30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

TVerオリジナルドラマ 潜入捜査官 松下洸平 【第3話感想】あざとくて何が悪いの?

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

松下洸平さん主演のTVerオリジナルドラマ『潜入捜査官 松下洸平』第3話が配信されました。馬場ふみかさんの意味深な一言によって翻弄される松下洸平の様子が描かれましたが、多少展開に無理があるような気がします。

 

放送日・あらすじ

放送日

2023年9月13日(火)12:00~ TVerで配信中

公式サイトほか

『潜入捜査官 松下洸平』TVerオリジナルドラマ|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」- 無料で動画見放題

配信状況は公式サイトかこちらをご確認ください↓
潜入捜査官 松下洸平 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

 

基本情報

原作

ありません

脚本

峰尾賢人 我人祥太

主題歌

「ニセモノ」AIESH

キャスト

松下洸平(松下洸平)
馬場ふみか(馬場ふみか)
古田新太(古田新太)
佐藤浩市(佐藤浩市)

相関図はコチラ↓
『潜入捜査官 松下洸平』TVerオリジナルドラマ|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」- 無料で動画見放題

感想

馬場ふみかさん

「松下さんのもう一つの顔を知っています」「胸にしまっておくこともできます」というセリフから始まる今回のエピソードには若干無理があります。
「もう一つの顔を知っている」と言われて「考えさせてください」と答えるのは、「私は潜入捜査官だ」と言っているに等しいはずです。
少なくとも「ちょっと何言っているかわからないなぁ」とか言って、はぐらかすんじゃないかな?

もしくはどう考えても愛の告白なのに松下洸平が鈍感すぎてバレたと勘違いした、ぐらいの温度感の方が自然かも。

『あざとくて何が悪いの?』

「ズバッと意見をくれそうで必要以上に詮索してこない、他人に対してそこまで興味がなさそうな人」という紹介で田中みな実さんが登場しました。
「そんな都合のいい人が……」「あっ、いた!」っていうやつです。
ベタなお笑いですが、実在の人物でやると面白いですね。
田中さんのパブリックイメージが確立していて、しかもこの『あざとくて何が悪いの?』のコンセプトがそれに依拠しているからこそです。

ちなみに松下さんと田中さんは『最愛』で共演しています。

金曜ドラマ『最愛』|TBSテレビ

この時の共演エピソードは『あざとくて何が悪いの?』本編の方では語られていましたが、ドラマの方では語られていません。
そのためドラマ単体では二人の関係性がよくわからないんですね。
先ほどの「ズバッと意見を……」というのも世間一般のイメージなのか、松下さんが田中さんに抱くイメージなのかが分かればもっと面白かったのだと思います。

田中さんの迷推理

田中さんの迷推理は金田一シリーズの等々力警部のようでした。

彼女の「『裏の顔を知っている』とは『俳優としてではなく男性としての魅力に気付いていますよ』という意味だ」という推理は一応理にはかなっています。
というか、このように解釈できるように脚本を考えているはずなので当然です。

でも「裏の顔があると仮定して」というセリフの違和感が凄くて気になりました。
「松下さんって裏の顔があるんですか?」「ないですよ!」「だったら答えは一つです」
という展開の方が自然だと思う。

エピソードトークで松下さんが披露した「ゴミついてますよ」という女性は馬場ふみかさんのことであることが分かる演出はこのドラマならではで工夫されていました。

あざとくて何が悪いの?|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

佐藤浩市

彼はマフィアとして最後の仕事に臨んでいるようです。

彼はマフィアであることを隠しながら俳優を続けたことで生じる悩みを「芝居の中でしか生きられない生き物」になることで乗り越えようとしていたみたいですね。
でもそんな理想に達するのは難しく、結局マフィアから抜ける道を選んでいるようです。
佐藤浩市は松下洸平の将来の姿であり、二人は本当の自分を隠しているという共通点を有しています。

演じるのが仕事の俳優に成りすますという「二重に演じる」行為は興味深いです。
片方で演じる自分が、もう片方で演じている自分を邪魔してしまうという矛盾をいかに乗り越えるかという佐藤浩市の悩みが一級の演技論にまで到達しているのが面白いですね。

モグラ (スパイ) - Wikipedia

おわりに

バレたかも→バレてなかった→やっぱりバレてたという展開はメリハリがあって面白いです。

でももぐら俳優なんて言い方しませんし各所で強引さが目立つ第3話でした。