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unknown第1話~吸血鬼って最近見ないよね

 

 

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個人的には割と好意的に受け止めました。とはいってもほとんどストーリーは進んでいないですけどね。

放送日・あらすじ

放送日

2023年4月18日(火)21:00~テレビ朝日系列で放送

あらすじ

www.tv-asahi.co.jp

配信状況はこちらを参考にしてください↓
unknown - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

相関図はコチラ↓
相関図・キャスト|unknown|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

 

感想

ヴァンパイヤといえば

2000年代に世界的にティーン世代を中心に流行したような気がします。

トワイライトシリーズなんかが有名です。

トワイライト初恋

ニュームーン

エクリプス

ブレイキングドーン1

ブレイキングドーン2

ハリーポッターとかファンタジー系が流行っていたからでしょうかね?最近では全く見かけなくなりました。

当時のティーンは現在30~40歳ぐらいになっているのでしょう。

ちょうど高畑さんぐらいの世代ではないかと思います。

本作のヴァンパイヤの特徴

トワイライトのヴァンパイヤは美青年で吸血という行為は性行為のメタファーでしたが、本作は趣が違います。

主人公の女性・こころ(高畑充希)が吸血鬼です。

そして吸血鬼は虐げられ、差別される人々として描かれています。『仮面ライダーブラックサン』の怪人みたいなものだと思います。

結婚における差別がテーマの一つでしょうね。

にんにくや十字架、日光が苦手という古典的な設定は引き継がれ、彼らは通販で血をまとめ買いして暮らしています。

最近の社会的な価値観も反映されていて、女性は庇護される存在としては描かれていません。

この設定は面白いと思います。

ただ、こころが過去を回想するシーンがあるのですが、そこで示される生き辛さの例がとってつけたようなくだらなさで、もう少し重い内容のほうが良かった気がします。

吸血鬼であることを隠して生きる不都合が「ニンニクを食べられない」とか「サングラスをからかわれる」レベルなわけないでしょ。

こういうところで手を抜かれると「制作陣は本気でヴァンパイヤが存在する世界を考えているのだろうか?」って思っちゃうんですよね。

恋はdeepに

実は脚本家の徳尾浩司さんは以前似た作品を手掛けています。

それは2021年放送の石原さとみさん主演ドラマ『恋はDeepに』です。

こちらは主人公が人魚ということでファンタジーな要素を盛り込んでいるあたりに本作と共通点があります。

はっきり言ってあまり評判が良くない作品だったので、本作はそのリベンジを兼ねているのかもしれないですね。

人魚よりはヴァンパイヤの方が前例がありますし難易度は低いと思います。

初回

初回は付き合って一年が経ち、結婚を意識し始めた二人のなれそめを中心に描かれていました。

季節の巡りに合わせて二人の距離が近づいていく様は面白かったですよ。

酔っぱらって昔住んでいた部屋に帰宅してしまうなんて、現実にありえそうでギリギリない感じの設定が好きです。

あの手錠は伏線かも。

ほのぼのした商店街の面々は下町のノリというかざっくばらんな人たちで、リズムのいいかけ合いはそれだけで楽しめます。

まだキャラクターは全員出そろっていないようですね。

考察系

初回からは全く伝わってきませんでしたが、このドラマはどうやら考察系ドラマを志向しているようです。

未解決の連続殺人の犯人が登場人物の中にいるらしく、視聴者投票なんかもやっています。

田中圭さんが出演されているので『あなたの番です』を連想しますね。

被害者は血を抜かれていたことからこころに疑いが向けられるのかもしれません。

冒頭、雨の中血を流したこころのシーンにどうつながっていくのか楽しみですね。

秘密を抱えているのがこころだけでなく、虎松も過去に何か秘密を隠しているようですし、unknownというタイトルが意味するのは何なのか気になります。

ただ、平穏な街に惨劇の気配が忍び寄ってくる演出は下手でした。

まとめ

ぶっ飛んだ設定の割には楽しめました。

この設定を受け入れられるかどうかで評価は変わってくるとは思います。

私もすべて受け入れられたわけではありません。

特に、吉田剛太郎さんが演じるこころの父親・海造の古典的な吸血鬼キャラは受け入れがたいものがあります。

それに吸血鬼を対象とした商品がビジネスとして成り立つほどに吸血鬼が存在する世界で、吸血鬼の存在が広く知られていないというのも理解に苦しみます。

ですが、その辺は一旦制作陣を信じて受け入れることにします。