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遂に最終回です。重い話なんだけど見始めると止まらなくなります。
放送日・あらすじ
放送日
2011年9月15日(木)22:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
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それでも、生きてゆく - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
感想
亜季の墓参り
前回両家族の歩み寄りは済んでいるのでこの展開自体には驚きはないのですが、「亜季に謝らないでください」というセリフは良かったですね。
確かに亜季の最期は悲劇的でしたが、彼女の人生はその瞬間ですべてを否定されるものではなくて、楽しかった思い出もあるんですよね。
亜季を呪縛から解放するとともに、二つの家族を救う言葉のように感じました。
今回耕平は銀河鉄道999のメーテルのセリフを引用していましたね。
「この宇宙では人に親切にすることが自分を助けることになる」
耕平自身が「そんな感じなことを言っていた」と言っているのでメーテルが本当に言っているのかは分かりません。
双葉と洋貴
完全に双葉と一緒に未来を生きるつもりている洋貴ですが、意外な形で別れを告げられます。
双葉が母を失った悠里の母親代わりになるって言い出すんですよ。
この展開は正直納得がいかないですし、賛否があるのではないかなと思います。
双葉にとっては加害者家族として事件を忘れないことが"真面目に生きる”ってことなんだそうですが、意味わかんないです。
洋貴とも分かり合えたことだし、被害者家族と向き合っていくという姿勢まではわかるんですけど、そこから進んで母親になるっていうのはどうなんでしょうね?
今回の事件は文哉は既に成人だし、責任能力もあると認められたようだし、15年前とは状況が違います。
それに、意識が戻りそうにない真岐を生かせておくという判断に家族以外が介入するのもどうかなって気がします。
デート
富士急ハイランドに出かけた二人ですが、途中で高飛車が登場します。
高飛車 | アトラクション | 富士急ハイランド (fujiq.jp)
2011年7月に完成しているので、放送当時完成したばかりだったことになります。
ここからずっとどこに旅行に行きたいかとか、コアラの鼻が怖いだとか、くだらない話をしながら、洋貴は双葉を引き留めようとします。
結局、双葉の決意は固くて洋貴も別れを受け入れます。
ここのセリフは坂元裕二の真骨頂ってかんじでずっと見てられますね。
バケツに石ころを投げるゲームみたいなのをやっているのもなんかいいですね。
二人の目線の感じとか、バケツの周りに散らかった石ころが残す余韻とか、美しいシーンでした。
母の写真
双葉の決意を聞いて洋貴も文哉が罪と向き合うまで会い続けることを決意します。
文哉が父・駿輔に漏らした「母の顔が思い出せない」という言葉をもとに、面会を拒否されている駿輔の代わりに会いに行きます。
思えば第一話で洋貴も妹の顔を思い出せなくなっていましたね。
前々回、心とは好きになった人からもらうものという話がありました。
文哉も母親に愛され心をもらっていたのですね。
母親の顔を思い出すことで、文哉は心を取り戻すのでしょう。
あの写真には確かに文哉が生まれてきたことを喜ぶ母の顔が写っていました。
文哉の母も最期は自殺したのかもしれませんが、ずっと不幸だったわけではないんですよね。前半の響子の言葉ともリンクします。
文通
最後の最後にすごくいいシーンがきました。
洋貴と双葉がお互いの近況を文章にしたためていて、ナレーションで読み上げているんです。
普通に観ていたら、「あぁ、離れていても手紙のやり取りは続けているんだなぁ」って思うんですけど、まるでおみくじのように木にくくりつけるんです。
そういえば遊園地でのデートで双葉が子供のころあの木を郵便ポストだと思っていたっていうくだらない会話がされていたんです。
これには「やられた!」って感じです。
文通していないのに二人の手紙の内容はリンクしていて思いは確かに届いていました。
道は違っても目的地は同じ、素晴らしいラストですね。
まとめ
多少気になる点もありますけど間違いなく傑作ドラマです。
全編を通した感想は別に書きます。