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放送日・あらすじ
放送日
2021年8月1日(日)21:00~TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください↓
TOKYO MER~走る緊急救命室~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
感想
政治家
このドラマの特徴として政治家や官僚などは徹底して私欲にまみれた馬鹿に描いている点が挙げられます。
その極地が今回登場した天沼です。
不正献金疑惑から雲隠れするために仮病で入院している時点で結構ヤバめでしたが、エレベーター内の振る舞いは政治家以前に人間としてどうかと思うほどにクズでした。
日曜9時の呪縛なんでしょうかね?
ノイズになってかえってドラマの質を下げてる気がします。
妊婦
病院内のエレベーターで事故が起こり出動するというのは面白いシチュエーションです。
戦隊モノとかでも基地が襲撃されるパターンってあるじゃないですか。あの感覚に近い気がします。
閉じ込められた妊婦は妊娠高血圧症だったみたいですね。
劇中では明確に指摘されていませんでしたが、音羽は硫酸マグネシウムの点滴液を見てその可能性に気付いていたのでしょう。
妊娠高血圧症候群|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
妊婦のためにMERを呼ぶ口実として、「喜多見を職権乱用で追い込めるから」と言ってみたり、政治家に恩を売ろうとしていると思われるであろうことを先読みしているあたりは、官僚的な機転の描写として発想は面白かったです。
音羽が喜多見を信頼していることも伝わりますしね。
そして臍帯脱出という困難に直面します。
臍帯脱出 - 22. 女性の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)
こちらも前回と同じくタイムリミットとして機能していました。
医師と官僚
医系技官である音羽は医師の側面と官僚の側面を持ち合わせています。
官僚として政治家にこびるのか、医師として正しい診断を下すのか二択を迫られるシチュエーションになったのですが、ここでも天沼がクズ過ぎて迷いようがないんです。
エレベーターが開いた瞬間はまるで出産のメタファーのようで音羽が生まれ変わった瞬間を意味しているのでは?と私は感じました。考えすぎかもしれないけど。
最後の「私は官僚です」という音羽のセリフがポジティブな意味で、政治家にこびるだけの官僚から、医療機会の不平等を改善するために尽力する官僚に立ち戻ったことを意味しているのもいいですね。
一番良かったところ
今回一番良かったのは勝利に理由があったところです。
酸素ボンベのところは相変わらずガッツでしたけど、心停止した胎児にアドレナリンを投与するところでは、冒頭の練習とそこで示された改善案が機能しているんですね。
あまり強調せずさりげないのも良かったです。
ワイヤーが損傷し落下の危険性があるところも、天沼を先に救出することで総重量を一定に保っているという理屈がありました。
手話でコミュニケーションするのも考えられています。
こういう理屈が各所に備わればもっといい作品になるんじゃないかな?
まとめ
個人的にはこれまでで一番面白い回でした。
それは展開に納得感があったことによります。
気の利いた演出もたくさんあったし、このクオリティなら自信をもって面白いと言えます。
今回はERカーは登場しませんでしたね。次回予告はすごく馬鹿っぽいので心配です。