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罠の戦争 第7話~鴨井大臣覚醒

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年2月27日(月)22:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ

www.ktv.jp

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感想

蛯沢の植物小噺

毎回蛯沢(杉野遥亮)は植物の豆知識を披露していますが、特に脈絡のないものがほとんどでした。

ただ、今回はその豆知識がストーリーに大きく絡んできました。

複葉というたくさんの葉っぱに見えて実は1枚の葉である植物を手に、「別々に見えて、結局同じだったりして」と政治家は所詮同じ穴の狢であるという揶揄をします。

そして今回のストーリーは鴨井(片平なぎさ)と鷲津(草彅剛)の類似性に話が及ぶんです。

鷲津と鴨井

実は鷲津と鴨井はやっていることが同じなんです。

鷲津は蛯沢の兄をの陳情を無視し、過労死の原因になってしまったことを後悔し、蛯沢を雇い、すべての陳情に対応しようとしています。

それは蛯沢に対する贖罪でもあるわけです。

一方の鴨井も息子の犯した事件の被害者が鷲津だと知り、彼に脳外科医を紹介したり、妻(井川遥)に働き先を斡旋したりしています。

そして、彼女もその行為をせめてもの償いだと考えていました。

二人の行動は完全に一致します。

鷲津の指摘

そんな鴨井に対して鷲津は「あなたが守りたいのは総理を目指す自分で、実の息子すら踏みつけている」と指摘しています。

これは、今後の鷲津を予言する言葉かもしれませんね。

例えば息子が目を覚まし、相手を許した場合、鷲津は振り上げたこぶしを下せるのでしょうか?

鷲津自身も少しずつ政治家に染まってきているのかもしれませんね。

ただ、この展開には問題もあります。

大義のためには弱者を切り捨てるという政治家の在り方を批判している鷲津ですが、彼にはそもそも鴨井にとっての「女性の社会進出」のような大義がないんです。

弱い者を助けたいってだけでは漠然としていますからね。

幹事長の思惑

幹事長の鶴巻(岸部一徳)は鷲津を評価していました。

鶴巻は鷲津がいずれ真犯人にたどり着くことを予見していたのかもしれません。

鷲津が鴨井を追い詰めることで、鴨井が総理を目指すために、息子を切り捨てるという非情さを身に着けることを期待していたのでしょう。

鷲津の利用価値とは咬ませ犬としての利用価値だったようです。

ある意味で鷲津のせいで鴨井は真の意味で弱者の側に立つ政治家ではなくなってしまったのかも。

鴨井が政治家として一皮むけたので鷲津は用済みとなりました。

これから鶴巻の本気が見られるのでしょう。

気になること

鴨井文哉は周囲の証言によると無口ではあるものの優しい性格であったようです。

そんな彼がなぜ定期的に暴力沙汰を起こしたのか?鷲津に対して「違う」といったのはどういう意味なのか?気になります。

単純に母親が政治家であることで罪を償う機会を奪われているという意味なのかな?

前回の幹事長の疑惑といい、取りこぼしのようなものがあるんですよね。これらは最終的に回収されるのでしょうか?

まとめ

『罠の戦争』というタイトルなのに罠の要素が弱くなっている気がします。

犯人は特定したし当初の目的はほぼ達成されました。

これからどこに向かうのでしょうか?