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放送日・あらすじ
放送日
2021年7月11日(日)21:00~TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください↓
TOKYO MER~走る緊急救命室~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
感想
クレーン事故
今回は研修医の弦巻(中条あやみ)の回でした。
冒頭クレーンから鉄骨が落下しそうな危険な現場で何の役にも立たずあたふたする弦巻は、クラッシュ症候群の疑いがある少女を責任回避のために診断せず救急隊に任せてしまいます。
重箱の隅をつつくような指摘かもしれませんが、一応気づいたことを書いておきます。
このシーンで喜多見たちは鶴巻の判断ミスだと言ってしまうし、視聴者である私もそう思ったのは確かです。
ただ、実は透析液を手配していることを知っているのは喜多見だけで、透析液がない状況ではクラッシュ症候群にERカーで対処するのは困難だという弦巻の判断は間違っていないんじゃないかな?
喜多見が「透析液は手配してあります」って言うシーンは必要だったように思います。
【医師が解説】災害で発生するクラッシュ症候群とは何か? – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報 (kusurinomadoguchi.com)
研修医弦巻
まぁそれはいいとして、相変わらずガッツですべてが解決するという考えのようです。
弦巻が正しい判断を下せなかったのは、覚悟が足りなかったというより、知識や経験の不足に原因があるからなんですよね。
後半覚悟を決めて手術に臨み危うく医療事故を起こしそうになってましたし、気合いで何とかなる問題ではないんです。
例えば弦巻のキャラクターがお勉強が得意な秀才タイプの自信家に設定されていれば、「知識があっても実践できなければ意味ないんだ!」って展開にできますし、理想に燃えてMER入りを志願したタイプなら「まずは自分にできることから焦らずやっていこう!」っていう成長譚にできます。
でも弦巻は救命にとびぬけて優秀でもないし、それほど熱意があるわけでもなく、循環器科の医師として頑張りたいのになぜかMERを兼務させられてキャパオーバーしてしまっているキャラクターなんですよね。
新人を過酷な状況に追いやっているだけです。
爆発事故
自信を喪失した弦巻にトリアージを任せる展開はいいんですけど、弦巻に足りないのは知識ではなく覚悟だっていうことを明確に示しておかなければいけないんじゃないかな。
弦巻が持っている資料に大量の書き込みがあるのを映すとか、医療安全委員会で喜多見に「弦巻に判断を任せたのは彼女が十分な技能を持ち合わせていると判断したからです」と証言させるだけでも印象は違う気がします。
それにトリアージって医療資源を効率よく配分するために優先順位を決めるってことですよね。手術が必要な患者を研修医に任せるっていうのはトリアージに失敗しているのでは?
手術シーンの「脾臓だと思います」っていう危なっかしい感じは良かったです。
でも結果的に死者はゼロでしたけど、命令系統は乱れたのは確かだし、あと数秒で死んでいたし、医療知識を持たない知事が介入したこともむしろ問題だと思います。
死者ゼロだったらOKみたいな脚本はおかしいんじゃないかな?
官僚の描写
MERをめぐる利権争いや出世レースを描くこと自体はドラマに深みが出ていいと思うんです。
しかし、医師でもある音羽に医療事故を誘発させようと指示するなど全く共感できない展開はノイズになりました。
もうちょっと言葉に出さない狡猾さとかあってもいいんじゃないかな?
まとめ
ロッカーの名前も弦巻が書くんじゃなくてチームの誰かが書くべきだと思うんです。
弦巻は研修医ですから一人前だと認める意味で。
駒場が一番かっこいい気がする。