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TOKYO MER 隅田川ミッション~期待外れでした

 

 

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劇場版公開に向けて連続ドラマと映画をつなぐ架け橋として制作されたようです。具体的には弦巻医師がセカンドドクターになるまでを描いています

放送日・あらすじ・連ドラ版の感想

放送日

2023年4月16日(日)21:00~TBS系列で放送

あらすじ

www.tbs.co.jp

配信状況はこちらを参考にしてください↓
TOKYO MER~隅田川ミッション~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

相関図はコチラ↓
相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』

 

感想

このドラマの目的

連続ドラマが放送されてから約1年半経過しているので、このドラマには2つの目的があります。

  1. このドラマがどういう内容だったか思い出してもらうこと
  2. 空白期間を埋め、劇場版につなげること

特に2つ目の目的が重要です。

音羽がMERの全国展開に向けてチームを離れるため、代わりのセカンドドクターを誰が務めるかという問題が生じていました。

セカンドドクター問題

基本的に候補として考えられるのは弦巻(中条あやみ)と新キャラの青戸のどちらかですが、青戸に務まらないのは一目瞭然なので弦巻の一択となります。

つまり、本作は弦巻が研修医からセカンドドクターに成長する過程を描いたドラマということになりますね。

しかし、このストーリーは続編ドラマにありがちな問題にぶつかっています。

それは一度解決したはずの課題を掘りおこして繰り返してしまうという問題です。

というのも連ドラの第2話で弦巻は既に医師としての自覚が芽生えているんです。

新キャラの青戸や蒲田も連ドラで退場した悪役の代わりにすぎず、今回限りで彼らも退場するので特に面白味はなかったですね。

そもそも弦巻が適任であることを示すために弦巻よりダメなキャラを登場させるのはズルいでしょ。

なぜつまらなかったかというと、弦巻は「私に音羽先生の代わりは務まりません」と言っている割に、喜多見のピンチに駆けつけるところなどは演出を含めて音羽のやり方を踏襲しているんです。

技術的には音羽に劣っていたとしても、性格面など音羽にはない弦巻の良さを強調しても良かったんじゃないかな?

子供への接し方が上手いとか、コミュニケーションに長けているとか、心臓に詳しいとか、なんでもいいですけど、何か一点だけでも音羽を越える方が感動的だったと思います。

ローカル感

このシリーズの連続ドラマ時の問題点として、タイトルに「東京」と表記している割に東京っぽさが乏しいというものがありました。

その点、今回は隅田川、しかも屋形船が舞台ということで東京という都市に特有の設定で面白かったです。

実は、連ドラ最終回のラストは隅田川屋形船での事故に出動するシーンで幕を閉じていました。

屋形船を舞台とする構想は以前からあったのでしょう。

 

このドラマは事故の見せ方が上手くて毎回工夫がされています。

かなり高速で会話がなされているのに、救助にあたってどういう制約があるのか非常にわかりやすいんです。

加えて今回は川という特性を利用して徐々に下流に移動することで時間の経過、東京の街並みを感じられるようになってます。

ただ、解決の手順はテンプレート通りでした。

視聴者にこのドラマの基本を理解してもらうためとはいえ、面白くなかったです。

連ドラ最終回で結構なレベルにまで到達した感じがあったので今更これを見せられてもなぁって感じでした。

劇場版

このスペシャル版から1年半後が舞台のようです。各政令指定都市に厚生労働省のMERが設置され、横浜のMERがエリート集団のライバルとして出現するようです。

多分管轄を巡って対立し、最終的には共闘するのでしょう。

医師はどれほど危険を冒すべきかというテーマは今回のスペシャル版にも盛り込まれていました。

それにしても実在するビルを火災現場にすることを許可してくれるなんて太っ腹ですね。

tokyomer-movie.jp

まとめ

連ドラ版を視聴済みの方はこのドラマを無理に見る必要は特にないです。逆に観てしまうと劇場版へのワクワク感が薄まる気さえします。

連ドラ版を観ていない人にとっても、このドラマが予習編として役に立つことはないでしょう。

もし連ドラ未視聴でこのスペシャルを観て映画に備えるつもりだった人は、そもそもそんなに複雑な話でもないので、気にしなくて大丈夫だと思います。予告で見る限り単純なストーリーです。

強いて言うなら連ドラの初回と9、10、11話を観ればこのドラマが人気な理由がわかると思います。

主人公は妹(佐藤栞里)を救えなかった過去があるという点だけは押さえておいたほうが良いのかも。