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たとえあなたを忘れても【第4話感想】

 

 

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堀田真由さん、萩原利久さん出演ドラマ『たとえあなたを忘れても』第4話が放送されました。主人公たちを取り巻くキャラクターが多く、そのキャラクターたちの親や元カノ、同僚などまで登場する上に、名のある俳優が起用されているため観ていて気が散ります。

 

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日 日曜日 22:00~

放送日

2023年11月12日

あらすじ

『たとえあなたを忘れても』|朝日放送テレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
たとえあなたを忘れても - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

浅野妙子

キャスト

河野美璃(堀田真由)音楽教室のピアノ講師。
青木空(萩原利久)キッチンカーを経営する記憶障害を持つ青年。
森亜弓(松井玲奈)携帯ショップの上司。
山内和樹(南北斗)美璃の同僚。
田村俊貴(こがけん)店長。
遠山保(風間俊介)美璃の従兄。心療内科の医師。
宮下茜(畑芽育)保の患者。記憶障害を持つ
樋口充(平井亜門)院内薬剤師。
藤川沙菜(岡田結実)薬剤師。空の幼なじみ。
衛藤まりあ(森香澄)プロのピアニスト。美璃の音大時代の同期。
河野ゆかり(加藤貴子)美璃の母親。
青木理佐子(檀れい)空の母親。
青木智也(丸山智己)空の父親。

相関図はコチラ↓
相関図|『たとえあなたを忘れても』|朝日放送テレビ

感想

回を重ねるごとに……。

私はこのドラマの雰囲気が好きでここまで観続けていますし、これからも多分観るんですが、初回が一番面白かったように思います。

情報量が増えてきてストーリーの輪郭がはっきりし始めると、これまでのおぼろげで余白が多かったからこその雰囲気が損なわれていく気がするんですよね。
ありきたりというか、ベタなドラマになりつつあります。
それぞれのキャラクターが過去にトラウマをかかえているようで、少しくどく感じるんです。
宮下(畑芽育)の母親や保の元カノまで登場してくると何を見ているのか分からなくなってきますね。

空の店は移動販売ですが、2話以降同じ場所にとどまっているし、しかもそこがあまり神戸っぽさを感じない場所なのも雰囲気が盛り上がってこない要因になっているかも。

携帯ショップ

ただ、今回は観ていてストレスになる携帯ショップのシーンが無かったことと、ピアノを弾くシーンが増えたことは良かったです。
美璃は働いている雰囲気すらなくなりました。

美璃は人前で演奏することが苦手なようで、それは幼少期から親に期待され「上手にひかなければならない」とプレッシャーを感じ続けていたからなのでしょう。
美璃がピアノを楽しめるようになることもこのドラマのラストに関係してきそうですね。

相関図のキャラクター紹介を読む限り、馬場園さんが演じる音楽教室の事務員は単なるおばちゃんのようですが、演技にどことなく不穏な雰囲気があるんです。
携帯ショップの松井さんやこがけんさんといい、キャラクターが多いうえにみんな名のある俳優さんなのでついつい裏を読んでしまいます。

良かった点

堀田真由さんの演技は良かったです。
空と病院を訪ねたところで宮下と出会ったシーンで、「あぁ、前言ってた」と口走る宮下を表情と目線のわずかな変化で制するのが凄く自然でした。

ラブコメなら主人公が大慌てで宮下の口をふさいで取り繕うようなシーンですけど、最小限の表現でこのドラマのトーンに合っていました。
宮下が何でも口にするタイプのキャラクターなのもあって余計に自然に感じました。

思い出した空

「自分には心配してくれる家族がいない」と空が思い悩んでいるという事情はあるものの、美璃が結構強引に利佐子(檀れい)の家に空を連れて訪問するなど、観ている方がひやひやします。

階段を転がり落ちる空き缶を見て記憶を思い出すという描写がありましたけど、テレビドラマでは「記憶を取り戻す」シーンで必ずと言っていいほど空き缶が転がっているように思います。
何か原典みたいな作品があるんですかね?
このシーンがこのドラマのベタな印象を強めてしまった気がします。

それはともかくとして、沙菜(岡田結実)が空の記憶の治療に消極的だったのはこういった事情があったのですね。
でも、母親の利佐子はあまり空が記憶を取り戻した時に起こりうる事態に対して関心を払っているように見えないですし、ちぐはぐな印象を受けます。

おわりに

このドラマは美璃の手紙の形式で語られていました。
仮に空がすべてを思い出したとしても、空は再びすべてを忘れてしまうのでしょう。
そうなると、「あまり深刻過ぎる話を聞かされてもなぁ」って気分になっちゃうんですよね。