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波よ聞いてくれ第2話~初回ほどではない

 

 

 

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前回視聴し終えた時は「傑作ドラマかも」と思いましたが、若干その考えは早計だったかもしれません。

放送日・あらすじ

放送日

2023年4月28日(金)23:15~テレビ朝日系列で放送

あらすじ

www.tv-asahi.co.jp

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感想

冒頭

前回の”架空実況”の舞台裏が明かされました。
第1話では現実と虚構の境目が隠されていましたが、実際は素材を録音するために元カレの家まで行ったところで帰っていたようですね。
別にその辺のことはあまり気にしていなかったので、説明してもらっても「へぇ、そうなんだ」って感じです。

ラジオ番組のコンセプト

第2話は前回ゲリラ的に始まったミナレの冠番組『波よ聞いてくれ』の番組コンセプトを決めるという流れです。
ドラマが話数を重ねていくごとに徐々にラジオ番組としての体裁が整っていくのでしょう。

今回の騒動を経てコンセプトは「人生リハビリ番組」に決まります。
前回の「人生を挽回したい」といい、ラジオにミナレのすべてが反映されていく感じは面白いです。

今回の事件

実際に起きた出来事はというと、天井から腐敗した汁が降ってきたというだけです。

前回はミナレの脳内だけで妄想が完結していたので、現実から虚構へと飛躍していてもわかりやすかったのですが、今回はミナレの下の階に住む男のオカルト的な妄想と、ミナレの無責任な早とちりの合わせ技一本で虚構が完成しています。

そのため非常にわかりにくくなっています。

旅行に行った先で音信の途絶えた女性の遺体がアパートにあるという矛盾や、自分で遺棄したはずの遺体にオカルト的におびえるという矛盾を「男の記憶の混濁」で片づけていますが、それだけでは明らかに説明が不足しています。

せっかく二人で取材に言っているのだから、男が話している内容を南波だけが聞いていることにして、ミナレは既に話を聞いておらず自身の妄想を膨らませて暴走しているってことにしたほうがわかりやすかったんじゃないかな。

そうすれば第1話と同じく現実の出来事を盛って話す癖が染みついたパーソナリティの話になったと思います。

伏線

新巻鮭が伏線になっています。

それ自体は問題ないのですが、視聴者は男の住む部屋の階上にミナレが住んでいることや、1週間前までは男の部屋が普通であったことを知っているんですね。

だから、騒動の原因がミナレであることをほぼすべての視聴者が気付いたうえで観ているんです。

自分に原因があるとも知らず、あらぬ方向に進んでいくミナレをクスクス笑う感覚が深夜ラジオっぽさだと思うのですが、そんな感じにはならなかったですね。

私が初回を面白いと感じたのはミナレの頭の中、面白い話をする人の頭の中を覗き見た感覚になったからなんです。

初回は実際の出来事を頭の中で再構成し、情報を出すタイミングを操作して脚色する感じがドラマ全体から感じられたんです。

でも、今回はストーリーの展開が下手でした。

案外聞き取り辛い

ミナレは常に早口で独特の表現でまくし立てています。
小芝さんの早口なのに一切噛まないところは素晴らしいと思うのですが、だからといって聞き取りやすいわけではないんです。

おそらく早口でしゃべるために、音に強弱をつけたりこぶしをまわすようなしゃべり方をしているせいだと思います。

おわりに

ミナレのバイト先に現れた謎の美女・マキエが今後のストーリーの縦軸として機能していくようですね。
前回チェーンソーで脱出していた女性がマキエだったんですね。存在を忘れていました。

正直初回を観終えた時ほどの期待感は既にありませんが、まだミナレが一方的にしゃべっている段階ですから、ここからだと思います。