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波よ聞いてくれ第6話~Youtuberカルマさん出演

 

 

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小芝風花さん主演ドラマ『波よ聞いてくれ』第6話はミナレ(小芝風花)とまどか(平野綾)のコンプライアンスを巡る丁々発止の掛け合いが魅力的でした。これまでで一番面白いエピソードだと言っても過言ではないでしょう。Youtuberのカルマさんも出演しており、いろんな楽しみ方ができます。

放送日・あらすじ

放送日

2023年5月26日(金)23:15~テレビ朝日系列で放送

あらすじ

www.tv-asahi.co.jp

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感想

冒頭ナレーション

今回の冒頭ナレーションはマンボウやしろさんでした。

TOKYO FMのラジオ番組『スクールオブロック』の初代教頭だった方のようです。
パーソナリティは交代したようですが、番組自体は継続しています。

SCHOOL OF LOCK! | 未来の鍵を握るラジオの中の学校 (tfm.co.jp)

炎上

単刀直入に申しまして、今回は面白かったです。

普段のこのドラマは、ストーリーが有って無いようなものなので、どこの向かっているのかわかるまでに時間を要します。
しかし今回は炎上というテーマが最初に設定され、それに即してストーリーが進んでいくので、今までで一番ドラマらしい回でした。
そこで問われたのは「炎上するようなことを言う側が悪いのか?寛容さを失って炎上させる社会が悪いのか?」とか、「なぜ炎上するのか?」とか、結構時流に合った社会派なテーマでしたね。

炎上防止対策講習

今回面白かったもう一つの理由は炎上防止対策講習のシーンです。
これまでも、ミナレとまどかの丁々発止のやりとりはありましたが、今回はそこに編成部長で麻藤の元妻・大祝(黒谷友香)が加わってパワーアップしていました。
特に面白かったのがなんでも無難な回答を返すまどかに対して、ミナレが回答に窮するような質問を何度も繰り出すところです。
テンポが良いですし、だんだんとエスカレートしていく質問にウィットを織り交ぜながら返答するまどかは、あたかも“当たり障りのない回答をするマシーン”のようで笑えました。
台本は16ページもあったそうですよ。

単にやり取りが面白いだけじゃなくて、麻藤のダメ人間っぷりで批判の矛先が一気に麻藤に向けられるという構造的な笑いも込められていましたし、「バカだけど他人のことは馬鹿にしていない」というミナレのパーソナリティとしての資質にも言及されていました。
ただのばかばかしい会話のようで本質的なことを突いているのが素晴らしいと思います。
しかも、麻藤がわざと道化を演じていたことも後に明かされていて、コミュニケーションの本質の一端が示されたように思います。

シスターミナレ

放送休止に追い込まれたパーソナリティを救済するため謝罪の場として『波よ聞いてくれ』を提供するという展開で番組がスタートします。

炎上したカップル系Youtuberヒロを演じたのは本物のYoutuberのカルマさんです。
実際に炎上した場合、ラジオ番組に起用されるぐらい実績がある方ならあんな態度に出ないとは思いますが、全体的に演技に違和感はありませんでした。
一線超えた発言をするときの表情とか良かったです。

ここで問われたのは「誰に謝っているのか」とか「何に怒っているのか」とか「誰がどのような責任をとるのか」が現代の匿名の炎上騒ぎでは見えづらくなっているということです。
大祝の出した結論はごく普通なので拍子抜けな感じもします。
でも、コミュニケーションが取れなくなったらどうにもしようがないってことなんでしょう。

シセル光明

今回はシセル光明と麻藤の会話シーンが盛り込まれていました。
2005年の二人の会話はその後のテレビラジオ業界を予言するものでした。
その頃はYouTubeが登場した頃だし、予言というほど斬新な発想でもありません。
それに昔から炎上騒動はあったわけですし、そこまで当たってもいないです。
「笑いというのは人を笑いものにすることじゃなくて、自分が笑われるもの」っていうのも、そうとは限らないんじゃない?って思っちゃいました。

自分と他人ってそんなに明確に分けられないですよね。

最後の笑顔

ミナレは麻藤が自分をシセル光明に似ているから起用しているだけで、自身のトークスキルを評価していないのではないかとモヤモヤを抱えていました。
その迷いがラストに解消された時のミナレの表情が今までに見せたことがない一面でとても良かったです。

まとめ

らしくないといえばらしくない回ですが面白かったです。
私が前回まで感じていた不満のいくらかは解消されました。

今回のようにドタバタの中にも何か深みが込められればグッと面白くなる気がします。