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約束~16年目の真実~(日本テレビ系・木曜12時・中村アン)第10話感想

 

 

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中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第10話が放送されました。最終回としては特に内容がなく、真犯人が延々と語り続けるだけでした。しかし、ドラマ全話としてみると十分楽しめる作品だったと思います。

放送日・あらすじ

放送枠

日本テレビ木曜日 23:59~

放送日

2024年6月13日

公式サイト

約束 ~16年目の真実~|読売テレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

小峯裕之/本田隆朗/富安美尋

キャスト

桐生葵  中村アン
香坂慧  横山裕
不破翔  細田善彦
尾藤恵  佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃  織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅  杉本哲太

相関図はコチラ↓

相関図|約束~16年目の真実~|読売テレビ

感想

最終回って難しい

結論から言うと本作の最終回に当たる第10話の出来には多少がっかりしました。

細かいことは後で書くとして、ふと考えたのが「そもそもドラマの最終回で面白かった作品ってあったっけ?」ってことなんですね。
もちろん、面白い最終回は探せばいくらでもあると思いますが、作品のピークが最終回に来る作品ってなかなかないですよね。
というより、最終回をよく覚えていないことのほうが多い気がします。

一話完結のドラマならエピソードごとにクオリティの差があり、必ずしも最終回が面白いとは限りません。
むしろ最終回は大味になって面白くないこともあります。
『ガリレオ』が私にとってはそうでした。

これまで展開していたストーリーを終結させる、もしくは新たな危機を予感させる、あるいはそれぞれの新たなスタートを描く、みたいなことが最終回には求められているため、なかなか面白くならないですよね。

ちなみに私が思う最高の最終回は『白い巨塔』です。

最終回感想

さて、本作は前回で真犯人が明らかになっていました。
そのため、最終話は真犯人が事件の経緯や動機を延々と語り続けるものになってしまいました。

一応謎として

  • タイトルにもなっている「約束」の意味とは?
  • 指切りの意味することとは?

といったあたりが最終回にも残されていました。
でも結局アンジャッシュみたいなすれ違いな真相でちょっとがっかりです。

一応伏線のようなものを回収する素振りは見せていましたが、それほど興味はひかれませんでした。

一番気になること

最終回の一番腑に落ちないのは「なぜ桃はあの脚本を読んで殺人に目覚めたのか?」という点です。
このドラマでは不破の書いた脚本が大きな意味を持っていました。
しかし、その中身が詳細に語られることはないんですよ。

個人的に一番問題だと思うのは不破にカリスマ性がないことです。
彼がしたことといえば、捜査を混乱させたことと、街をウロチョロしたことぐらいなんですよね。
たとえば「書いた本人はすでに他界している」とか「有名な劇作家として活躍し得ていた」とかそういう不穏な設定があれば、よりミステリアスでした。

書いた本人がウロウロしていると神秘性がなくなります。

全話を通した感想

最終回については特に語ることもないので、全話を通した感想について書きます。
最終回こそつまらなかったものの、全話を通してみれば十分満足できる内容でした。
体操でいうと、着地でちょっとぐらついたぐらいなものです。

演出も派手過ぎず気が利いていて、謎も難しすぎないちょうどよさ、そもそもの設定も斬新すぎない安心感のあるものでしたね。

主人公の葵の視点と香坂の視点という二つの観点から事件を眺めることができましたし、4人の友人それぞれの葛藤や人生が垣間見える部分もあり、面白かったです。

おわりに

一条(岡部たかし)も再登場していましたね。
でも、あまり気持ちが盛り上がらなかったんですよね。

一条が退場して以降、香坂らの魅力が増していたからかもしれません。