありません
脚本
橋部敦子
キャスト
望月星太郎 高橋一生
望月航 橋爪功
水森ひかり 本田翼
野口ふみか 宮本茉由
田中勇人 小久保寿人
詳細はコチラ↓
キャスト|土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』|テレビ朝日
感想
シーズン1
まさかこのドラマの続編が作られるとは予想していませんでした。
シーズン1がどんな内容であったかはうろ覚えなのですが、ざっくり言うと
- 突然花火師の師匠でもある父を失い、父の幽霊が現れる
- そこに突然現れた女・ひかり(本田翼)が加わり奇妙な共同生活が始まる。
- 徐々に明らかになる父の秘密を消化して、自身の生い立ちとも向き合いながら成長する
という話だったかと思います。
基本的には臆病で変化を嫌う星太郎を中心と知ったコミカルな会話劇で、あまのじゃくな星太郎の様子を楽しむドラマでした。
なので、必ずしもシーズン1を視聴していなければならないタイプのドラマではありません。
ただ、第1話冒頭のシーズン1のおさらいだけで内容を把握するのは難しいと思います。
幽霊が当たり前のように存在する世界観になじむため、星太郎のキャラクターを把握するためにも、シーズン1を視聴しておいたほうがより本作を楽しめることは間違いありません。
シーズン2への懸念
基本的に再び星太郎やひかりに会えるわくわく感があって、シーズン2には期待を抱いていますが、同時に不安もあります。
シーズン1で星太郎は結構成長しました。
その成長をなかったことにしたり、同じことを繰り返すことになるのではないか?というのが一つ目の懸念です。
妄想と幽霊が混在するという本作の面白さもシーズン2になるとむしろ邪魔ですよね。
もう一つは新たなキャラクターです。
3人の主要なキャラクターのバランスが非常に良かったので、そこへ野口ふみか(宮本茉由)が加わることには期待と同時に不安もあります。
初回を見た感想
さて、初回を見た感じでは私の抱いていた懸念は概ね解消されそうです。
少なくとも製作者はシーズン2を作るにあたって、何を描くべきかをしっかり準備していたようですね。
初回はシーズン1との違いの説明、シーズン2のテーマ、新キャラのお披露目、設定の整理を的確に行っていました。
順番に振り返ります。
まず、シーズン1との大きな違いはコロナ禍が終わり花火大会が再開されていることです。
仕事がなかったシーズン1とは違い、仕事を断るシーズン2になっています。
次に、「望月煙火店にしか出せない紅」を継承していくことが大きなテーマとなり、星太郎の恋愛・結婚が描かれます。
バイトをしなければならないひかりの窮状や、ニッカポッカをはいているのは星太郎だけだったと気づくエピソードに絡めながら、当たり前すぎて気づかなかった良さにフォーカスしていくのは自然でした。
星太郎が休業状態に陥った原因は完全にはコントロールできない不確定なものに向き合い続ける「花火師としての矜持」を踏みにじられたことへのもやもやだったようです。
彼が合理性や経済性を超えたやりがいを大切にしていることも示されました。
新キャラクター・ふみか(宮本茉由)は星太郎の花火を愛する女性で、突拍子もない行動をとります。
彼女は単なる恋人候補というだけではなくもう一つ大きな役割があります。
現状ではひかりにも幽霊である父親が見えています。
幽霊と妄想の混在という設定をシーズン2には引き継がないようなので、現メンバー3人だけだと、父親が死んでいるという設定が意味をなさなくなってしまいます。
ふみかは幽霊を見られないでしょうから、会話の行き違いが生まれるための装置としての役割を担うことになるのでしょう。
良かった点
望月煙火店の敷地の構造が把握できたのがよかったです。
シーズン1だとイマイチ位置関係が把握できなかったんですよね。
おわりに
とても整理されていて、シーズン1を視聴していた方にはおすすめできます。
シーズン1を見ていない方でも楽しめると思います。
できればシーズン1を見てから視聴したほうが楽しめるとは思いますけどね。