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Nのために第10話(最終回)~エピローグ的な感じでした。

 

 

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榮倉奈々さん、窪田正孝さん出演ドラマ『Nのために』第10話は最終回です。前半は殺人事件の真相、後半はエピローグという構成になっています。それぞれが思惑をもって集い、そのことにより歯車が少しずつくるっていく様はスリリングでした。

 

放送日・あらすじ

放送日

2014年12月19日(金)22:00~TBS系列で放送

あらすじ

www.tbs.co.jp

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人物相関図|TBSテレビ:金曜ドラマ「Nのために」

 

 

感想

事件の顛末その1

計画から20分遅れ到着した西崎は安藤と出くわしてしまいます。
ここでの二人のやり取りがコントっぽいんです。
福田雄一作品の感じがしてしまうのは2023年に見ているからなのでしょう。
小出恵介さんがムロツヨシさんなら完全に福田雄一作品ですよ。
放送当時はそんな風に思った人はいなかったと思いますけどね。

安藤は西崎たち3人が何か計画していることを察したうえで、それを利用しようとします。
これまでずるい手を一切しなかった男が初めてダークな一面を見せます。
かつて罪を共有して確固たるきずなで結ばれた成瀬と希美に対抗するかのように彼が考える愛の形を叶えようとするんですね。
思えば安藤はずっと希美によって計画から除かれていました。
頼られるどころか心配されていることが気に入らなかったのかも。

事件の顛末その2

西崎が部屋にたどり着き奈央子を連れ出そうと思った矢先、奈央子が連れ出してほしいのは希美であると言い出します。
そういえば第8話で奈央子は「連れ出してほしい」とは言っていましたが「私を」とは言ってませんでした。

奈央子は希美と夫の関係を疑っていたようです。
これは第1話の希美の母と愛人の関係性とイコールになっています。
希美が愛人側になっているのが面白いですね。

激昂した野口は奈央子に暴力をふるい、奈央子が野口を殴り、自らナイフを突きさし自殺します。
もしチェーンロックがかかっていなければ、希美のとっさの機転通り、密室空間に閉じ込められることもなく傷害事件になり、殺人事件にはなっていなかったでしょうね。
西崎にとっては今回のN作戦は単に奈央子を救うという意味だけでなく、幼少期に見殺しにした母を救うという意味もありました。
しかし計画は失敗に終わり、今回も救うことはできませんでした。
そこで西崎は奈央子の罪をかぶり、母を殺した罪を償う道を選びました。

ここまでくると常人の理解を超えています。
彼は長年母を見捨てた事実をどう処理していいかわからず、現実世界から逃避し、小説の中で何か決着をつけようと試みていたのかもしれません。

希美が頼ったのは安藤ではなく成瀬でした。
それどころか部屋に入ろうとした安藤を必死に引き留めようとしますし、ドアチェーンが閉まっていた件も隠ぺいします。
人が二人死んでいるのに成瀬は呑み込みが早いですね。

安藤は最後まで希美に守られました。

エピローグ

これで事件の真相は全て明かされました。ここで終わってもいいような気もしますが、エピローグに突入します。
そもそも希美の余命の件はどうしてこの設定が必要だったのかよくわからないんですよね。
高野と夏恵の話、安藤と成瀬の話、希美と母親の和解、現実を生き始めた西崎、成瀬と希美。
別になくてもいいような話ばっかりでしたが、安藤の「完璧じゃないけど悪くない」っていうセリフにはすがすがしさを感じました。

まとめ

主人公の希美と成瀬よりも安藤や西崎の方が魅力的に感じました。
これ多分原作とは相当違うんじゃないかな。

全編を通した感想は別に書きます。