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中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第7話が放送されました。天草にかけられた容疑から、葵の事件と香坂の過去が交錯しました。事件の輪郭が徐々に明らかになり、いろんな手掛かりがどのように真相につながっていくのか興味がわきます。
放送日・あらすじ
放送枠
日本テレビ木曜日 23:59~
放送日
2024年5月23日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
小峯裕之/本田隆朗/富安美尋
キャスト
桐生葵 中村アン
香坂慧 横山裕
不破翔 細田善彦
尾藤恵 佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃 織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅 杉本哲太
相関図はコチラ↓
感想
香坂のミスリード
今回も香坂(横山裕)のプロファイリングはハズレでしたね。
彼は知性派の刑事だったはずなので、毎回外されるとちょっとキャラがブレてしまいます。
とはいえ、彼の分析自体は当たっているのかもしれません。
前回「犯人は秩序型のシリアルキラーで……」と言っていましたが、その推理自体は今回も引き継いでいました。
被害女性ショートヘアという共通点があるという推理も当たっているかもしれないですね。
ほかの被害者が観光客なのと比べると桃の母親は少し異質な感じもします。
天草が捜査線上に浮上した理由はまず被害者のスマホを所持していたこと、類似した事件と彼のこれまでの居住地が符合していたことが挙げられています。
天草の正体
今回面白かったのは天草という人物を通して葵の事件と香坂の過去が交差したところにあります。
一見平穏そうに見える街で、善良そうな人々の裏側が徐々に明らかになるというのが本作の全編を通した面白さです。
そういう意味では特殊詐欺の拠点が田舎町に存在していたというのは現実にもありそうな話ですし、観光地でもなさそうな望野町に人々がやってくる理由としても面白いですね。
また、天草がタクシー運転手をやりながら、運び屋や受け子たちの監視役を務めていたというのも面白い設定でしたね。
そういえば第1話で天草が写真を眺めるシーンありました。
私はあれは殺害された不破の妹の写真だと思っていたのですが、葵だったんですね。
「自分のせいで」
香坂のプロファイリングによれば、犯人は葵に執着心を抱いており、葵に似たショートカットの女性を狙っているのではないかということでした。
自分の存在が犯罪のトリガーになっているのかもしれないということに、葵は複雑な感情を抱きます。
被害者たちは、ある意味自分の身代わりとなって殺されたわけですから、彼女がそう思うのも無理もないですね。
主人公と犯人がこういう接点を持つ作品はあまり見かけたことがないので面白かったです。
実際のところは、天草は葵のことが好きだったものの、どちらかというと「輝いていたあの頃」みたいな気持ちが強いみたいでしたね。
桃も「不破と葵の世界があった」と語っていたし、高校時代の友人同士が互いに抱いていた感情がこの連続殺人の根底にあるのかもしれないですね。
次回は尾藤恵
さて、特殊詐欺の拠点が尾藤の所有する物件にあったことで尾藤(佐津川愛美)に疑いの目が向けられます。
確か望野町はセキュリティ特区?に選ばれていました。
警察は事件の背後にいるというよりは、この構想を進めるうえで邪魔にならないよういろんな隠ぺいをしていたのかもしれません。
葵の父が防犯カメラの設置に反対していたこともありますしね。
尾藤(佐津川愛美)は尾藤グループの一員ですし、誘拐事件に続き二度目の登場なのでかなり事件の核心に関わっているような気がします。
未解決な謎
最後に未解決な謎を列記しようと思います。
- 事件現場でロープをもった男
- 葵を殴った犯人
- 脚本の入手経路
- 指きりの意味
ほかにもたくさん細かいヒントはありますね。
一番怪しいのは雑貨屋の井出ですけど、望野町以外でも犯行が繰り返されていたことなどを加味すると、違う気がします。
特殊詐欺の件が絡んでいて、すべての犯行が一人のシリアルキラーによるものではない可能性もあります。
今回亡くなった和田瑠璃もDVから逃れるために桃を頼った一方で、特殊詐欺の受け子もやっていたわけで、特殊詐欺のすそ野、どこまでの人物がかかわっているのかも気になりますね。
おわりに
香坂も葵も法令を遵守することの大切さや、私情をさしはさむこと危険性を何度も再確認しているのですが、毎回令状もとらず強引な捜査を続けています。
これはちょっとどうなのかなぁ、とは思いました。