30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

波よ聞いてくれ第3話~これまでで一番整った回でした

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

小芝風花さん主演ドラマ『波よ聞いてくれ』第3話はまどか(平野綾)のストーカーに関する内容でした。常に一方的で相手の気持ちを考えの外においてしまうストーカー行為はある意味ミナレのラジオのスタイルと共通するものがあります。そのあたりを中心に振り返ります。

放送日・あらすじ

放送日

2023年5月5日(金)23:15~テレビ朝日系列で放送

あらすじ

www.tv-asahi.co.jp

配信状況はこちらを参考にしてください
波よ聞いてくれ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

相関図はこちら

 

 

感想

登場人物たちの人となり

前回まではほぼミナレの一人しゃべりでしたが、今回は周辺のキャラクターの設定が明らかにされました。
放送作家の久連木の本業は官能小説家で、局のラジオ番組の半数を担当したこともある優秀な放送作家だそうです。
それにしても小市慢太郎さんの気だるい演技が素晴らしくて、実在しそうな雰囲気があります。
ADの瑞穂はそんな久連木にあこがれている几帳面な女性のようです。

この二人は次回のストーリーの中心に来るようなので今回はこの辺で。

まどか

今回のストーリーはミナレのライバル・まどかがメインでした。
これまで何かと対立してきた理由が「焼き鳥」の話を通して明かされました。
「焼き鳥を串から外して食べることについて、漠然と尋ねる場合と、どういったシチュエーションか限定する場合とではリスナーの反応が変わってくる。これこそがラジオの面白さだ」
というのがまどかの考え方です。
あくまでリスナーが主役であり、リスナーとの対話にこそラジオの面白さやパーソナリティの力量が表れてくるということでしょう。
そしてこの考えに至ったのは自身の経験があるようです。

一方のミナレはというと、一方的に身近に起こった面白い話を勢いよくしゃべっているだけでそこにはリスナーが不在なんですね。
これは私が初回から漠然と感じていた違和感を説明してくれるものでした。
ミナレは確かにしゃべりが達者で面白い人物ですが、ラジオ以外の日常でも同じようなしゃべり方だし、そんなに面白そうには思えなかったんです。
初回のラジオはドラマ仕立てでしたしね。

ちなみにミナレたちが酒盛りしていた場所は幕張にあります。

まどかのストーカー

まどかのストーカーは大学時代の元カレだと発覚し、ミナレの番組内で公開プロポーズすることになります。
これまで一方的に喋るだけだったミナレが初めて対話する形式です。
ストーカーとは一方的に相手に好意を抱き独善的な行動をとる存在です。
ある意味ミナレと共通しています。

そんなストーカーにミナレは「あなたの人生の主役はあなただが、他人はあなたの人生の脇役ではない」と説きました。
要は他人にもその人の人生があるのだから尊重しましょうってことでしょうね。
粗雑ではありますが、ミナレがパーソナリティとして成長した瞬間でもあるんじゃないでしょうか?

独善的と一括りで言っても、ミナレは相手へのリスペクトを持っているんですね。
まどかが乱入したのも「人の気持ちに寄り添う」というミナレの姿勢に答えたってことなんじゃないかと思います。
みのもんたのくだりはこの事です。

午後は○○おもいッきりテレビ - Wikipedia

琴応酬関のブログも載せておきます。

ameblo.jp

ミナレの由来

父親は3人の愛人みちる、なつよ、れいこの頭文字をとったと言っていましたが、アイヌ語でミナレは「笑わす」を意味するそうです。
地域によって違うのかもしれません。

国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ (nam.go.jp)

あの麻藤の回想の中に登場する謎の女の正体と、カレー屋に転がり込んできたマキエの正体がよくわからないままなんですよね。

まとめ

前2回とは異なり、ドラマとしての体裁が整った回でした。
その分爆発力みたいなものに欠けるかもしれませんが、ラジオ局が舞台である意味がようやく出てきた感じがします。

冒頭のナレーションは毎回交代するようです。
前回はクリスペプラーさん、今回はファーストサマーウイカさんでした。