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Get Ready!第1話感想

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年1月8日(日曜日)21:00〜 TBSで放送

あらすじ

第1話あらすじ

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相関図|TBSテレビ 日曜劇場『Get Ready!』

 

感想

第1話のゲスト

投資家の渋谷(池松壮亮)が第1話のゲストでした。彼は日本の伝統産業や技術ある中小企業を金融の力で救うことを目的に投資会社を設立したが、いつの間にか利益重視に陥り、間質性肺炎により余命宣告されました。基本は闇医者チームが助かる見込みのない患者の生きる価値を審判し助けるかどうか決めるというお話ですね。

闇医者が通常の医療では助からない患者を見つけ出し、改心する機会を与えます。命を救うだけでなく、人間として再生、生まれ変わらせることも目的としているようです。get readyとは「生きる覚悟は出来たか!」的な意味なのかも。

副総理

副総理の羽場一郎(伊武雅刀)が登場しました。おそらく彼が主人公たちの正体を暴こうとする敵役なのでしょう。

 

最近副総理という肩書きが流行っているようです。『エルピス』の悪役も副総理でした。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/副総理

 

副総理とは「総理大臣に何かあった時に代わりを務める人」程度の意味合いしかなく正式な役職でもないようです。多分副総理が大病すればその特性上、外されるんじゃないかな?務まらないし。

なぜ副総理が多用されるのか?

  • 麻生太郎氏は悪役にもってこいだから
  • 総理大臣は民主的に選ばれているし顔が浮かぶので反発が大きいから
  • 官房長官という役職は何をやってる人かイメージが湧かないのに対し、副総理はわかりやすいから

の3つの理由が思いつきました。

 

副総理の他にも永介の作るケーキのファンである嶋崎水面もいずれストーリーに絡んできそうです。

渋谷

第1話の患者は投資家の渋谷(池松壮亮)です。

彼は利益優先で日本企業を買い叩き巨万の富を得ましたが、肺炎で余命宣告されてしまいます。

 

ここで波佐間が渋谷を糾弾するのですが、その理屈が頓珍漢でのれませんでした。技術を日本以外に売却したから悪いっていうのは日本の政治家の意見としてならわかりますが、神のように振る舞う人間の言葉としては普遍性を欠いています。

 

後継者不足と資金不足を同列に扱っているのもよくわからない。「じゃあ外国人が安価な労働力として使われる現状はOKなの?」とか色々考えてしまいます。

 

渋谷と波佐間は相手が企業か患者かの違いはありますが生殺与奪を握っていたぶると言う意味では一緒です。その説明も特にありませんでした。善悪の基準がよくわからないんですよね。

そもそも全人格を審判にかけると功罪あるのは当然です。

 

『蜘蛛の糸』がやりたいのなら極悪人の唯一の善行にフォーカスする演出の方がわかりやすいと思う。

 

そもそも彼らは格差社会を否定していながら格差を前提とした存在なんですよね。

 

医療ドラマの肝は「こんなお医者さんがいてくれればなぁ」ってところだと思うんだけどこのドラマにはそれがありません。

 

渋谷は事業を初めのうちは中小企業のために積極的な融資を行なっていましたがいつのまにか志が消えてハゲタカファンドに成り下がってしまいます。そのきっかけも特になくて微妙。

手術シーン

手術シーンは『ドクターX』と同じく、成功が確定しているので面白くありません。この手術の何が難しくて波佐間の何が優れているのかもよくわかりません。

今後たとえば日本で認可されていない薬などが登場すれば面白くなるのかも。

闇医者チームでも実際に手術にあたるのは二人だけです。どうやらAIがサポートしているらしい。手術シーンの面白さの要素にプロフェッショナルなチーム感やリアリティがあると思いますが、このドラマにはそれがありません。

 

正直、初回を見た感じだと、かなりつまらないです。

ドキュメンタリー風の場面

死に直面した渋谷は自分の資産を有意義に使うため日本の中小企業や伝統産業に足を運びます。

おそらくここで登場する産業や新技術のいくつかは実在するもので、そのいくつかは職人さんが自ら出演しているのだと思います。

こういうドキュメンタリーな部分を入れてくる演出はたまにあります。映画で言うと『Arc』とか『マイレージマイライフ』とかがそうです。

特に『Arc』の石川慶監督は妻夫木聡さんと複数回仕事をしているので、この演出は妻夫木さんの提案かもしれません。

その他

占い師のシーンや捜査のシーンは堤幸彦さんっぽさが全開でした。