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She ドラマ感想第5話(最終回) あづさ失踪の真相

 

 

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松岡茉優さん、中条あやみさん出演ドラマ『She』最終回はついにあづさ失踪の理由が明らかになります。「ラスト10分ですべてが覆る」という謳い文句の通り、ティーンの鬱屈した人間関係というドラマのテイストから大きく飛躍した結末にたどり着きます。

放送日・あらすじ

放送日

2015年5月16日(土)23:40~フジテレビ系列で放送

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She - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

あらすじ

She 第5回 2015年5月16日(土)放送 ラスト10分全て覆る!真実は想像を超える… - フジテレビ (fujitv.co.jp)

キャスト

西澤涼子-松岡茉優
あづさの親友。ジャーナリスト志望。カメラを片手に調査を行う。

荻原あづさ-中条あやみ
学年で一番の美女。成績優秀で性格も良い。ある日忽然と姿を消した。

山本沙綾-竹富聖花

奥村千里-森川葵
地味な生徒。ヘッドホンを着用。電波ちゃん。

村岡晴人-成田凌
あづさの恋人。バドミントン部では県大会で優勝。

感想

どんでん返し前

第5話の紹介文には「ラスト10分ですべてが覆る」と書いてあります。
逆に言えばラスト10分以外は覆されることが確定しているので、あまり興味が持てないんですよね。

あづさの母親が束縛がきつく、娘に依存しているタイプなのは以前にも紹介されていました。
監視カメラを仕掛けたのがあづさの母であることも発覚し、涼子たちはあづさの家出と結論づけてしまいます。

このあたりがあまり納得感が無いんですよね。
どんでん返しになるためには、「一旦納得したけどちょっとだけ違和感が残る」という絶妙な温度感が必要だと思いますが、本作の場合には違和感の方が大きすぎて“とりあえずの決着”にはなっていないんですよね。
何が納得できないかというと、「あづさが親を傷つけないために、友達に失踪の原因があるかのように振舞っていた」という部分です。
気が長すぎるし、「親から自然に離れる方法はいくらでもある」という指摘には答えていない気がします。

それにカメラを破壊してとりあえず一件落着という空気感を漂わせていますよね。
ホラー映画とかでこういう展開があると、実は更なる悲劇が巻き起こる嵐の前の静けさであることが多いのですが、このドラマではそうはならないんです。

ラストで明らかになるのはあづさ失踪の動機が違ったということだけで、あづさが失踪しているという部分は変わらないんですよね。

これが例えば、あづさがすでに殺害されていたとか、あづさが友人たちに残したメッセージには助けを求める意味があったとかなら、たしかに大どんでん返しといえそうです。
でもこの作品はそうではないんですよね。

ラスト10分

一番手の込んだ仕掛けは毎話冒頭に流れていた事件に関する近隣住民へのインタビュー映像がこの4月のあづさ失踪に関するものではなく、10年前の玲花ちゃん連れ去り事件に関するものだったというところですね。

確かに言われてみれば、あづさの失踪はまだ事件化していませんし、なるほどなぁとは思いました。

さて、涼子は千里の持っていたあづさの幼少期の写真から意外な真実にたどり着き、おそらくあずさも涼子と同じ方法で真実を知ったのだろうと結論づけます。
このドラマでは「何が本当で何が嘘か」というセリフが繰り返されています。
あづさは玲花という女の子だったので、ある意味偽物のあづさです。
しかし、彼女はたしかに涼子たちと生きていたわけで、その思い出がウソとして否定されるわけでもありません。
また、あづさの母親も偽物にあたるわけですが、彼女の娘に対する想いは本物です。

ウソとホントはそれを見る立場によって激しく入れ替わる相対的な物だという意味でしょう。
そして明らかになった真実もそれは涼子にとっての真実にすぎないのかもしれないですね。

おわりに

今回で最終回を迎えてしまいました。不満はありますが、30分×5話という限られた時間の中では結構二転三転するストーリーと大どんでん返しを詰め込んであって楽しめる作品だと思います。
全体を通した感想は各話の感想をまとめたページに後ほど追記します。