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なかなか事件の真相にたどり着かず迂遠な展開ばかりだったこのドラマも残り3話になったところで急にピッチを上げてきました。
放送日・あらすじ
放送日
2023年3月3日(金)22:00~TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください↓
100万回言えばよかった - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ 金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』
感想
やるべきこと
前々回も書きましたがこのドラマが残りの話数でやらなければならないことは
の4つです。
そして今回これらのほぼすべてに目処が立ちました。
順番に振り返りたいと思います。
宋の思い残し
まず、宋(シムウンギョン)は魚住を夫に見立てて思いを伝えることができました。
私はこの展開がイマイチ納得がいかないです。
そもそもあれは魚住(松山ケンイチ)であって死んだ夫ではありません。
酔っぱらって夢うつつの状態とはいえ、あれで思い残しが達成されたというのはいかがなものかと思うし、偽物を使う手法は宋をからかっているようなものです。
死者に対する敬意を欠く行為だと思います。
まぁこのドラマ的に大切なのは、弥生(菊地凛子)のように「思いを遂げると成仏するんだ」というところを実際に見せる方にあるのでしょう。
悠衣(井上真央)は弥生の姿は見えていませんが、ずっと思いを抱えたままそばに居続けることの残酷さを自覚し少しずつ直木(佐藤健)と別れる心の準備ができてきたようですね。
最後に弥生が実体化したり、生き返る方法がほのめかされたりしていましたが、これらも後々意味を持つかもしれません。
莉桜たちの背景
前回の出来事を莉桜の視点で描く手法でストーリーを補完してきました。
涼花を殺したのが誰なのか、直木を殺したのが誰なのか、武藤が何をやっていたのか、などほぼすべての謎が解決しましたね。
今回も武藤が少女たちを使って行っていた行為を”仕事”と表現し、直接的な言及は避けていました。
これは何かしらの配慮と考えた方がよさそうです。
真犯人登場
大方の予想通り英介(荒川良々)が直木を殺した犯人でした。
彼は莉桜と田中にも手をかけたことになります。
英介は自分の過去が露見することを恐れていました。
おそらく、英介は過去の行いを直木に問い詰められてとっさに殺害してしまったのでしょう。
彼は良く「子供に罪はない」と口にします。
これは自分の過去の行いの環境のせいにすることで正当化し、責任逃れするための言動かもしれません。
子供たちをいたわることで自身を肯定しているんですね。
ただ、「なんであんなところに」というセリフやグミを食べる英介にしか見えない男など、明らかに英介が怪しかったので意外性はなかったです。
それに悠衣が孤立して危険にさらされるのは3回目です。
個人的な深読み
以前にも書きましたがこのドラマには2つの境界線があります。
一つは生と死の境界線、もう一つは真っ当な世界と裏社会の境界線です。
その2つの境界線はどちらも淡く、ふとしたことで乗り越えてしまいます。
このドラマには悪い幽霊は登場しません。悪いのは生きている人間です。
悠衣は2つの境界線をまたぎ死んでしまった直木と別れを告げるとともに、自分をかばい闇の世界にとどまって”生きながらに死んでいる”莉桜のような人々を救い出さなければなりません。
そう考えるとこのドラマはある意味『ストレンジャーシングス』みたいな話でもあると思うんですよね。
まとめ
細かな部分を除けばほとんど真相は明らかになりました。
あと一話あれば片付きそうな内容ですが、二話あるんですよね。
予想を超える、膝を打つようなっ展開を期待したいですね。