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放送日・あらすじ
放送日
2021年9月5日(日)21:00~TBS系列で放送
あらすじ
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TOKYO MER~走る緊急救命室~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
感想
音羽と涼香
MERを守ろうとして官僚を辞める羽目になった音羽ですが、今回は方針転換。
自分のせいでMERを解散に追い込んでしまったと自分責めている涼香を庇うために、あえて嫌われ役を引き受けます。
言葉自体は厳しくても、言っていることは「あなたのせいじゃありませんよ」っていう不器用なやさしさですね。
爆破テロ
大学で起きた爆弾テロに対処するため喜多見と音羽だけで出動します。
人質が怪我しているパターンは以前にもやりましたが、今回ちょっと違うのは人質の中に内通者がいるということです。
身分を隠す必要があるのかとか、さっさと全員の携帯を取り上げろ、とも思はなくはないですが、それは言わないことにします。
まるで人狼ゲームのような疑心暗鬼に陥った彼らは日本社会の縮図のようになっています。
SNSにあふれるフェイクニュースに踊らされ目の前で懸命に治療にあたっている喜多見を追放してしまうんです。
どちらかというと日本社会や現代社会への批判というよりは、魔女狩りをしてしまうのが人間の本質であるってことだと思います。
たとえば『ストレンジャーシングス シーズン4』でも似たような展開がありましたし、古今東西人間は不安に陥ると異物を排除しようとしてしまうのかもしれません。
そういう人間の性質に対して、音羽が自分の目で見て判断しろと乗り越える策を示しているのもよかったと思います。
ただ、若者の描写は酷かったです。
内通者の自白の中で感染症の話が出てきました。コロナと言わないのには何か理由があるんでしょうか?
これまで保育園の件でコロナが少し登場していましたが、それ以外ではあまり描かれてきませんでした。
最終回に向けて時事ネタを入れてきたのかもしれません。
ツバキの目的
国際テロ組織LP9のメンバー椿が再登場しました。
彼は喜多見に命を救われたことがあり、その時に「私を助けたことを必ず後悔させます」と言い残したそうです。
このLP9という組織や椿の行動理念や目的は作中であまり語られていません。
「理想を満面の笑みで語る喜多見に世の中の不条理を教えたかった」と語っていますが、テロリストの方が高邁な理想のために暴力を用いるイメージがあります。
それに普通に考えてテロ集団が一人の医師を私怨で標的にすることは考えにくいですが、このドラマ内では喜多見の良心を試す悪魔のような存在として描かれているんですね。
彼らには実現したい理想や晴らしたい恨みがあるのではなく無秩序や混沌をもたらしたいだけなのかもしれません。
多分椿も肉親を失っているのでしょう。
でも、喜多見が両親を亡くしており、不条理を身をもって経験しているという点も忘れてはいけません。
同じ悲劇を経験して人を救う道に進んだ喜多見と人を殺害する道に進んだ椿が対比されています。
椿が突き付けた試練を喜多見がどうやって乗り越えるかが最終回のポイントですね。
死者1名
二人の因縁を示す水筒で涼香を殺害します。
私は初回からこのドラマが「死者ゼロです」とやたらと強調するのが好きではありませんでした。
しかし、この展開のためにやっていたのであれば少し理解できます。
まとめ
爆弾テロの発生でストーリーのスケール感が大きくなり、それに合わせてテーマも人間の本質や不条理にまで言及するようになってきました。
このドラマが支持されている理由がわかってきました。
「俺たちは応援されるためにやっているわけじゃない。でも命を助けることには力を貸してほしい。」というセリフも良かったですね。