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放送日・あらすじ
放送日
2021年8月29日(日)21:00~TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください↓
TOKYO MER~走る緊急救命室~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
感想
赤塚知事の病状
カルテには突発性拡張型心筋症と書かれていました。
特発性拡張型心筋症(指定難病57) – 難病情報センター (nanbyou.or.jp)
上記サイトによると心臓移植が場合によっては必要な難病のようです。
しかし、感染性心内膜炎を合併しているためそれも困難なんだとか。
感染性心内膜炎|心臓血管病を理解しよう|心臓血管外科特設サイト|医療法人徳洲会名古屋徳洲会総合病院 (tokushukai.or.jp)
左心室の駆出率20、BNP500以上というのは心不全の深刻度を示す数値のようです。
駆出率とは心臓が全身に血液を送る有効性を示す指標のようで50~80が正常らしいですので相当悪いことになります。
BNPとは心臓から分泌されるホルモンのことで心不全の指標となるようです。200を超えると心不全の可能性がかなり高いそうなので、500とは相当な数字のようですね。
血液のBNP (ビーエヌピー)値で分かること|あさぶハート・内科クリニック (asabu-heart.com)
IPS細胞を用いた心筋組織の移植が認められれば助かる見込みがあるそうですが、まだ審査中で認められていないということらしいです。
実際、下の記事には手術に成功したと書いてあります。治験は2020年12月時点で何件か行われているようですが認可はされていないみたいですね。
iPSの心臓筋肉シート、患者に初移植 阪大チーム実施:朝日新聞デジタル (asahi.com)
iPS細胞から作製した心筋細胞シートの医師主導治験の実施―治験計画前半の移植実施報告― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp)
要は赤塚知事は助かる見込みがないということです。
これまで政治パフォーマンスにMERを利用していたように見えた赤塚知事はかなり重い病気を抱えながら職務にあたっていたことになります。MERにかける思いの強さが垣間見えます。
大使館
大使館に勝手に立ち入ることはできません。22条に書いてあります。外交特権というやつですね。
外交関係に関するウィーン条約 (doshisha.ac.jp)
大使と連絡が取れない以上手も足も出ないことになります。もし勝手に入れば国際問題になります。
人命救助のために立ち入ったぐらいで具体的にどんな国際問題に発展するかは不明ですが、ルール違反であることは間違いありませんね。
このドラマは『TOKYOMER』でタイトルに東京の文字が入っています。
東京と名乗っている以上は東京に特有のシチュエーションが入っていたほうが面白いに決まっています。
そういう意味で東京にたくさんある施設である大使館を登場させるのはローカル感が出て良かったと思います。
消火設備の事故
こういった事故は実際に起こっているようですね。
二酸化炭素等消火設備による事故防止について(注意喚起)(METI/経済産業省)
経済産業省が注意喚起をするほど頻発しています。
このドラマの上手いところは最初に二酸化炭素濃度が何パーセントになるとどうなるか、という情報を視聴者に与え、その数値を上下させることで緊迫感を伝えるところです。
二酸化炭素は目に見えませんが数値が示されると状況がわかるし、見えない分だけ逆に怖いんです。
二酸化炭素中毒とは?【注目の化学災害ニュース】RISCAD CloseUP - さんぽのひろば|産業保安ポータルサイト| 産業保安に関する情報をお届けします (aist.go.jp)
車の中に目張りをして退避したり、火災でさらに二酸化炭素濃度が上昇したり、すべての展開にリアリティがありました。
最後は既に吸っただけで意識を失う濃度の中を、息を止めて走り抜ける緊迫感はこちらにも伝わってきます。
あまりに濃度が高いので、患者のボンベをちょっと拝借するという方法も無理なんですよね。
『海猿』とか海難事故系のドラマに近いシチュエーションです。
そして、最後喜多見たちが救助した患者こそが連絡のつかなかった大使であることが明かされます。
これは勘の良い方なら気付いていたかもしれませんね。
私は気付かなかったので素直に驚きました。
なぜ気付かなかったかというと大使が車の整備をしているとは思わなかったんですね。このあたりも計算されていたと思います。
駒場の優秀さを示す意味もあってかなり優れた脚本です。
ハメられた音羽
音羽はMERを守るため大臣室に忍び込み天沼の不正を示す帳簿を盗み出そうとします。
この展開が唐突過ぎて罠だっていうことは視聴者も気付いていたと思います。
あまり単純な罠に引っ掛かると音羽のキャラクターが崩れるのでこういう展開は好きではないです。
最初から涼香をそそのかす方がまだ良かったんじゃないかな。
まとめ
地下駐車場での事故はかなり緻密に考えられた脚本でした。
白金大臣が登場するとつまらなくなるという欠点はあるものの、赤塚知事もストーリーに絡んできて面白かったです。