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ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~【最終話感想】

 

 

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二宮和也さん、大沢たかおさん、中谷美紀さん出演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』第11話が放送されました。無事事件は解決し、恋人たちは愛する者のところへ向かいます。展開自体は雰囲気があるのですが、感情移入はできませんでした。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 21:00~

放送日

2023年12月18日

あらすじ

ストーリー 最終話 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

徳永友一

キャスト

主要人物

勝呂寺誠司(二宮和也)銃殺事件の容疑をかけられる記憶喪失の男。
倉内桔梗(中谷美紀)テレビ横浜の報道番組のキャスター。
立葵時生(大沢たかお)老舗レストラン「葵亭」のシェフ。

周辺人物

蜜谷満作(江口洋介)警視庁・組織犯罪対策部の管理官。
狩宮カレン(松本若菜)神奈川県警刑事部捜査一課の主任警部補。
笛花ミズキ(中川大志)国際犯罪組織の2代目ボス。
八幡柚杏(中村アン)謎の女。フリージャーナリスト。

横浜テレビ

立葵査子(福本莉子)新人記者。時生の娘。
折口康司(小手伸也)報道制作局長。桔梗の同期。
国枝茂雄(梶原善)ベテランカメラマン。
筒井賢人(丸山智己)新社長。

葵亭

竹本梅雨美(桜井ユキ)ソムリエール。
細野一(井之脇海)厨房のアルバイト。
蛇の目菊蔵(栗原英雄)ベテランのギャルソン。
山田隆史(今井英二)警察官。

その他

真礼(佐藤浩市)謎の男。愛犬フランを飼う。

相関図はコチラ↓
相関図 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

 

感想

結局何を描きたかったのか?

最終話の冒頭、「一歩踏み出す勇気を持った者たち」の物語と紹介されています。
桔梗に関してはその通りです。
時生の「一歩踏み出した」とはデミグラスソースを失っても店を閉めなかったことですかね?
誠司に関してはどれだかわからないです。

そんな感じで、結局何を描きたかったのかがわからないんです。
最善を尽くして最後まで努力した人々に神がほほ笑む話をやりたいのか?聖夜に互いに思いあう恋人たちが奇跡的に出会うことをしたいのか?人と人のつながりが思いがけない奇跡を生む話をしたいのか?

最後まで何がしたかったのかわかりません。
過去作の雰囲気をつなぎ合わせたようないびつな作品が出来上がってしまったようです。

最終話

そうはいっても最終回、恋人たちが聖夜に再会すればそれなりに盛り上がります。

雰囲気はいいですが、それ以上のものはないというか、感情が惹起されないんですよね。
「こういうシーンあるよねぇ」「そっちのパターンね」って考えてしまう自分がいて、感情移入できませんでした。

全体の感想 その1

最終回の感想をもっと書く予定だったのですが、何も思い浮かばないのでドラマ全体を通した感想を書きます。

このドラマが放送される前から「失敗するかも」とは思っていました。
10話以上の連続ドラマで1日を描くというのはかなりチャレンジングな内容だと思ったからです。
元も子もない話ですが、クリスマスって一日しかないので、10時間以上費やす作品に「クリスマス作品」としての需要があるとも思えません。
そしてその懸念は第1話で確信に変わりました。
今思えば第1話が一番つまらなかったですね。
異様なテンションの大沢たかおさんと妙に慌ただしくて興味をそぐ演出に「これはダメだな」と気づかされてしまいました。

全体の感想 その2

結局何がダメだったのか?私が考えるに、すべてが漠然としていることが最大の失敗だと思います。
奇跡とは何なのか?なぜクリスマスなのか?なぜ横浜なのか?なぜ犬は逃げ出したのか?
本来いろいろと考えるべきことが当然のように放置され、雰囲気だけで存在していて、過去作から借りてきたような演出や展開で埋め尽くされていきます。

象徴的なのがケチャップ事件ですよ。
もはやすべての出来事が記号で、キャラクター達にも実在感がありませんでした。

全体の感想 その3良かった点

中川大志さん演じるミズキだけは葛藤を抱えていて、人間らしさを保っていました。
彼が登場するシーンは面白かったですよ。
桔梗も「周囲から煙たがれているお局キャスター」という設定をはっきりさせておけば、立葵に道を譲る展開にももっと見どころがあったように思います。
そこだけちょっと残念ですが、悪くはなかったです。

誠司の「記憶を失った潜入捜査官」という設定自体は楽しいです。

おわりに

多分出演者の方も制作者の方も「このドラマはどうにもならない」と、どこかの時点で気づいたはずです。
それでも最後まで全うしたことがプロとして素晴らしいと思います。

「一歩踏み出す勇気を持った者たち」である関係者の皆さんに幸せなクリスマスが訪れることを願います。

 

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