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真夏のシンデレラ 【第11話(最終回)感想】降って湧いた障壁

 

 

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森七菜さん、間宮祥太郎さん出演ドラマ『真夏のシンデレラ』第11話は全体的に降って湧いたような障壁が登場する突飛な展開でした。最終回ということで説明セリフが多く、なんとかドラマを終わらせたという感じがします。

放送日・あらすじ

放送日

2023年9月18日(月)21:00~ フジテレビ系列で放送

あらすじ

ストーリー 第10話 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

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真夏のシンデレラ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

 

キャスト

蒼井夏海(森七菜)サップのインストラクター。
水島健人(間宮祥太朗)大手建築会社に勤める男性。
牧野匠(神尾楓珠)地元で働く大工。夏海の幼なじみ。
滝川愛梨(吉川愛)江ノ島で働く美容師アシスタント。
佐々木修(萩原利久)研修医。
山内守(白濱亜嵐)司法浪人生。
小椋理沙(仁村紗和)シングルマザー。クリーニング店店員。
早川宗佑(水上恒司)ライフセーバー。医師。
蒼井亮(山口智充)夏海の父。食堂「Kohola」を経営。
蒼井海斗(大西利空)夏海の弟。
村田翔平(森崎ウィン)理沙の元夫。
長谷川佳奈(桜井ユキ)夏海と匠の元担任。

相関図はコチラ↓
相関図 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ

感想

物語をまとめ上げることを「広げた風呂敷をたたむ」って言いますよね。
このドラマはそもそもそれほど風呂敷が広がっていなかったことが最終回で痛感させられました。
広げていなかったというより、広げてはたたみ、また広げてはたたみ、を繰り返していたんです。
最終回も広げてたたんでいました。
順番に振り返ります。

匠の事故

最終回は「降って湧いたような」出来事が複数発生しています。
これまでの流れとは無関係に新たな要素が追加されてしまうんです。

健人と夏海が乗り越えなければならない問題はそれぞれ設定されていました。
健人は親の決めた人生ではなく「自分の人生を生きること」、です。
夏海も自己犠牲をやめて「自分の人生を生きること」、なんです。

この課題は最終的に解決され二人は結ばれるのですが、それを解決させるためのきっかけとして匠の交通事故を利用するのはどうなんだろう?
もっと第10話までの内容から導けないのかな?

特に健人にとっては夏海と別れる絶好の機会を得たわけで、これまで通り成功が約束された道を歩くか、あえて夏海との困難な道を選ぶかを突き付けられたわけなんです。
でも最初から夏海との人生を選ぶことを決めていてそれほど悩んでいないし、親も結構物分かりが良かったので盛り上がりません。
そもそも夏海と付き合うことの何が問題なのかもよく分かりません。

まぁでも、電話がハウリングして近くにいたことが分かるシーンは良かったし、「水族館の設計をする」という健人の新たな夢も落としどころとして悪くなかったです。

匠に関して言えば、大工に戻れないかもしれないということは黙っていたほうが良かったと思います。
医師と話しているところを夏海が聞いてしまったという方がドラマチックです。
最後も先生と話すんじゃなくて、黙々とリハビリに取り組んでいる方が良かったですね。

神尾楓珠さんは来季フジテレビ木曜日10時『いちばんすきな花』に出演されます。

いちばんすきな花 - フジテレビ (fujitv.co.jp)

初回は10月12日です。

桜井ユキさんは来季の月9にも出演されるようです。

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

10月9日スタートです。

守と修と愛梨

守があっさりフラれたのは良かったと思います。
私はこの3人の物語は守と修の友情物語だととらえていたので、最終回の展開は好きですね。
自分じゃない誰かの成功がうれしいのは生まれて初めてだと言っていた修ですが、守の模試の結果も喜んでいましたし、「自分じゃない誰かの幸せを願う」ことが人間らしさなのかも。
匠のエピソードとも共通しています。

そもそも前回の修の迷いが必要だったのかは疑問がありますが、それなりにまとまっています。

萩原利久さんはテレビ朝日日曜日22:00~『たとえあなたを忘れても』に出演されます。
初回は10月22日です。

『たとえあなたを忘れても』|朝日放送テレビ (asahi.co.jp)

理沙と宗佑

この二人にも「降って湧いたような」障壁が立ちふさがります。
小児科医不足の地域への転勤です。

このドラマでは頑なに二人が付き合うことを拒絶しています。
二人が付き合わない理由がないのにもかかわらずです。
挙句の果てに九州への転勤まで持ち出してきていて、なぜそこまでくっつけたくないのか?理解できません。
シングルマザーは恋愛するなってことなのかな?
健人には「自分の人生を生きる」と言わせておいて、理沙には自分の幸せを諦めさせるのはちょっとアンバランスです。
まぁ、完全に別れるわけでもないみたいですが……。
彼らは匠や修とは異なり最初から「誰かの幸せを願う」ことが出来ていました。
そんな二人をそのままくっつけるのは意外性がなさ過ぎたのかな?
それとも神奈川県を出てはいけないというルールでもあるのか?

水上恒司さんは朝の連続テレビ小説『ブギウギ』に出演されます。

ブギウギ - NHK

初回は10月2日です。

おわりに

ぶっちゃけかなりの失敗作だと思いますが、ところどころ「あぁ、これがやりたかったんだ」って思うシーンもあって、そういうピースの一つ一つは悪くないものもあったと思います。
全11話ものストーリーを8人のキャラクターを動かしながらコントロールするのは至難の業なんでしょうね。

 

関連リンク

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