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放送日・あらすじ
放送日
2023年3月11日(土)22:00~日本テレビ系列で放送
あらすじ
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大病院占拠 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|大病院占拠|日本テレビ (ntv.co.jp)
感想
何をしてるんだっけ?
まず、今回武蔵は紫鬼に扮して再び病院に潜入するのですが、そもそも鬼たちは玉砕覚悟で病院を占拠しているわけですから、紫鬼が病院に合流するのは変な話なんです。
それに彼らが鬼の面を被っていたのは身元を隠すためですよね。
それを武蔵に利用されているようでは「何やってんだ!」って感じがしてしまいます。
実用的でない装備はコスプレ感が増してしまうんです。
武蔵の前にSIS隊員も潜入していましたし、因幡も潜入していました。
あまり同じことは繰り返さない方がいいんじゃないかな?
次に櫻井くんの演技についてですが、病院の廊下を歩くシーンがあるんです。
あれは『ショートコント・泥棒』の歩き方なんですよ。
櫻井くんにどういう演技をさせたいのか、どう撮りたいのか終始わからないドラマです。
人質の移動も何度も繰り返しています。
移動すればするほど鬼たちの人手不足が露呈していくんです。
橙鬼が拘束される展開も二度目ですし、鬼退治というより鬼ごっこになっています。
銃を先に突き付けられたら無抵抗に縛られるルールは何なんでしょう?
それに警察への情報提供を拒むのもよくわからない。
知事
知事は登場した時から毅然とした態度を示していました。
しかし、自身の不正が暴かれそうになっても、暴かれた後もその態度を崩さないんです。
特にあのタイミングでの「テロリストに屈するな」発言は「それはこっちが決めることなんで」って思っちゃいます。
悪い言い方ですが”毅然とした馬鹿”になってしまってます。
ウイルス研究所
まず最初に、現実の感染症の研究所について軽く調べました。
ネットを見ただけなので正確ではないかもしれません。
感染症の研究所にはバイオセーフティレベルというものがあって、危険度の高いウイルスを扱うためにはレベル4の指定を受けなければならないようです。
危険なウイルスを取り扱うわけですから、それ相応の施設や管理体制が求められるし、住民の反対により設置が難航したり、設置されても運用されていないこともあるようです。
国内初BSL-4に指定!国立感染症研究所と日本の感染症対策の現状 | 民間医局コネクト
2010年代のMERSなどの流行によりレベル4施設が問題になり、整備が進められているようですね。
p2計画
このドラマではこの2010年代の感染症研究所設置の流れと、クルーズ船から始まるここ3年のコロナウイルス流行を組み合わせてp2計画というストーリーを作り上げています。
このp2計画には荒唐無稽なところがあります。
まず知事が主導するとしたら研究施設の誘致や、大学と協力して国に設置の申請を行うことで、自前で研究所を作ってしまおうってことには絶対ならないでしょう。
そんな施設にウイルスを提供してくれるはずがないですし、予算や研究員を確保できないし、仮にワクチン開発に成功したとしても公にできないから意味がないんです。
それにあの知事が作ったのは”レベル4のウイルスを扱える施設を兼ね備えた研究所”ではなく、”勝手にレベル4のウイルスを扱う研究所”なんです。
1億2千万人の命とか言うレベルにないんです。
実際、スタッフ不足により事故を起こしていますしね。
おかしなことに突き進む
1年前に感染を食い止め、隠ぺいできたこと自体が奇跡ですし、その時点で知事側には全く正義はないんです。
山城琴音の遺体を保管したのは山城が妊娠していたため研究材料として貴重だったからだと思います。
でも1年間放っておいたみたいだしそのレベルにないんですよ。
なんかこのあたりからの展開は『ブラッディマンデイ』を思い出しました。
おそらく両方ともエボラ出血熱をモデルとしていますし、抗ウイルス薬の争奪戦になっていることも、武蔵個人への復讐にウエートが割かれている点も一緒です。
アンケート
これがこのドラマがやりたかったことでしょう。
鬼なので人間の良心に挑戦するんですね。どちらかというと悪魔です。
一人の命と多数の命どちらを救うべきかというトロッコ問題は以前も登場しました。
その時も書きましたが、愛する人も1億2千万の中に含まれているので、天秤の両方に乗っています。
なので厳密にはこの2択はおかしいと思います。
やりたいことは『ダークナイト』です。
あちらは善人と悪人どちらを救うべきかに囚人のジレンマを絡めて、相手を信じる心やモラルを問う内容でした。
このレベルの問いになるのか次回に期待しましょう。
『ブラッディマンデイ』も『ダークナイト』も2008年の作品です。
おそらく作り手の中にこの時期の作品に強い影響を受けた人物がいますね。
まとめ
まぁいろいろ変なことはありましたが、とりあえずこのドラマがやりたかったテーマにたどり着きましたし、次回の青鬼との直接対決は武蔵のトラウマ克服という盛り上がりもあります。
終わりよければすべて良しってことになるといいですね。