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Destiny(テレビ朝日・火曜9時・石原さとみ)第7話感想

 

 

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石原さとみさん・亀梨和也さん出演ドラマ『Destiny』第7話が放送されました。特に理由もなく二人は多大なリスクを背負って病院から抜け出しました。この行動に合理性がなく、しかも周囲の人間の行動にも納得感がなくて理解できませんでした。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日火曜日 21:00~

放送日

2024年5月21日

公式サイト

Destiny|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

吉田紀

(『Dr.コトー診療所』『リエゾン』)

キャスト

西村奏   石原さとみ
野木真樹  亀梨和也
森知美   宮澤エマ
梅田祐希  矢本悠馬
及川カオリ 田中みな実

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|Destiny|テレビ朝日

感想

意味が分からない

このドラマは第1話が一番面白くて、徐々に失速しています。
というよりは1話以降特に何も起きていないんですよね。
正確に言えば、様々なことが起きてはいますが、想定の範囲内で淡々と処理されていくんです。

そうはいっても、第6話までは「あまり面白くないなぁ」と思いながらも普通に見ることができていました。
自動車事故や父親の死の真相、放火事件と何かしら出来事が起きていたから、ストーリーを追っているうちは誤魔化されていたのかも。
しかし、この第7話は正直に言って意味不明でした。

どのあたりが意味不明かというと、ズバリ真樹と奏の逃避行です。
拘留執行停止中ではあるものの病院を脱走というリスクを冒したのに、彼らが何をしたかったのかよくわからないんですよね。

これは私の推測ですが

  • 二人の逃避行は描きたい
  • 真樹に真実を語らせたくはない。謎のままにしておきたい。
  • 奏に処分が下るようなことは避けたい

という3つの両立しえない要請をすべて満たす展開にしたことで、中途半端で無意味な時間が生まれたのだと思います。

この矛盾を背負わされることになったのが奏の上司(高畑淳子)ですね。
彼女は第1話から非常に優秀で部下にも厳しい女性検事として登場しています。
しかし、今回彼女は意味不明な行動をとり続けます。
自分が職を追われるかもしれないというリスクを負いつつ、奏の無茶なお願いを聞き入れ協力します。
彼女が奏の提案を受け入れたのは、奏が「真実を見つけてくる」と宣言したからなのですが、奏は特に成果を上げるわけでもなく帰ってきました。
しかし、彼女は特に怒るわけでも失望するわけでもなくむしろ奏の大胆さを評価しているんです。

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例えば彼女が奏に若い頃の自分を重ねていて、情にほだされたのならわからなくもないですけどね。
ちょっと意味不明でした。

監視カメラ

ドライブレコーダーの普及率が上がったことで、ドラマの世界にも「監視カメラに犯人は映っていないが、営業車両が映っている。そのドライブレコーダーに犯人が映っているかも」みたいな展開が定番になりつつありますね。
今クールでも『アンチヒーロー』で同じ展開がありました。
しかし、『アンチヒーロー』はさらにその2手・3手先を見せていたんです。
そのドライブレコーダーに各人がたどり着くまでの時間差を利用して騙しあう内容だったんですよ。
それと比べてしまうと、本作のただドライブレコーダーを見つけるだけの展開は陳腐に見えました。

どのあたりが「運命」なのか?

真樹は誰かをかばっているだけで罪を犯していません。
元恋人同士が「罪を犯した人間と検事」という関係で再開するから「運命」が強調されるわけで、焦点がぼ焼けているように感じます(親同士の因縁だけなの?)。

このドラマが何を描きたいのかわからなくなったので、改めて公式サイトの紹介文を読んでみました。

これまでさまざまな作品で輝きを放ってきた石原が今回挑むのは、守られることに甘んじるのではなく、“愛する人は私がこの手で守り抜く”という強さと覚悟をもった女性。コロナ禍を経て、私たちの想像を超えた未曽有の出来事が次々と降りかかる現代社会においても、その環境に屈することなく自らの意志で人生を切り開いていく、新時代のヒロインが誕生します!

Destiny イントロダクション

「えっ、そういう話だったの!」といまさらながらびっくりしますが、そう考えるとまるで奏の保護者のようにふるまう婚約者との別れも納得できますね。
確かに奏はこのイントロダクションに書かれているような人物として描かれています。

しかし、奏がそれほど魅力的でもないんです。

おわりに

次回から最終章に突入するようです。梅田祐希(矢本悠馬)も放火犯ではなさそうなので、そうなると5人の友情物語として成立しないような気がします。
真樹の行動に必然性が感じられないんだよなぁ。