30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

真夏のシンデレラ 【第7話感想】まともな人からいなくなる

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

森七菜さん、間宮祥太郎さん出演ドラマ『真夏のシンデレラ』第7話は七年前に家を出た夏海の母親が急に帰宅するという大事件が起こりました。ただ、ドラマ的にはその事件とは無関係な守(白濱亜嵐)と宗佑(水上恒司)の心の機微を描いた演出の方が素晴らしかったです。

放送日・あらすじ

放送日

2023年8月21日(月)21:00~ フジテレビ系列で放送

あらすじ

ストーリー 第7話 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

配信状況はこちらをご確認ください↓
真夏のシンデレラ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

蒼井夏海(森七菜)サップのインストラクター。
水島健人(間宮祥太朗)大手建築会社に勤める男性。
牧野匠(神尾楓珠)地元で働く大工。夏海の幼なじみ。
滝川愛梨(吉川愛)江ノ島で働く美容師アシスタント。
佐々木修(萩原利久)研修医。
山内守(白濱亜嵐)司法浪人生。
小椋理沙(仁村紗和)シングルマザー。クリーニング店店員。
早川宗佑(水上恒司)ライフセーバー。医師。
蒼井亮(山口智充)夏海の父。食堂「Kohola」を経営。
蒼井海斗(大西利空)夏海の弟。
村田翔平(森崎ウィン)理沙の元夫。
長谷川佳奈(桜井ユキ)夏海と匠の元担任。

相関図はコチラ↓
相関図 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ

感想

全体的な感想

なんでこんなにも各パートがバラバラなんでしょうね?
これまでも各キャラクターごとのストーリーが分離していましたが、せめて夏海の母親が帰ってくるという大事件が起きた時ぐらいは、そのテーマで各パートをつなぐことはできないのでしょうかね。

文句からスタートしましたが、結構グッとくるシーンは多い第7話でした。
個人的にはこれまでで最高、他のドラマと比較しても劣っていない出来だと思います。
順番に振り返ります。

母親の帰宅

七年前に家を出た夏海の母・茜(横山めぐみ)が突然帰ってきました。
なぜ彼女が7年前に家を出たのかは不明のままです。
父親とは連絡を取っていたみたいだし、籍もそのままのようなので男関係ではなさそう。
彼女が帰ってきたのはお金を夏海たちから借りるためだったようです。

テレビドラマではたまに男女問わずこういうキャラクターが登場します。
個人的にパッと思いつくのが『ランチの女王』の堤真一さん、最近だと『日曜の夜ぐらいは……。』の矢田亜希子さんですが、このドラマのシチュエーションに最も近いのは『プライド』松坂慶子さんだと思います。
たしか木村拓哉演じるアイスホッケー選手のハルの母親役で、お金を借りるためにやって来て、彼女のアキからお金を借りるんですよ。
この時の木村拓哉さんの演技が素晴らしくって印象に残っています。
ハルは母親の愛情への渇望から肥大化した理想の母親像が母の裏切りによって崩れ、目の前にいるアキを愛し始めるんです。

このドラマはやっていることは『プライド』と大差ないのですが、圧倒的に情報が不足しています。

  1. 7年前の母親はどんな人だったのか?
  2. 何故、母は家を捨てたのか、7年間どこで何をしていたのか?
  3. 夏海は母に対してどのような思いを抱いていたのか?
  4. この事件を受けて健人に対してどんな思いを抱くようになったのか?

少なくともこの辺りは説明してほしいですね。
3についてはちょっとだけ触れていましたし、1や4も察することはできますが、もっと意識的に描いてほしかったです。

夏海たちのお店はおそらく夏が繁忙期ですよね。
1年間の売上のほとんどが8月に集中しているんじゃないかな?
そこを狙って母がやってきたのだとしたら計画性を感じます。

身を引く人その1

今回守(白濱亜嵐)が完全に愛梨から身を引きました。
「あんな純粋な人を好きになったのは初めて。」という愛梨の言葉をうけて、もはや自分が割って入る余地がないことを悟るのは良かったです。
その後の「わざわざ友達のために来たの?」という愛梨の言葉に「愛梨ちゃんの役に立ちたかったから」というギリギリのセリフで想いを伝えるのも良かったですね。

その後の修に対する恋愛アドバイスで「自分の気持ちを正直に伝えること」と言っていたのは、それをしなかった自分に向けてのセリフです。
まぁ、修は正直すぎるところに問題があるのでアドバイスとしては逆効果ですけどね。

愛梨と修に関して言えば、修が人を好きになるのは初めてなだけでなく、愛梨も真面目に愛してくれる人が初めてっていう関係も良かったと思います。

身を引く人その2

このドラマでは貴重なまともな人・宗佑(水上恒司)の去り際も良かったですね。

相手をどのように呼ぶかで距離感を示すというのが以前からこのカップルの決まりでした。
今回は春樹の視線に気付いて「小椋さん」と言い直すシーンがありました。
子供を第一に考える理沙(仁村紗和)の気持ちを尊重し、去っていくのはカッコいいです。

そして、今回最もよかったのがクリーニング店という設定ですね。
クリーニングの特性上、預けたものを引き取りに行かなければなりません。
唐突に街中で出会うことの多いこのドラマにおいて、会うことにちゃんとした理屈がありました。
預けた服を取りに来た客と店員のなんでもないやり取りの裏に、2人の間に流れる気まずさや、この服を受け取ったらもう二度と会うことはないという感情の高ぶりが感じられました。
最後の「こちらこそ」も良かった。
このセリフだけが通常のクリーニング店でのやり取りから逸脱したセリフなんですよね。
これまででベストのシーンだと思います。
このシーンが見れただけで、これまでの数々のトンチキな展開を我慢して観てきた甲斐がありました。

もちろん気になる点はあります。
まず、子供がいなくなった、しかも水難事故の可能性すらあるのにBGMが軽すぎます。
また、子供でも東京に行けることが証明されてしまいました。
このドラマの地理的な距離感はブレまくりです。

健人と夏海

母親がお金を無心しに帰ってきたことは夏海と健人しか知りません。
2人は秘密を共有したわけで、夏海は健人にだけ複雑な胸の内を吐露できるわけです。

夏海は母親の役割をこなしていました。
夏海は疑似的な母になるにあたり、夏海の中にある理想の母親像を演じていたはずで、それは7年前に去った母の記憶から作られたものだと思います。

ひょっとしたら7年前の母だって辛いことを抱えながら笑顔を見せていただけかもしれないですね。
また、母がレジの金を盗む姿というのは普通でもショックですが、母を理想化していた夏海にとっては全てが崩れる大事件です。
こういう複雑な思いが交錯する中で、健人の「泣きたいときは泣いてもいいんだよ」っていうセリフはちょっと弱い気がします。
こっちの想定を超えてこないんですよね。

図鑑のクジラのページを当てるシーンは良かったです。

 

おわりに

今回は非常に満足度の高い回でした。

この1話だけのクオリティで言えば、このクールでも上位に来ると思います。
ただ、次回以降もこのクオリティが続くとは思えないのがこのドラマなんですよねぇ。
匠はまだ沈黙したままですし。

 

関連リンク

主題歌はコチラ