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今回の事件は分かりやす過ぎたかもしれないですね。
放送日・あらすじ
放送日
2023年5月1日(月)21:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください
風間公親-教場0- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
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風間公親 教場0 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
古畑任三郎との違い
倒叙形式の日本のドラマといえば古畑任三郎が思い浮かびます。
”古畑任三郎のシリアス版”という声も上がっているようです。
【教場0】犯人明かして進展する異色の刑事ドラマ…「”古畑任三郎”のシリアス版だよね」の声 : スポーツ報知 (hochi.news)
形式が同じなのでおおむねその通りだと思うのですが、一部大きく違うところがあります。
それは古畑任三郎が犯人と刑事の対決であるのに対し、本作は風間と新人の対決・指導であるという点です。
つまりこのドラマの中で犯人は一歩後ろに下がって背景の一部のようになっているんです。
今回のエピソード
この傾向はこれまでのエピソードでも見られたものですが、今回は顕著だった気がします。
事件の真相が簡単に予測できてしまううえに、証拠や動機もほぼ出揃っています。
犯人が子供を虐待している可能性が示唆されるというのも、決定的証拠につながるとはいえ隼田(新垣結衣)のために用意されている感じがするんですよね。
犯人のことがほとんど印象に残りませんでした。
隼田の過去
ということで、やっぱりストーリーの中心は隼田の方にあるわけです。
前回隼田は「弱音を吐けないことが欠点だ」と言われていました。
これはピンとこない指摘でしたので一旦保留にしておきます。
今回は伊上(堀田真由)から「嘘をつくのが下手だ」と指摘されていました。こっちの方がなんとなくわかります。
でも新垣結衣さんの演技や職場での隼田の様子からは別に普通のシングルマザーを演じている感じはしませんでしたね。
さて、隼田が風間に打ち明けた過去というのは結構深刻で、元夫が娘に虐待しているのを知りながら放置していたんです。
夫から暴力を振るわれていたとかではなく、自分も娘を煩わしく思っていたからさらに厄介です。
この虐待が死んでいてもおかしくない程度の虐待なんです。
実際同じような事件が起きています。
今回の原作である『孤独の胎衣』は2021年に出版されているので参考にしたのではないかと思います。
実際の事件を軽い方向に改変するのはあまり好きではないです。
千葉小4虐待死 真冬に冷水浴びせ続け 死亡直前、凄惨な虐待告白(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)
子役の演技
隼田は「知らなかった」ということで娘には押し通していたようですが、成長するにつれて母親の説明に疑問を抱き始めているようです。
前回登場した親子と同じ親子には思えない部分はありますが、子役の諏訪結衣さんの演技が上手かったので気になりませんでしたね。
諏訪さんはこれから子役として活躍するかもしれませんね。
結末
無知なうえに他人を頼ることができず凶行に及んでしまった萱場は隼田に重なる部分がありますね。
というよりこれを言いたいがために、逆算して前回「弱音を吐けないことが欠点」だって指摘していたんじゃないかと思います。
結論から逆算したがために積み上げたキャラクターから乖離してしまったんじゃないでしょうか?
上手く言えませんが、「もしあの時弱音を吐けていればね」というのと「今の君の欠点は弱音を吐けないことだ」ではニュアンスが違う気がするんですよね。
「ああなったのは君が弱音を吐けなかったからだとまだわからないのか!」だったら分かるんですけど。
隼田は娘と話し合うことを決めて、自身の経験を生かしてこれからも少年係で働きつつ、女性警官の働く環境の改善に取り組むようです。
警察官の過労や激務に虐待の遠因があるということですね。
社会全体の抱える問題が虐待として顕在化しているのだから、それを改善することが彼女にとっての贖罪になるということかもしれません。
まぁ、落としどころとしては一応納得しました。
まとめ
新垣結衣さんの登場した隼田編の3・4話はそれほど面白くありませんでした。
前回娘が熱を出した時の隼田の行動にもっと今回につながる違和感や異常さがあったら良かったのかも。
このドラマの良いところは何度も仕切り直すことができる点です。
次回からは遠野(北村匠海)が登場します。