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文哉が本格的に本筋に絡んできました。結構衝撃的な回です。
放送日・あらすじ
放送日
2011年8月11日(木)22:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
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感想
文哉と双葉の再会
「りんご飴買ってくればよかったな」というセリフには二人の止まっていた時間があらわれていますね。
文哉が事件を起こしたのは15年前ですから、文哉の中の双葉像はそのころの印象で止まっているんですね。
あの事件の日は夏祭りを直前に控えていましたし。
でも自分でも覚えていないようなことを兄が覚えていてくれたってことには嬉しさもあるんだと思います。
前々回双葉と文哉の母はすでに亡くなっていることが明かされています。
双葉にとって兄は本当の家族としてこれまで以上に強いつながりを感じているのでしょう。
「双葉も行く」と一人称が双葉になっているのは幼い感じがしますね。
あの頃の兄と妹に戻ったということでしょう。
響子と隆美
洋貴のもとを訪ねた隆美と響子のやり取りは気まずいです。
駿輔の手土産のクッキーに「もっといいのなかったの?」と言ってしまうなど演出も気まずさが増すようにつくられています。
カルチャースクールの話をしてみたり、ここまでどうやって来たかを聞いてみたり、挙句の果てには一緒に韓国ドラマを眺めて、響子は決して事件には触れないようにやり過ごすんです。
隆美が訪れた目的は事件についての謝罪に決まっているので、向き合わなければならないのですが、駿輔があらわれた後もその覚悟ができなくてスイカを振舞ったり素麵を出してみたり、二人を客人として扱うことで何かを回避しようと響子は試みます。
しかし、それが「あれから」という駿輔の言葉で一気に緊張に変わります。
この緩急が面白いです。
響子も洋貴と同じく加害者家族にも苦しみがあることを知ってしまい、自身の怒りをぶつけることにためらいを覚えるようになりました。
少しずつではありますが、建設的な方向に歩みだしています。
響子が包丁をじっと見つめるシーンはもっとぼんやり見つめていたほうが良いんじゃないかな?とは思いました。
双葉と洋貴
双葉と洋貴のカラオケのシーンは2人の立場の違いが明確になるシーンですが、笑いの要素が散りばめられています。
双葉の歌った曲は石川さゆりの『天城越え』、石川さゆりの『ウイスキーが、お好きでしょ』、坂本冬美の『また君に恋してる』、といった具合に連想ゲームみたいになっています。
『ウイスキーが、お好きでしょ』がサントリー角瓶のCMに使われ始めたのは2007年~で小雪さんが出演していました。2011年時点では菅野美穂さんが出演しハナレグミVer.が放映されていたようです。
『また君に恋してる』はビリーバンバンのオリジナルが2007年~いいちこのCMに使われ、2008年11月~は坂本冬美ver.が放映されていました。
二人の関係に緊張が走ったところで店員が入ってくるのもカラオケあるあるだし、その店員が本当に日焼けしているのもクスッと笑えます。
文哉
双葉との会話の中で文哉が反省していないことが明かされました。
加害者であり、既に更生したはずの文哉をどのように描くのかは、このドラマの分水嶺といいますか、作品の展開に決定的な影響を与えます。
このドラマでは、反省しない犯人を選んだようですね。
もちろん言葉と本心が裏腹な場合もありますのでまだ確定したわけではありませんが。
農園では文哉が人を殺した過去が正体がばらされてしまいました。
真岐には子供がいるし、平穏な生活は遅れそうにもありません。
まとめ
他にも洋貴と五月の東看護師捜索もあって、盛りだくさんの回でしたね。
次回は文哉の過去が明らかにされるでしょう。
文哉をどう描くのかは本当に難しいです。