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真夏のシンデレラ 【第8話感想】匠(神尾楓珠)の回

 

 

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森七菜さん、間宮祥太郎さん出演ドラマ『真夏のシンデレラ』第8話はこれまでストーリーからはじかれ気味だった匠の人となりが分かるエピソードが満載でした。幼馴染として陰から夏海を見守る匠のやさしさが描かれキャラクターとしての魅力が増しました。一方でその他のエピソードの出来はイマイチですし、そもそも匠も手遅れ感があります。

放送日・あらすじ

放送日

2023年8月28日(月)21:00~ フジテレビ系列で放送

あらすじ

ストーリー 第8話 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

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真夏のシンデレラ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

蒼井夏海(森七菜)サップのインストラクター。
水島健人(間宮祥太朗)大手建築会社に勤める男性。
牧野匠(神尾楓珠)地元で働く大工。夏海の幼なじみ。
滝川愛梨(吉川愛)江ノ島で働く美容師アシスタント。
佐々木修(萩原利久)研修医。
山内守(白濱亜嵐)司法浪人生。
小椋理沙(仁村紗和)シングルマザー。クリーニング店店員。
早川宗佑(水上恒司)ライフセーバー。医師。
蒼井亮(山口智充)夏海の父。食堂「Kohola」を経営。
蒼井海斗(大西利空)夏海の弟。
村田翔平(森崎ウィン)理沙の元夫。
長谷川佳奈(桜井ユキ)夏海と匠の元担任。

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相関図 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ

感想

ようやく匠のお話

これまで高校の先生に熱を上げて夏海のことを好きなことすら自覚していなかった匠の人となりが今回ようやく描かれました。

まず最初に、今回の匠のエピソードと前回の母親のエピソードの順番を逆にしたほうが良かったのではないか?と思いましたね。
なぜなら、匠は母親がいなくなってから家族のためにいろんなことを抱え込み我慢の日々を送る夏海のことを唯一気にかけていた存在だからです。

母親がいなくなってから毎年花火に誘っていたというエピソードの後に母親が帰宅していれば多少印象が変わったのではないでしょうか。

そもそも論としてあと3話程度で巻き返すのは困難ですし、夏海との関連でしか描かれていない匠のゴールをどこに設定するのかは難しいです。

匠という男

冒頭から匠の人となりが分かるエピソードが多数登場します。
宿題を忘れた夏海をかばうために自分も忘れたふりをして、しかも夏海はそのことに気付いていなかったという話が典型的です。

花火の件についてもそうですが、匠は常に夏海のことを気にかけていて元気づけようとしていたんですね。
そして、今現在も健人といるときの夏海の笑顔を見て、自ら身を引く覚悟を固めました。
「自然過ぎて気付かなかったよ」と言っている夏海は、今まさに匠がそうしていることに気付いていません。

でも、健人もどちらかというとさりげなく優しいタイプなのでキャラがかぶっているんですよね。
考えてみれば健人と匠だけでなくすべての登場人物の性格に幅がないんですよ。

先生とのお別れ

なんだかんだ第8話になった今も引きずっている先生への想いを今回ようやく解消しました。

このエピソードは結構よくできています。
匠が先生のことを特別視するようになったのはクラスメイトを殴った匠の話に親身に耳を傾けてくれたことがきっかけでした。
しかし、そもそも匠が殴ったのは母親のことで馬鹿にされた夏海を庇うためだったのです。

記憶を丁寧にひも解くことでそもそも先生に想いを抱いた時点で夏海への好意を抱いていたことが分かるという仕組みになっています。
頭の中のカメラのアングルが切り替わる感じは面白いですね。

先生は事件の経緯を知っていたから匠の気持ちに気付いていたのですね。
初回の魔性っぷりが消えて別人のようになっていました。

もうひとつ面白いのが最後の「学校の先生みたいですね」「だって学校の先生だもん」というやり取りです。
それまでの先生に対する特別な感情が解消され、ありのままの等身大の先生を受け止める、恋の魔法が解ける瞬間です。

初回の魔性っぷりも実は先生の方は普通に振舞っていたのに「匠の目にはそう見えていた」だけかもしれません。

元の木阿弥

基本的に今回は匠に関する描きこみがされましたし、その一つ一つが面白かったので満足なんですが、それ以外は結構ひどかったです。

というのも、数話にわたって積み上げていたものがいくつかリセットされてしまいました。
守はシレっと修の部屋に戻っていますし、宗佑はためらいなく理沙と春樹に会いに来ます。
個人的に前回の理沙と宗佑のシーンは好きだったので、このあっけない再開にはガッカリです。
春樹にしても父親に会いに家でしたすぐ後に宗佑を受け入れるのはどうなんだろう?
大人なら関係にけじめをつけに行くとか、自分の気持ちを確かめるために会いに行くとか、あり得るかもしれないです。
でも、子供の気持ちってもっと混沌としているものなんじゃないかな?
まぁ、守と修が友情と恋愛のはざまで妙にもつれることなく、お互い成長していく姿は夏ドラマって感じで爽やかだし、雰囲気は悪くないですけどね。

健人の同期・皐月(山崎紘菜)

このドラマでは夏海と属性が違う人物は季節の違う名前で表現されます。
皐月は5月なので夏海とは相容れないのでしょう。

次回彼女が軸となるようで、今回は顔見せ程度の登場でしたが、高校時代に健人が夢をあきらめた話なども語られ、結末に向けた展開がぼんやりと浮かんできました。

健人が親の反対を押し切って、あるいは約束された将来を捨てて、夏海を選ぶところに帰結しそうな感じがします。

おわりに

前半の「夏はもうちょっと残ってる」というセリフを受けて、匠が花火を持ち出したのも良かったですね。

次回のめざましライブといい、今回のクジラのグラスといい、物販が激しくなってきました。

 

 

関連リンク

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