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下剋上球児【第9話感想】

 

 

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鈴木亮平さん出演『下剋上球児』第9話が放送されました。プロ野球界から田中将大投手が出演するなど、最終回にむけて本ドラマのクライマックスを迎えました。勝つことは分かっているなかでの試合展開はそれほど面白くはなかったですけど、良いシーンはありました。

 

放送日・あらすじ

放送枠

TBS 日曜日 21:00~

放送日

2023年12月10日

あらすじ

日曜劇場『下剋上球児』|TBSテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
下剋上球児 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

基本情報

原案

「下剋上球児」(菊地高弘/カンゼン刊)

 

脚本

奥寺佐渡子

キャスト

主人公

南雲脩司(鈴木亮平)三重県立越山高校の社会科地理・歴史担当。

三重県立越山高校

山住香南子(黒木華)家庭科教諭で野球部部長。
横田宗典(生瀬勝久)野球部の顧問と監督を兼務。
丹羽慎吾(小泉孝太郎)校長。

野球部員

犬塚翔(中沢元紀)1年生。樹生の孫。名門クラブチームの元エース。
根室知廣(兵頭功海)1年生。柚希の弟。
椿谷真倫(伊藤あさひ)1年生。野球初心者。
日沖壮磨(小林虎之介)1年生。誠の弟。
久我原篤史(橘優輝)1年生。中学時代は陸上部。
楡伸次郎(生田俊平)1年生。久我原と同じ中学出身。
日沖誠(菅生新樹)3年生。主将。壮磨の兄。
長谷川幹太(財津優太郎)3年生。幽霊部員。
藤本大牙(鈴木敦也)3年生。幽霊部員。
富嶋雄也(福松凜)2年生。幽霊部員。
野原舜(奥野壮)2年生。幽霊部員。
紅岡祥悟(絃瀬聡一)2年生。幽霊部員。

南雲家

南雲美香(井川遥)脩司の妻。
南雲青空(番家天嵩)美香の連れ子
南雲なぎさ(倉田瑛茉)南雲の娘。青空の妹。

その他

犬塚樹生(小日向文世)先祖代々の大地主。
犬塚杏奈(明日海りお)翔の母。樹生の娘。
賀門英助(松平健)星葉高校野球部の監督。南雲の恩師。

相関図はコチラ↓
相関図|TBSテレビ 日曜劇場『下剋上球児』

感想

解説田中将大

これまで鳥谷選手、川崎選手が出演していましたが、今回は現役プロ野球選手の田中将大さんが解説者役で出演していました。
プロ野球選手というだけでなく、甲子園で強い印象を残したという点でもこのドラマにふさわしい方ですね。
準決勝で田中将大さんが出演したということは、最終回は松坂大輔さんか斎藤佑樹さんが出演するんでしょうか?
それとは別に実際の白山高校の当時のメンバーがカメオ出演するなんてこともありそうです。

南雲の作戦

南雲監督は強豪校の雰囲気に飲まれて序盤に大量失点することを恐れていましたが、初先発の根室を起用するなど大胆な作戦を採用したことでむしろメンバーを動揺させているんですよね。
このあたりの整合性というか、立ち上がりのリスクをとった理由があまりない気がします。

根室にサイドスローで投げさせるのは面白いですけど、根室に雑草感・泥臭さが足りなくてイマイチ「なんでもありかよ」って感じがしないんですよね。
優秀過ぎるんです。

怪我をさせてしまう

前回練習中に山住に打球が直撃し肋骨にひびが入るけがを負わせてしまいました。
今回も守備時の交錯で楡が久我原に怪我を負わせてしまいます。
怪我をさせてしまった負い目から委縮してしまうという似たような展開があるのは微妙です。

それに脳震盪であるとは明言されていませんが、48時間の安静の件は守られるのか心配です。
実際のところ当時の高校野球界隈で脳震盪に対する扱いがどの程度だったのかは分かりません。
でもこのドラマは高校野球に問題提起している面もあるので、個人的にはあまり脳震盪を軽視した扱いはしてほしくないです。

満員になる応援スタンド

コンビニの店長や後援会のおじさんたちがTシャツを着て駆け付けるシーンは面白いんですよ。
彼らは越山野球部の頑張りを知っていますからね。
一方でそれ以外の人が駆け付けても何の感情もわきません。
「暇だし、面白そうだから行ってみるか」って感じに見えてしまいます。
例えば野球部が町の清掃活動をしているとか、挨拶をしているとか、町の人々が落ちこぼれだとバカにしていた越山を見る目が変わってきている描写があれば全く違ったんじゃないかな?

あと犬塚樹生の描き方、翔(中沢元紀)を溺愛しているのは分かりますし彼のパーソナリティはそれなりに面白いのですが、根室やほかの選手の家族がいる前であの態度をされてしまうと非常識すぎてドン引きです。
そういうキャラクターなので仕方ないですけどね。

問題提起

野球だけでなくスポーツ全体の問題として最近話題になっているのが野次やサポーターの暴走です。
特に少年野球などでの野次、敵チームやその保護者からの罵詈雑言は子供たちを野球から遠ざける一因になっています。
野次と盗撮問題は近年のスポーツが抱える課題ですよね。

敵監督・賀門(松平健)が「大人として失望させないでいただきたい」というセリフは教育の場であることを思い起こさせる意味でも有意義だと思いますし、ドラマ上も南雲を許す大事なシーンでした。
やっぱり壁として立ちはだかる敵チームにはこれぐらいの威厳があったほうが盛り上がります。

一方で、ブラスバンドや応援団を貸しだす展開は美談なのでしょうかね?
私は事情に詳しくないのでよくわからないんですけど、ブラスバンドや応援団の人も「不完全燃焼だ」って感じるものなんですかね?

おわりに

田中将大さんをゲストに呼ぶあたりから想像するに、このドラマは30代後半から上の世代をターゲットにしているように感じます。

次回は決勝が描かれますが、相手チームは特に因縁があるわけでもありません。
どんな最終回になるんでしょうね。