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森七菜さん、間宮祥太郎さん出演ドラマ『真夏のシンデレラ』第3話は理沙(仁村紗和)に関するストーリーが前進しました。「名前で呼ぶ」という一貫したテーマに基づいていて、彼女と宗佑(水上恒司)の関係には興味を惹かれました。一方で主人公の夏海の話は少し唐突な印象です。
放送日・あらすじ
放送日
2023年7月24日(月)21:00~ フジテレビ系列で放送
あらすじ
ストーリー 第3話 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ (fujitv.co.jp)
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真夏のシンデレラ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
キャスト
蒼井夏海(森七菜)サップのインストラクター。
水島健人(間宮祥太朗)大手建築会社に勤める男性。
牧野匠(神尾楓珠)地元で働く大工。夏海の幼なじみ。
滝川愛梨(吉川愛)江ノ島で働く美容師アシスタント。
佐々木修(萩原利久)研修医。
山内守(白濱亜嵐)司法浪人生。
小椋理沙(仁村紗和)シングルマザー。クリーニング店店員。
早川宗佑(水上恒司)ライフセーバー。
蒼井亮(山口智充)夏海の父。食堂「Kohola」を経営。
蒼井海斗(大西利空)夏海の弟。
村田翔平(森崎ウィン)理沙の元夫。
長谷川佳奈(桜井ユキ)夏海と匠の元担任。
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相関図 | 真夏のシンデレラ - フジテレビ
感想
多分今回で最後
もうこのドラマについて感想を書くつもりはありませんでしたが、世界水泳の影響でドラマが何本か休止しているのでやっぱり書くことにしました。
次回劇的に面白くならない限り(多分ならないでしょうけど)今回で最後にしようと思っています。
ネームレター効果
このドラマはあまり評判がよくありませんし、私もほぼ同意見なのですが、全く面白くないということは無くて、全体の3分の1ぐらいは面白いです。
今回は名前を呼ばれると好きになる心理的効果・ネームレター効果が紹介されそれに基づいてストーリーが展開するという工夫が見られました。
こういう工夫がされてあるあたりが「つまらない」と断言できない理由なんですよね。
でも、夏海(森七菜)に関してというより理沙(仁村紗和)について「名前を呼ぶ」という行為が効果的に描写されていたので、主人公よりも理沙の方に関心が向いてしまいました。
このドラマの弱点がまさにここに集約されていて、女性3人の恋模様が描かれているのですが、それぞれ独立していて交わることが無いんですよね。
同じ相手を好きになる展開がないのはもちろん、一堂に会することすらあまりありません。
しかも、それぞれのストーリーが細かくぶつ切りにされバラバラに並べられるので統一感が余計に感じられないんです。
ネームレター効果-似たような名前を好む傾向- | 文部科学省後援こころ検定 | こころのサイエンス (cocoroken.info)
以下、女性3人について順番に書きたいと思います。
理沙(仁村紗和)
彼女はシングルマザーです。
ドラマではよくあるタイプの役だけあって、一番観ていて共感できます。
「先輩、何すか今の?」っていう冷やかすやり取りはこのドラマで初めて「なんかいいなぁ」と思える楽しいシーンでした。
経済的には別れた元夫の方が豊かなため、子供の将来を考れば夫に預けた方がいいのかもしれないという微妙な立場に置かれています。
非常に現実的な悩みですね。
村田翔平(森崎ウィン)とのやり取りで「春樹に父親が居なくていいの?」っていうセリフが出てくるんですけど、これは復縁を迫るセリフであって子供を手放すように迫る言葉ではないあたりは気になりましたが、それ以外は面白かったです。
先ほど触れたネームレター効果が一番活かされていて、名前を巡るやり取りが一番多かったですね。
二人の距離が名前の呼び方で近づいたり離れたりするのはありがちなことですが、少し新鮮でした。
「ただの名前」が特別な意味を持ち始め、好きだからこそ別れようって決断するという心の移ろいも魅力的でした。
「これ以上名前を呼ばれると、後戻りできなくなるほど好きになってしまう」なんて、恋の始まりとして最高ですし、3人のなかで唯一恋をためらう理由がある彼女にふさわしい展開です。
そして、宗佑(水上恒司)が唐突な心変わりと受け取ったはずの彼女の変化の理由が最後に種明かしされるのも良かったです。
シーンとして描かれていない、理沙と別れた後に宗佑が抱えていたであろう戸惑いまで感じられます。
ここが夏海のストーリーとの大きな違いです。
最後「小椋さん」と呼ぶのもオチとして完璧した。
早川宗佑(水上恒司)が医師だったというのは理沙にとっては渡りに船なわけですが、それでなびいたら金目当てに見えちゃうしどうなるんでしょうね。
『秒速5センチメートル』は別れの物語なので二人の恋は成就しないのかも。
愛梨(吉川愛)
佐々木修(萩原利久)と山内守(白濱亜嵐)の3角関係になりそうです。
彼女は軽そうに見られるのが嫌で、案外身持ちが固いようです。
言われてみれば彼女は毎回ナンパされては拒絶していました。
守は今回も嘘をついていました。
誰かを装うということは、彼は自分に自信がなくてそんな自分を受け入れてくれそうな愛梨に惹かれたのでしょうね。
彼がありのままの、何も持たない自分を正直にさらすタイミングが彼らの物語が展開するきっかけになるのでしょう。
修も急ピッチで良い人になっています。
夏海(森七菜)
まず夏海がなぜサップをやっているのかよくわからないんですよね。
他のスポーツで挫折したとか、落ち込んでいた時にクジラとサップする映像に励まされたとか、何か理由が欲しいです。
それに「サップの大会」と言われても何を競うのかわからないですし、具体的な賞金額にも触れませんでした。
彼女があの家に縛られているのは母親の不在が関係していそうです。
自分たちを捨てた母親への怒りなのか、もう一度会いたいという寂しさなのか、もうそろそろその辺も描いてほしいですね。
夏海の父親をどのように描きたいのか判然としないところがあって、夏海の話になると興味がなくなってきます。
彼女の夢がサップの大会で優勝することなのであればもっと具体的にサップについて描くべきだし、「半径3メートルの幸せ」というのが言い訳なのであれば旅立たないといけません。
煮え切らない人物と思い付きで突飛な行動に出る人物が周囲に多すぎてノイズになっています。
【公式】SUPA | 日本スタンドアップパドルボード協会 (supa-japan.com)
おわりに
やっぱり理沙のストーリーが一番面白いです。
多分ノルマのように入れられているベタな展開が主人公周辺に集中しているため、残りのキャラクターの物語が真っ当になっているのだと思います。
リサとそうすけって『崖の上のポニョ』と関係あるのですかね?