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下剋上球児【第6話感想】

 

 

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鈴木亮平さん出演『下剋上球児』第6話が放送されました。南雲が社会復帰に奮闘する様子と野球部が歴史を変えようとする様子がリンクしていて感動的でした。一方で山住の過去という巨大なノイズが終始邪魔でした。

 

放送日・あらすじ

放送枠

TBS 日曜日 21:00~

放送日

2023年11月19日

あらすじ

あらすじ|TBSテレビ 日曜劇場『下剋上球児』

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
下剋上球児 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

基本情報

原案

「下剋上球児」(菊地高弘/カンゼン刊)

 

脚本

奥寺佐渡子

キャスト

主人公

南雲脩司(鈴木亮平)三重県立越山高校の社会科地理・歴史担当。

三重県立越山高校

山住香南子(黒木華)家庭科教諭で野球部部長。
横田宗典(生瀬勝久)野球部の顧問と監督を兼務。
丹羽慎吾(小泉孝太郎)校長。

野球部員

犬塚翔(中沢元紀)1年生。樹生の孫。名門クラブチームの元エース。
根室知廣(兵頭功海)1年生。柚希の弟。
椿谷真倫(伊藤あさひ)1年生。野球初心者。
日沖壮磨(小林虎之介)1年生。誠の弟。
久我原篤史(橘優輝)1年生。中学時代は陸上部。
楡伸次郎(生田俊平)1年生。久我原と同じ中学出身。
日沖誠(菅生新樹)3年生。主将。壮磨の兄。
長谷川幹太(財津優太郎)3年生。幽霊部員。
藤本大牙(鈴木敦也)3年生。幽霊部員。
富嶋雄也(福松凜)2年生。幽霊部員。
野原舜(奥野壮)2年生。幽霊部員。
紅岡祥悟(絃瀬聡一)2年生。幽霊部員。

南雲家

南雲美香(井川遥)脩司の妻。
南雲青空(番家天嵩)美香の連れ子
南雲なぎさ(倉田瑛茉)南雲の娘。青空の妹。

その他

犬塚樹生(小日向文世)先祖代々の大地主。
犬塚杏奈(明日海りお)翔の母。樹生の娘。
賀門英助(松平健)星葉高校野球部の監督。南雲の恩師。

相関図はコチラ↓
相関図|TBSテレビ 日曜劇場『下剋上球児』

感想

全体的な印象

南雲(鈴木亮平)が不起訴処分になること、その裏で野球部の生徒を中心に署名を集めていたことなど定石通りの展開でしたね。

第6話は他にも夏の大会で1勝すること、それが南雲の復帰の条件になることなど基本に忠実な設定が多数登場しました。

そんな基本路線の中でちょっとした工夫のおかげで面白くなっているシーンがあったり、逆にぶっ飛んだ設定が無造作に放り込まれてノイズになっていたり、全体的な印象はそんな感じです。

良かった点その1

ピッチャーの癖を盗む行為はプロでも行われています。
いわゆるサイン盗みとは異なり合法的な行為で、高い観察力が必要とされます。
試合に出ていない選手に活躍の場を与えるという意味もありますし、勝利の合理的理由としても意味があります。
もう少し視聴者へのクイズのように、投球フォームの違いを見せてくれればもっと楽しめたかもとは思います。
野球に詳しい視聴者は気付いたのかな?

もう一つ良かったのは挟殺による幕切れです。
多くの選手が関与する泥臭いプレーですし、ルールの理解度と判断力が問われる局面です。
全員でつかみ取った勝利という感じがしますし、彼らの成長も読み取れますよね。

良かった点その2

署名の中に越前の名前があったり、南雲のカバンの中に面接対策の本が入っていたり、あからさまではない演出が多かったように思います。
南雲が対策すべきは面接ではないような気もしますが、三重県内で仕事を探さなければならない南雲の苦難の日々と、折れそうな心を支えてくれる存在がバランスよく描かれていました。

あまり好きじゃない点その1

このドラマの主役は大人たちの方なのだと思います。
その証拠?に公式サイトの写真には大人4人が大きく掲載されていて、部員たちは後ろ姿だけです。
そんなことは以前から分かっていましたし、そもそも日曜劇場なので別に問題ないと思うのですけど、さすがに今回の山住香南子(黒木華)の過去のエピソードはノレなかったです。

まず、南雲の話と少し似ています。
主要キャラの二人が過去に秘密を抱えているのはちょっとだるいです。

山住自身が「生徒が何を考えているのか分からなかったから学校を退職した」と言っていましたが、私にも彼が何を考えていたのかよくわかりません。
いや、わかるんですけど、山住が責任を感じなければならないほどのことでもないというか、女性教諭は人間としての尊厳を踏みにじられても耐えなければならないのですかね?

100歩譲って、幼さと家庭環境から山住に迷惑をかけたとして、今になってそれを触れ回る意図が分からないです。
高校生を取り扱うドラマで敵チームの中に悪者を作るのって注意を払う必要があると思うんですよ。

あまり好きじゃない点その1

美香(井川遥)が1年経過したことで三重に戻ってくるんですけど、これもどうかと思うんですよね。
明らかに美香は才能が有ってそれを発揮する場所もあるのに、それを捨てるのはどうなんだろうって考えてしまいます。

確かに南雲は心優しい夫ですし、そもそも彼女のために三重に引っ越したという経緯もありますが、うーん、どうなんでしょうね。

そのように考えだすと、南雲が復帰すると山住が再び補佐に回ってしまうことも気になってしまうんですよ。

まぁ、この辺はまだ決まったわけではないので、女性が安易に支える側に回らないような展開になることを期待することにします。

おわりに

元夫のシーンも対して面白くないし、個人的には好きじゃないんですよね。

それはそうと、根室のサイドスローは高津監督に憧れたからだそうです。
高津臣吾 - Wikipedia
彼が中継ぎに選ばれたのはコントロールが良いことと球持ちの良いサイドスローが打ちにくいことが理由でした。
彼は犬塚を支えるだけの存在から脱皮しようとしているのかもしれないですね。