30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

大病院占拠第3話感想

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

 

放送日・あらすじ

放送日

2023年1月28日(土)22:00~日本テレビ系列で放送

あらすじ

配信状況はこちらを参考にしてください↓
大病院占拠 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

相関図はコチラ↓
相関図|大病院占拠|日本テレビ (ntv.co.jp)

 

 

感想

前回の続きで今回はタレント医師の土佐大輔が罪を問われる標的となりました。

武蔵がいなくなったことで

このドラマは主に人質と鬼、捜査側、潜入するYoutuber、武蔵の娘の4つの場面で構成されています。面白かった順に書いていきます。

前回武蔵が病院の外に出てしまったことで武蔵が担っていた潜入パートを因幡(明日海りお)が担うようになりました。というより今までは武蔵と役割が重複するので地下駐車場にとどめ置かれていたのでしょう。『ダイハード』からもわかる通りここが一番ハラハラ感と謎解き感があって面白いです。通信の遮断を解くなんて本来主人公がやるべき仕事でしょう。

人質たち

一か所に人間が閉じ込められたらそれぞれの人間性があらわになるのは無人島に漂着する系の映画とか、ゾンビものでも一緒です。裕子(比嘉愛未)をリーダーとする穏健派と他人を危険にさらして脱出を試みる過激派に分かれたのは王道ながら面白いと思います。罪を暴露されることが判明し、人質たちに動揺が広がっているのもいいと思います。

捜査

このドラマのメインは鬼たちが提示した人物の罪を警察が捜査し暴くことです。これが面白くない。というより最初からほぼ答えがわかっているんですよね。解明される謎が枝葉の部分なんですよ。

 

例えばあの医師が反薬物の啓もう活動に取り組んでいるとか、世間では彼があの日たまたま現場に通りすがり、懸命に救命にあたったこと名医ということになっているとか、そういう設定がないと「まぁ、そうだろうな」って感じになっちゃう。

土佐の極悪非道っぷりが薄いんです。女性に無理やりとかドリンクに混入してたとか、もっとあってもいいはず。

 

タイムリミットが設定されていてあちこち連れまわされるのは身代金の受け渡しに多い展開です。その様子が一般人に行く先々で中継されているのは面白いですけど、そもそも交渉時間に警察署に戻れるかどうかっていうタイムリミットの設定の仕方はちょっとおかしい。でもその後の電話をこちらから切って交渉を優位に進める展開は良かった。櫻井くんもこういう勝負師的な役は知的で肝が据わっていて似合っている。交渉人のドラマをやればいいのに。

 

罪を認めない理由もよくわからない。ネットリンチの怖さって仮に本人が否定しても世間が「そうに違いない」と思ったら叩くところにあるし、ネットリンチに加担する人たちにとっては真偽なんてどうでもいいんだと思うんです。粘ったところで手遅れだし往生際が悪いんですよね。

 

鬼の正体の見せ方も村上淳さんを知っている視聴者に向けての意味しかない。優しい父親が鬼と化したことに意味があるのに優しかったころの描写がないんです。

こういう父と娘の交流っていうのは、病院に閉じ込められていて会いたくても会えないから意味があるのではないか?と思います。

他に気になったこと

このドラマは爆弾を軽視しすぎている。普通爆弾を爆発させた時点で鬼を肯定する人間はいないはず。爆弾の設置について被害者が出ないように配慮しているようには見受けられないし、少なくともけが人は出ている。