たとえあなたを忘れても【第5話感想】 - ３０インチで観ています。

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堀田真由さん、萩原利久さん出演ドラマ『たとえあなたを忘れても』第5話が放送されました。沙菜の回想により空が記憶喪失になるきっかけとなったバレンタインデーの出来事が明かされます。沙菜にスポットライトが当てられた回でしたね。

放送日・あらすじ
基本情報
感想
おわりに

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日日曜日 22:00～

放送日

2023年11月19日

あらすじ

『たとえあなたを忘れても』｜朝日放送テレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
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基本情報

原作

ありません

脚本

浅野妙子

キャスト

河野美璃（堀田真由)音楽教室のピアノ講師。
青木空（萩原利久)キッチンカーを経営する記憶障害を持つ青年。
森亜弓（松井玲奈)携帯ショップの上司。
山内和樹（南北斗)美璃の同僚。
田村俊貴（こがけん）店長。
遠山保（風間俊介）美璃の従兄。心療内科の医師。
宮下茜（畑芽育）保の患者。記憶障害を持つ
樋口充（平井亜門）院内薬剤師。
藤川沙菜（岡田結実）薬剤師。空の幼なじみ。
衛藤まりあ（森香澄）プロのピアニスト。美璃の音大時代の同期。
河野ゆかり（加藤貴子）美璃の母親。
青木理佐子（檀れい）空の母親。
青木智也（丸山智己）空の父親。

相関図はコチラ↓
相関図｜『たとえあなたを忘れても』｜朝日放送テレビ

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感想

まず最初に

これから私が書くことはあくまでこのドラマの中に登場する「記憶障害」についてであり、現実の記憶障害ではないことを先にことわっておきます。
そもそも私は専門家ではないですし、実際の記憶障害がどのようなものであるかも知りません。

書くまでもないことかもしれませんが、このドラマの記憶障害は多分現実とは違っていると思いますし、一般的な記憶障害と混同して語ると問題があるような気がしたので念のために書きました。

空の過去

沙菜（岡田結実）が美璃（堀田真由)に空（萩原利久)の最初の記憶喪失の経緯を伝える形で空の過去が回想されました。
ただ、どこまでが美璃に語った内容で、どこからが沙菜の回想なのかは不明瞭でした。

アパートの隣の部屋で父親が暴れているという光景は『容疑者Xの献身』を思い出しました。
また、2次試験に向けて勉強している最中に怒鳴り声が壁越しに聞こえてくるのは『夜行観覧車』っぽいです。

おそらく経済的な事情で自暴自棄になり優しかった父親が変わったってしまったのでしょうね。

バレンタインにチョコレートを贈る風習は神戸の製菓会社の考案らしいので、このドラマにはピッタリですね。

これまで沙菜の背景事情はそれほど描かれていなかったので、今回のエピソードは面白かったです。
逆に主人公であるはずの美璃の存在感が薄くなっているような気がして、空が美璃を特別視する理由もよくわからないという大きな問題点はあります。

空を探す2人

空が行きそうなところを手当たり次第に探す二人でしたが、例の廃墟を訪れたシーンでは再び回想に移行するのでなんとなく『インセプション』みたいな雰囲気を感じました。
空の夢や記憶の中に侵入しているような錯覚に陥ります。
これが意図したものなのか、偶然なのかは分かりませんがちょっとホラーぽかったです。

記憶喪失になった空の記憶を「私たちは恋人同士だった」と上書きしようとした沙菜の試みは失敗に終わります。
記憶喪失になると「幼馴染だから恋人とは思えない」という言い訳も通用しなくなりますし、残酷ですよね。
このドラマってかなり沙菜に厳しいというか、「理由は分からないけど美璃は特別」というだけですべてが動いているんですよね。
「理屈じゃない運命なんだ」といわれてしまえばそれまでですけど不憫です。
報われない恋だとわかっていても空を探し続けてしまう沙菜の切なさが今回の見どころでした。

邪推ですが、この「沙菜が恋人のふりをした」という設定は、長年支えてくれているにもかかわらず美璃を選んでしまう空に対して、視聴者が反感を抱かないように調整しているのかもしれないですね。

車の中で沙菜が一人涙するシーンは微妙です。
「気丈に振舞っていたキャラクターが一人になって運転しながら泣く」というのは要素が多くてどの程度泣くのか塩梅が難しそうです。
カメラのアングルや演出ももうちょっと岡田さんをサポートしてあげるような方法があるんじゃないかな？って素人ながら思ってしまいます。