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反町隆史さん出演ドラマ『グレイトギフト』第9話が放送されました。事件の裏で最初に病院内にギフトを持ち込んだ真犯人の正体が明かされました。最終回単体としてはそれほど面白みのない回でしたが、全編を通して見れば十分楽しめる出来になっています。
放送日・あらすじ
放送枠
テレビ朝日 木曜日 21:00～
放送日
2024年3月14日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
黒岩勉
キャスト
藤巻達臣（反町隆史)病理医。
久留米穂希（波瑠）検査技師。
奈良茉莉（小野花梨）穂希の後輩。
伊集院薫（ 盛山晋太郎）病理医。
郡司博光（津田健次郎）医師。藤巻の同期。
白鳥稔（佐々木蔵之介）教授。麻帆と琴葉の主治医。
本坊巧（筒井道隆）事務長。病院の経理を担っている。
奥野信二（坂東彌十郎）理事長。政財界にも繋がりがある。
安曇杏梨（倉科カナ）会員制ラウンジ・アルカナムのオーナー
神林育人（尾上松也）
藤巻麻帆（明日海りお）藤巻の妻。元看護師。心臓に重篤な疾患を抱えている。
相関図はコチラ↓
感想
最終回
最終回ということで解決しなければならないことがいくつかありました。
それを順番に消化した印象です。
思いつく限りで
- 真犯人の正体
- 白鳥の逮捕と事件の解決
- 琴葉の手術
の３つが解決すべき問題です。順番に振り返ります。
真犯人の正体
最終回で解決しなければならない問題の中で最も大切なのが真犯人の正体を明かすことですね。
ただ、前回までのストーリーをしっかりと追いながら視聴している方にとって、真犯人を予測することは容易だったはずです。
そもそもギフトの存在を知る人間が多すぎて、消去法で絞り込めてしまうんです。
さらに培養のスキルがあり、動機がありそうな人物となれば一人しかいません。
そういった意味で確認作業のようになってしまいましたね。
そして真犯人が姿を現したところで白鳥が主導権を握る構図に変化はありませんでした。
久留米が研究所を退職してからの経緯もそれほど納得のいく説明ではなかったし、彼女がオクト７を偏愛するようになった理由もいまいち不明確でした。
白鳥の逮捕と事件の解決・琴葉の手術
特徴的だったのは登場人物たちの再生を描いていたことです。
神林は正義を取り戻し、郡司も人を救うために医者になったという初心を思い出しました。
その流れで逮捕された白鳥も、患者想いの良き医師に立ち戻り手術を成功させてから警察に連行されます。
ギフトは権力欲など、欲望のメタファーだということなのでしょう。
白鳥はこれまでも殺人を犯す一方で懸命に患者を救うという二面性を持っていました。
これはキャラクターとしてとても面白かったのですが、消化不良に終わった気がします。
やっぱり逮捕した人間に手術をさせるという展開を理解するのは難しいです。
全編を通した感想１～想像していたものとは違った
最終回なのでドラマ全編を通しての感想を書きたいと思います。
私はこのドラマを見始めたとき「姿を見せない犯人との知的な駆け引き」を想像していましたが、実際はそうではありませんでした。
基本的には「権力欲に取りつかれた白鳥が暴走し、周囲の人間も自らの欲に飲み込まれていく」というストーリーでしたね。
『ロードオブザリング』のような力の誘惑に惑わされ破滅する人々の話です。
結局、誰にも気づかれることなく殺害できるというギフトの特性は徐々に薄れて行き、お手軽な毒に程度の存在になってしまいました。
最終的には注射器をもってウロウロするようになってましたね。
ギフトの存在を知っている人間が多すぎたのも緊張感をそぐ原因になったと思います。
全編を通した感想２～ギフトの細かな設定
面白かったのはギフトに関する細かな設定です。
殺人球菌として必要な特性は何かがよく考えらえれていました。
特に培地を二つ組み合わせなければ培養できないという一見すると不便な性質を付加することでコピーを防ぐという設定が面白かったですね。
全編を通した感想３～キャスト
キャストは皆良かったと思います。
反町隆史さんの情けない病理医・藤巻もよかったですし、波瑠さんとのバディもシリーズ化できそうなほど相性が良かったです。
筒井道隆さんの本坊も出番こそ多くはなかったですが、登場するたびに強い印象を残していましたよね。
私が個人的に一番好きだったのは津田健次郎さん演じる郡司です。
彼は最終的に妻と愛人を失ってしまいますが、初回から最終回まで様々な表情を見せてくれました。
おわりに
最終回はイマイチでしたが、全体としてみれば楽しめました。
続編もありうる形で終わっていますが、再び殺人球菌が登場することは無いんじゃないかな？
でも藤巻と久留米のコンビが不自然死を解明するストーリーならシリーズ化もできそうですね。
