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松岡茉優さん、中条あやみさん出演ドラマ『She』を最終回まで鑑賞し終えたので、これまで書いてきた各話の感想をまとめ、ドラマ全編を通した感想を新たに書き加えたいと思います。『桐島部活やめるってよ』を彷彿とさせる雰囲気自体がトリックになっている意欲的な作品でした。
放送日・各話感想
放送日
土曜日 23:40~フジテレビ系列で放送
ep1 2015年4月18日 感想
ep2 2015年4月25日 感想
ep3 2015年5月02日 感想
ep4 2015年5月09日 感想
ep5 2015年5月16日 感想
配信状況はこちらをご確認ください↓
She - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
基本情報
原作
ありません。オリジナル作品です。
監督
安達奈緒子
過去に携わった作品としては
- 透明なゆりかご（2018年NHK）
- きのう何食べた?（2019年テレビ東京）
- 連続テレビ小説 おかえりモネ（2021年NHK）
- 100万回言えばよかった（2023年TBS）
などがあります。
主題歌
[Alexandros]
キャスト
西澤涼子-松岡茉優
あづさの親友。ジャーナリスト志望。カメラを片手に調査を行う。
荻原あづさ-中条あやみ
学年で一番の美女。成績優秀で性格も良い。ある日忽然と姿を消した。
山本沙綾-竹富聖花
奥村千里-森川葵
地味な生徒。ヘッドホンを着用。電波ちゃん。
江藤美百合-清水くるみ
バドミントン部に所属
村岡晴人-成田凌
あづさの恋人。バドミントン部では県大会で優勝。
広瀬祐喜-白洲迅
全編を通した感想
『桐島部活やめるってよ』に似ている
この作品は
- 高校生活を描いている点
- 松岡茉優さん、清水くるみさんが出演している点
- ある人物の不在を描いている点
の3つの点で『桐島部活やめるってよ』に似ています。他にも学生たちが自分で謎を解明していくという意味では『ソロモンの偽証』にもちょっと近いですね。
そして“似ている”こと自体が視聴者をミスリードする役割を持っていて、
SNSやスクールカースト
このドラマで大きな意味を持っているのがSNSです。
毎回冒頭にはSNSでの無責任なつぶやきが登場し、そういう噂にまみれながら真実を見極めようとする涼子が印象的でした。
そして、登場人物たちはあづさを中心とするクラスの一軍メンバーですが、その中にも序列があり、格という概念が見え隠れします。
いわゆるスクールカーストですね。
こういう現代的なテーマが作品の中に上手く落とし込まれていました。
描かれている内容も高校生特有の劣等感が主で、登場人物たちは完璧なあづさに対する劣等感から事実をゆがめて受け取ってしまい、真相が見えづらくなっているんですね。
30分×5話という短さ
なによりこの作品の特徴はその短さです。
実質100分程度で5～6人の登場人物に触れつつ、さらにあづさ失踪の真相にまで触れています。
その短さを実現するために、盗撮や盗聴が都合よく登場しているという部分はありますが手際は良いと思います。
どんでん返し
示された真相は全く意外なもので、上述の通り作品全体がそれを見せるためのトリックになっている面もあるのですが、あづさが失踪した動機が明らかになるだけなんですよね。
失踪という事実は変わらないのでそれほど緊迫感はなく、ぼんやりと終ってしまうという欠点はあります。
